新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、ルポライターで知られるNAKIこと、船木三秀のコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン研究所】刀の焼き戻しをする台風14号_(2232文字)

台風14号と一緒に進む前線からの雨が降っている。

「雨が強い」

または、

「とても雨が強い」かの二択だ。

ナウファスが示す有義波は、

室戸岬で8m強あり、

夜中には10mを越えていた。

しかも間隔が12秒越えのモンスターうねりが、

太平洋上をくねっている。

日本刀が好きなことをあまり書いていなかったのは、

ちょっとブームだというか、

人気が出て言い出しづらくなったからだ。

焼き入れた日本刀は、

焼き戻されてはじめて堅硬になるのだという。

とすると、

サーファーは、

自分が焼き上げた刀を焼き戻さなくてはならない。

行って戻るようなことだ。

これではまるで 水前寺清子さんの『三百六十五歩のマーチ』だが、

世の中は、

つまりたいていこんなことになっている。

水前寺清子さんつながりで、

1983年の紅白歌合戦の

「天国のお父ちゃん、聞こえますか?」

黒柳徹子さんのそんな言葉まで思いだした。

関係ないか。

これは、

台風14号のうねりが届いた日、

つまり水曜日の午後の画像だ。

満潮時の激流レフトにおいて、

圧倒的なる耐久力を誇っていたブッチくん。

チャンネルに吐き出される流れを鮭のように逆流し、

数々の良波を得ていた。

アスリート並の身体能力と体力である。

このグラブレイルがすばらしかった。

上手な女の子がいた。

小学校1年生のときからサーフィンを続けているのだそう。

やはり継続こそ力なりということと、

思春期や反抗期にもめげず、

サーフィンに打ち込んでいたのだろう。

アンジェロは、

オーストラリアからやってきた英語の先生であり、

父であり、

そしてトム・キャロルばりの本格派サーファーである。

エアをするとは思わなかったので少し驚いた。

これがトム・キャロル似だと彼のことを認識させるターンである。

クリティカル・ポジションでパワーカーブさせる。

当てるのではなく、

カービングさせるのが、

玄人の心に「高み」を与えるのだ。

ライトに目を移すと、

ハイカラMがシェアライドしていた。

良い波の数が少なかったので、

エシカルな行為だろう。

非番はサーフィン。

そんな熱き心の市民を護る消防士たちを数人知っているが、

この彼もその例に漏れず、

タイラー・ウォーレンのバー・オブ・ソープで高速クルーズさせていた。

嶋崎 誠くんのフルボトムターン。

マコトくんは父であり、

このボードのシェイパーであり、

ボードビルダーであり、

VW type-Ⅱがお好きでもあり、

親鸞聖人の弟子、

よって浄土真宗の僧侶だ。

南無阿弥陀仏なのである。

「はかりしれないキラキラのオーラをまとう人」が、

こんな波に乗っていることがうれしい。

このオレンジ色のサーファーがやたらと上手で、

波に乗るということを根本からわかっていた。

これはテクニックというのではなく、

本能で波に乗っているようで、

そんなことがうれしく、

後で本人に会うと、

土佐清水の切詰英利くんだとわかった。

彼のことは去年の夏にも見ているので、

感激したのが腑に落ちた。

(巻末リンクを参照ください)

私たち世代のアイドルというか、

教祖である千葉公平さん。

この日は、

まるでアベンジャーズのように公平さんが登場し、

数々の美しいセクションに、

ご自身が削られたボードを疾走させていた。

目に焼き付けさせていただいた。

Bonzer 1973 / 6’3″

.

私が乗るのは、

1973年製にこだわったボンザーだ。

いわゆるレプリカだが、

ブランクスはもちろん、

クロスまでこだわった当時と同一なものが、

シェイプとフィン位置まで完全再現されている。

Thanks to前田博士ということで、

詳しくは、

巻末のリンク*2をご覧ください。

Bonzer 1973 6’3″

.

ほぼキャッチサーフしか乗っていなかったナッキー。

思い立って、

このボンザー1973に乗ると、

その操舵感と速度に驚いていた。

これは前出の公平師範の目にも止まることとなった。

「あの子ボンザー乗りおるなぁ」

目を細めて、

そうおっしゃっていた。

さて、夕方まで待ったのは、

サイズが上がってくる予報だったから。

中央から強行突破したのは、

川の流れを読んだつもりがまったく逆で、

右にも左にも動けず、

もちろん沖にも出ることもできずで、

かなりの体力を消耗してしまった。

どうやって乗っているのか。

波の中にボードを入れて雪崩乗りを試みたのを

前出した切詰くんが見ていた。

予報通り、

うねりがぐんぐんと上がってきた。

具体的にはセットが大きくなっていった。

Tyler Warren 2+1 / 6’5″

Greenough Center fin / VEKTOR VMK

.

うねりが突然大きくなったからか、

跳ねるようにブレイクしていた。

陸から見ていると、

ボヨンボヨンしているなと思ったが、

ピーク付近では翻弄されまくった。

テイクオフの動作をしているのだが、

この後、

エレベーターが壊れたかのように一気に真下に落ちた。

高飛び込みの世界である。

こんな良い波にも乗れた。

セクションが太ったところで、

下からターンし、

トップからまた滑り降りると、

同じように肥って分厚い波壁が見える。

そして第2、

第3とセクションを駆け巡った。

ショアブレイクを越えて、

ボードを持って歩いているとき、

須崎の桑田山(そうだやま)で汲んだ清水と、

サントリーオールドが合いそうな夜となる予感があった。

【巻末リンク:去年の切詰くん】

【特大号】白虹_高知自由党サーファー図鑑_台風10号回想記1_ドラグラ始皇帝に三蔵法師の著書を夏休みの自由研究に!?_(3032文字)

【巻末リンク*2:1973ボンザー詳細等】

【サーフィン研究所】ROTPのご紹介_スーパースポーツのボンザー1973_法王の串焼き_(2060文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!