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【サーフィン研究所誕生日スペシャル】伝承としてのサーフィン_(2538文字)

昨日は誕生日だった。

普段はそこまで祝ったりしないのだが、

今年は亡き父親との約束の歳だったので、

とても感慨深いものがあった。

私は仏教徒ではないのだが、

空海の伝えた密教(真言宗)からは、

かいつまんで『教え』を学び、

その足跡を辿ったりもしている。

すると、

いくつかの不思議なことが起きた。

高知市内に『高砂湯』という昭和銭湯がある。

そこに行くのは2度目だった。

不人気らしく、

他に誰も入っていなかった。

水風呂があるので、

まずは体をとことん冷やした。

サーフィンの鍛錬でもある。

水風呂から上がって、

各浴槽の温度をチェックすると、

一番ぬるい浴槽ですらあまりにも熱かった。

そこで、

浴槽横の蛇口から水を出すと、

番台から老人が走ってきて、

「水を出すと、温度センサーで新しい湯が出てしまう」

というようなことを言って水を止めてしまった。

他は煮えたぎった湯が張られた小さな浴槽と、

でんき風呂というビリビリ系か、

ステンレス製の水風呂だけだった。

ずっと水風呂に浸かっていたので、

湯は欲しいのだが仕方がない。

時計を見ると6時25分だった。

風呂に入れないショックからか、

時計を見ている時間が長かったのだろう。

秒針はスムースに進んでいたのだが、

2の数字の上、

10秒でピタリと止まった。

今まで止まった時計を見たことは多々あったが、

生まれて始めて『時計が止まる瞬間』を見た。

なんと言うか、

奇妙な気持ちになったので、

スカシーの河合和尚に電話をすると、

「それは純粋な熾烈さの静止なのだと思います。

ガシラハウスの柱時計です。

時計はそこで止まってしまいましたが、

決して死という意味ではないです」

そんなことを教えてくれた。

先日、

真言宗の僧と会ってお話をさせていただいたのだが、

彼は、

「死ぬことは怖くはないです。

常にそう感じられるように行(修練、修行のこと)を積みましたから」

そんなことを言っていた。

黒潮町の西、

四万十市の東にツイン・ビーチがある。

サーフィン指定海岸となっているので、

早朝からたくさんのサーファーたちが押し寄せてくる。

サーフボードを見ると、

土佐はまだまだショートボード全盛で、

たまに見るフィッシュだとか、

クアッドもあるけど、

ほとんどが世界的に量産されているものばかりで、

ブランドの波は土佐にまでしっかりと届いていることがわかった。

結局これは、

マクドナルドのチーズバーガーなのか、

テリタマなのかというところだろうか。

またはスターバックスの、

クリスマスブレンドなのか、

カプチーノなのかという

スタバ・ブランドに甘んじた、

かんたんに言うとブランド志向の結果なのでは?

そんなことをケンサークと、

シンタローくん(前田慎太郎くん)と、

ターボー氏とで話していた。

黒潮町を後にして、

高知市内に向かったとき、

こんな感動的な視界を得た。

しんじょう君ファンの私にとっては、

このことについて、

誰かと語り合いたいと思っている。

ペンギン村政策が掲げられていた黒潮町には、

タヌタヌ・ビーチという楽しい名前の浜がある。

そこに行ってみると、

「ほうばいうどん」

の藤澤学(まなぶ)くんと、

然(ぜん)親子がいて、

無事にデューク・カハナモクTを届けることができた。

彼らもまたデューク・カハナモクの教えに純粋に熱烈であり、

そのハッピーサーフ思想が豊穣した瞬間でもあった。

『タヌタヌ・ビーチのグリズリー・ベア』

と呼ばれる伊藤くんの御料車。

いつもニコニコしている伊藤くんは、

みんなの人気者で、

「まるや」のターボー氏の親友でもある。

「あいつはな、

ああやってニコニコしているけど、

本当はクマ並に強いんやで、

体力も半端ないで。

ヤキンをしながらサーフィンをようけ(たくさん)しているんや」

いつもニコニコ。

そして強い。

強靱でニコニコしたグリズリーベア。

いいなぁ。

伊藤くんの人気が高い理由がわかった。

ニコニコと微笑をたくわえるのは、

まるでラカ法王です。

遠くにいる法王は何をされているのかな?

そんなことを想っていたら、

法王がポルシェを運転されている画像が瀧朗から

「ニュー・サバット2021」

というコメントと共に送られてきた

いったいどんなことになったのかを聞くと、

身よりのない人がいて、

その人のお世話を法王がしていたら、

感謝の印として贈答されたのだという。

法王の今までを拝見していると、

ありえない話ではない。

🙏

また夜が明け、

木枯らしのはじまりのような乾いた、

冷たい風が吹いていた。

ちなみに波は小さかったけど、

前出のシンタローくんにお借りした8’5″ X 23″ x 3″の2+1で、

それは長い斜面をユルユルと滑って行くことができた。

そういえば、

「2か月間のサーフ旅行です」

そう言っていたのは、

名古屋からのグッドサーファー・カップル。

どうぞみなさん、

良い旅を続けてください。

私もそうします。

冒頭にも書いたが、

亡き父との約束の誕生日なので、

大好きなyoiyo(巻末リンクを参照ください)を予約した。

カツオの刺身は、

切り口が精緻であり、

あか牛のような野趣溢れる風味だった。

高知のいろいろが刺身の周りにあふれていた。

刺身の下は、

前回が柿で、

今回はキウイだった。

アボカド・クリームチーズにしびれ、

個を探求するというシェフが浮かび上がり、

この意味の壮大さが感じられた。

「世界一のにゅうめん」

メニュにそう書くべきだと感じた逸品は、

心にしみ入って、

体を熱くしてくれた。

マスカルポーネのデザートは、

夢見がちだった頃を思い起こしてくれる味で、

クリーム系が大好きなスカシー河合さんのお顔を思いだすに至った。

これは誕生日おめでとうと、

同じ歳の友人が送ってくれた画像だ。

グレイトフル・デッドのステンドグラスだなんていかしている。

これは去年の夏の写真だけど、

瀧朗が誕生日プレゼントとしてようやく送ってきてくれたものだ。

私たちドラゴン・グライド・プロダクションズの法王と、

マイケル・アヴェドン。

マイケルは、

写真界の奇跡リチャード・アベドンの孫で、

彼もすばらしい写真家でもある。

そんな3ショットがやけにうれしかった。

【巻末リンク:初yoiyo日】

【サーフィン研究所】稲村ヶ崎そっくりの岬町波_3838ヨイヨ!_(1898文字)

【巻末リンク2:アヴェドンと法王】

【金曜日の特大号】東京カルディ&ハガレ_土佐高知のナニ回想編_(3465文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!