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naki's blog

【サーフィン研究所三連休特大号】東うねり岬町波の奇跡_(2232文字)

現在の土佐の日の出が6時45分。

ちなみに日没が17時なので、

そろそろ日照時間の最大が、

10時間を切ってしまう季節までやってきた。

米国だと来週に感謝祭があり、

年の瀬の最大行事として、

クリスマスが目の前に近づいている。

日本では、

もうすぐ師走となり、

そしてお正月がやってくる。

一昨日の朝のことだが、

とても良い波に乗ることができた。

三連休の始まりということもあり、

細野晴臣さん好きな仲間で、

一緒にサーフしようということになっていた。

こんなときは、

候補地に岬町波を挙げてしまう。

ここはおそらくきっと、

他のサーファーがやって来ないブレイクだ。

東うねりが良く、

そうでないと、

とても小さいか、フラットとなる。

夜明け前に仲間が集まった。

その一人は、

三十六里(約140km)も車を走らせたシャッチョーだ。

シャッチョーは、

この本編で、

ネムリ・キョウ・シャッチョーのエンゲツ殺法を繰り出したり、

またそれらはシャッチョ三部作だったり、

そんなスピンオフ編ですら、

アクセス数で上位となる数々のポストがあった。

(巻末*3に)

かんたんに書くと、

現在人気沸騰中のスマイリー・グリズリ—よりも

以前から登場した役職名のキャラクターだ。

Johnny the Surf Yogis on

Catch Surf® Skipper Fish V 6’0″

.

こちらがジョニー。

NAKISURFでもおなじみ

『サーフ・ヨギス』という自然素材で作った

日焼け止めの主宰でありオーナーである。

実務はバリにいるマネジャーがするということで、

日本へやってきて、

リモートワークをしているという。

噂では、

エジプト特殊部隊の一員をしていたということで、

武術というか、

体術の動きがすごい。

私の5代目スキッパーフィッシュが気に入った一人でもある。

この週末の岬町波への招集は、

うねりの向きが東向きとなったからであり、

さらには、

「新月過ぎの干潮からたっぷりの満潮に向かう」

そんな潮位からのマジックというか、

セオリーを期待していただけで、

波に対しての確信は持っていなかった。

ただ、

「7日間続いた高気圧からのうねり(巻末リンク*2を参照ください)

の最後を見とり、

できればそれに乗りたいと感じていた。

ずっと続いていた美しい東北東うねりは、

低気圧からの嵐で崩された。

だが、

この嵐によって新しいうねりが作られていった。

最初は風波。

それが落ち着いて、

金曜日の夕刻頃にうねりがまとまり、

そして最大波高が同時のようです。

ジョニーがこんなことを教えてくれた。

↑東うねりを受けるブイ情報。

.

↑南うねりを受ける港内のブイ情報。

.

波に相対して、

うねりが東に変わったことはわかったが、

翌日の土曜日に波がある確証は何もなかった。

けれど、

実行して良かった。

まさかの良波があったのだ。

「ROTPのウエットは、最高以上に柔らかく暖かい」

そんな話を前日していたので、

私は迷わずトランクスでサーフしようと決めていた。

もしここにすばらしい波があっても、

波情報指定のブレイクにもなっていないし、

または、

マジック・シー・ウィードにも出てこないので誰もやってこない。

この岬町波は、

各自が工夫を凝らした攻略法があり、

それぞれ乗ることが可能な波を選び出し、

垂直に切り立つ波壁を乗っていった。

The Boss on

“Muso Masamune” 5’8″ TWIN

.

昨日は、

少し波高を下げたが、

「東うねりの間隔が9秒から10秒へと1秒上がりました」

そんなことを言って、

先にパドルアウトしたシャッチョが、

いきなり入ってきた最大セットにエンゲツ殺法で乗っていった。

全員がグラブレイルをしているのは、

互いに真似をしているというわけではなく、

この波でボードをつかまないでテイクオフすると、

きっとメイクできず、

波底にある岩で頭をかち割らないための策である。

先月のことだが、

ミッドレングスでパドルアウトしたのはタキロー。

彼ですらグラブレイルしたのは、

やはり波壁が極限まで切り立つからであり、

さらには底にある複雑な岩場からの

「揺れ」にそなえてのものだった。

「ジョン・ペックのパイプライン」

のことを図書館の前で、

スマイリー・グリズリーこと、

伊藤くんと話したことも思いだした。

Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK

at Misakimachi, Tosa

.

どれどれと、

サーフしてみると、

いきなり良い波に乗れて、

沖に戻ると、

またすばらしい波がやってきて、

そうやって2〜3回乗ると、

それから30分くらいは、

波という波が来なくなる。

いわゆるフラットとなってしまい、

「もう波は来ないかもしれない」

悲観気分が強まるころにようやく沖に波の影が現れ、

またジャンジャンバリバリと波に乗り、

前述した特殊部隊のジョニーが、

「まるでヨーヨーみたいだな」

オーストラリア人ならではの感覚を述べていた。

すばらしい三連休だった。

東うねりにたっぷりの感謝と、

さらに書くと、

一緒に波に乗った仲間が、

同じデューク・カハナモク思想だったということもうれしい。

またこんな日が来ますように。

【巻末リンク:特製2021カレンダー情報はこちらです】

【サーフィン研究所】2021NAKISURFカレンダー5種!_竜について_blue誌発売!!_(1188文字)

【巻末リンク*2:高気圧からの波】

【サーフィン研究所】高気圧なのに波がある理由_高知城のある大高坂山_法王のプラモ!!_(1053文字)

【巻末リンク*3:シャッチョさんのエンゲツ殺法とは?】

【サーフィン研究所特大号】WBPの円月殺法_ネムリ・キョウ・シャチョー_(2088文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!