“Amamian Style”
Tatsugo Main Beach, 2021 January
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波人(サーファー)は、海ぬうかげ(のおかげ)
水は山のおかげ
この看板を見ると、
「温かい潮」
みたいなものが足から胸に上り、
やがては顔までひたされる。
この潮が目の高さまで来たら立っていられないほど感動する。
ここでは、
毎回それぞれ違う感情を得る。
自身の心象を反映するからだろうか。
精霊のしわざ?
そこまで思(し)をめぐらせてしまう。
『波はゆずり愛(あい)』
まさにそうだと思う。
他バージョンにも
「波は海のおかげ」等のバリエーションがあり、
世の中の具体がありありとある。
Sky and Sea Amami
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奄美大島。
私の心をとらえて離さないのは、
島人のエッセンスがあるからだろう。
雨に喜び、
夜に星を見る。
そんな「あたり前」が少なくなってしまった生活が一瞬で取り戻せる。
そして、
人がこころを取り戻せる場所だと再確認した。
すばらしい場所よいつまでも。
曇ときどき晴れ
水温21度
弱いオフショア
南南西のメイン(うねり)と、
東からのレフトオーバー(連日続いたうねりのささやかな残り)。
コンディションはすばらしいのだけど、
この波高50cm&潮位120cmだと、
ここはフィンの高さ程度の水深しかない。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
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アンキロサウルスの横のブレイクは浅い。
しかしここだけでしか波は、
ブレイクしていないようだった。
なので、
波に合わせてターンをするサーフィンというよりは、
目を凝らして海底を読み、
それらリーフとリーフの間を縫う緻密な操作に終始した日。
心労というか、
わりと疲れたのかもしれない。
けれど、少し覚悟していた傷もなく、
わるくはない日だ。
シゲタマ流三色弁当。
正確には、
龍郷町瀬留(瀬花留部、瀬留部)にある
有限会社重野玉里店謹製『三色弁当亜種』だ。
漢字が多いのは、
タツゴウチョウスルブ、
セドメ、
セケルベとなるので、
漢字の方が読みやすいからだろう。
このセドメは古来より、
「スルブヨワサ(お腹がすいた)」
という場所でもあるので、
奄美の食い倒れがこのセドメにあり、
そのシンジケートの頂点がこのシゲタマなのだろう。
カラアゲの下にはシゲタマ名物、
蕗(フキ)の煮物。
鳥そぼろには、
焼き目がちゃんと付いていた。
調理側からの視点だと、
焼かないでごまかせるメインでもある。
そんな誠実を感じながら一口いただくと、
冒頭の看板を見たときと同じ、
温かい潮みたいなものが足から胸に上ってきた。
「食は、すべてのおかげ」
当たりまえのことだけど、
忘れがちなことをたくさん感じた日に乾杯。
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【巻末リンク:シゲタマVSアンキロサウルス】
【巻末リンク*2:法王はゆでめんコレクター】
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Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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