こんにちは、
今日はどんな朝ご飯を食べましたか?
俺はひさしぶりにお餅を食べました。
なにもつけないでお餅の味を味わい、
それからあずきをまぶして食べて朝から幸せでした。
原宿ショールームでは、
業務をお手伝いをしてくださる方の募集をはじめました。
なぜかと言いますと、世界一周亮太がまた旅に出てしまうのです。
「旅はもう病気だからしょうがないねー」
と、俺だからこそわかるその気持ちをよく理解して、
「元気で帰ってくるのだよ?」
とみんなで気持ちよく彼を送り出すのですが、
ショールームには毎日多くのお客さまがボードを見にこられたり、
質問も多くあります。
その業務に穴を開けられない、ということなのです。
細かく書きますと、
マンゴー紅茶にカウアイコーヒーに新しいDVDをオンラインストアにアップして、
日々つれづれなるブログを書いて、
ということを引き継いでいただくための募集であります。
たった1名の募集なのですが、
ショールームスタッフはお客さまへのNAKISURFの顔でもあります。
だからこそ真剣に探しているんです。
ゆーすけをはじめ、大西、そして亮太とクリーンナップトリオのバランス。
三角形の一点となる大事なことなんです。
だからこそここで、そのことを説明してみました。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/7616
どうぞよろしくお願いします。
□
さて、ノースハワイ。
北西ブイが7ft@9secというブイ情報を見て、
少し安心しながらサイズが下がったイナリーズに向かっていると、
AVISOのジョンから電話があり、
「SUPを開発して、先週末テストしたのデス。
画像を送るので後で見てクダサイね」
「了解?、こちらは2日前がフォーティーンフォーティーンだったんだよ」
と伝えると、イナリーズが怖いジョンは受話器の向こうで反射的に咳き込み、
(ジョンがなぜイナリーズの話を聞くと咳き込むのかは、
以下のブログ日をご覧になってください。
『13ft / 16sec @314(NW)_リアルイナリーズ崇拝者より_間隔は16分?_ピンボケ愛の日_長くなったリーシュ_サメ君でサーフ』
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2334
ややあってから、
「そういえば、フナキさんは最近BWGばかりで、
もうファイヤーブレードには乗ってくれないのデスカ?」
とあったので、
「いや、今日はファイヤーブレードに乗ろうと思って、ここに積んでいるんですよー」
と伝えると、
「YES, yes!」
と喜んでいた。
自社製品を愛するジョンは俺のブログを毎日見て、
AVISOでない日は沈んでしまうそうで、
俺のように靴もボードも同じものをずっと使い続けていると、
海の向こうの山の上ではそんなことになっていたことを知って、
少しかわいそうになった。(笑)
イナリーズに着くと、胸肩サイズの美しいコンディション。
北西より、南西うねりの方が強いようで、
いつもの逆向きの流れ。
今日はレフト波(グーフィー)ばかりでこれも逆。
鏡の世界みたいだ。
沖でイルカが跳ね、クジラが集い、
そんなノースハワイの日。
下の写真が記念すべき本日一本目の波で、
ファイヤーブレードの速さに驚いた。
まるでクロマグロに乗っているようで、
このまま大西洋に行きたくなりました。(笑)
AVISOの中空の瞬発力のすごさをまた感じると、
今朝のジョンの声が思い浮かぶ。
彼は自社製品を自負しているからこそ、
乗られていないと悲しくなるのだなあ、とも。
崩れてしまったセクションにも速度があるからこうして軽くバウンスできた。
普段はこうなってしまうとぶち当てないのに、
テイクオフした瞬間にONになってしまった俺です。
がルルー!
と歓び勇んでテイクオフすると、
これはイナリーズぽい波質で、斜面が切り立ちながら丸まっていった。
本当に美しい波ですね。
たまにライト波も来て、
このホバリング(浮き)で、
ファイヤーブレードの加速性能がわかるはずだ。
腰サイズでこんなに速度が出ると、なんでもできる気がしてくる。
ちなみにツインスタビライザーのフィンを装着しています。
スープへのフローターもこんな距離が出た。
今度はボードの浮き方でこの速度を確認していただければ幸いです。
不安定な場所でもクロマグロは前進することを知ったのは、
カリフォルニアの初乗りだった。
こうしてスピードがついたままテイルを踏んで降りてこられるのは安全で簡単なので、
こういうドッカーン波ではよく実行している。
これをおぼえてから怪我がなくなりました。
朝10時にマイナスタイド(-0.2)という激干潮なので、
波もつながってきてしまった。
いわゆるダンパー気味。
これは上がる頃のショット。
バックサイドで走ってきたトラック(軌跡)を見ていただければその速さが。
と、また「速い速い」と書いてしまったが、
それほどまでにこのクロマグロの速度が際立っていた。
ディープクアトロチャンネルにシングルスロットのボトムですから。
2010年にコールが波乗りマニアに贈る
『速度追求型モデル』
なので当然と言えば当然ですね。
最初に乗ったときは、
「?そんなに速くないぞ?」
と思ってしまった。
ちょうどサンクレメンテにいたのでコールに
「ファイヤーブレードだけど、あんまり速くないのです」
と正直に伝えると、
「ん?そんなことはないはずだよ。
テイルは踏んでいるかな?
ディープチャンネルはさ、
テイルを踏めば踏むほど速くなるって、
マット(・アーチボルド)が言っていたぞ」
と返された。
で、サンクレメンテ・オフィスに戻り、
撮っていただいた波乗り写真をチェックしていると、
その俺はテイルには遠く、
かろうじてサイドフィンの上を踏んでいた。
そこで、
意識的にテイルを踏むようにしたらクロマグロに変化したのであります。
速度があって、切り返しもクイックだから、
20代の頃からアーチボルドを見て、
こころからあこがれていたこんな垂直バックサイドオフリップがデキマシタ。
それは44才の春。
バカボンパパは「41才の春だから?」と歌っていたけど、
彼よりも3年多くかかったのだ、と感無量。
よくわからないけど、そのくらいな気持ちなのです。
この位置にボードを当て込んだことがある人ならわかるが、
波リップの押しと共にボードは自動的に返ってくれる。
もうそんなことを知っていたので、
ついここで脱力しちゃいました。
めでたしめでたし?。
写真はなぜかここで終わっていて、
それはカメラのバッファ切れと思われるが、
上がってきて、モニターを確認すると、
この当て込みが撮れていたことに満足する。
カイラありがとう?。
今夜はうまいビールが飲めるな。
グビグビー。
俺にとっての元祖師範のオガマさんと抱井さんたちは、
満足ライディングのことを「マンライ」と名付けたけど、
マンライの俺とクロマグロの2ショット。
うれしくて、子どものような顔になってしまいました。
ファイヤーブレード、ありがとう!
コールにもAVISOにもTHANK YOU!
44才になってようやくというか、
一回できるまで26年かかってしまったが、
このターンをこのボードで会得しちゃいます。
AVISO FIRE BLADEの詳しくはこちらを↓
https://www.nakisurf.com/brand/aviso-model.html#fireblade
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と喜びながらオフィスに来ると、
道路の向こうに美しい虹がかかっていたので、iPhoneでパシャリ。
いくつかのTシャツデザインをしていたら、
昔昔にデザインしていた
『ミル・フルータス(スペイン語で千の果物)』
のタグデザインが出てきました。
このTシャツはビームスさんで独占販売していただいたのですよ。
なつかしいなぁ。
これは「ハンドペイント」とあるように
シルクスクリーンを自作して、
顔料だらけになりながらサンクレメンテで制作していました。
そのとき写真やこういう創作のアシスタントをしていたのが
現在トップページやツイッター、MIXI、
フェイスブック、マイスペースの管理とアップデートをしているJUNで、
NAKISURFでの彼の役職はコピーライト部の次期ブチョーなのです。
「不思議な縁だなぁ」
と思いながらこのミル・フルータスのタグを見ていました。
ノースハワイにも本格的な春がやってこようとしています。
陽水さんの「夢の中へ」がかかっています。
♪”ゆめのなかにいってみたいとおもいませんか?”♪
□
で、朝ジョンと話していたAVISO試作中のSUP詳細メールが届き、
許可を取ったのでここに公開しますね。
長さは12フィート。
特筆すべきなことはこれがたった20パウンド(9kg)ということ。
そして新規格のSUP(タチアガリ)であります。
AVISOが今回提案するのは、
「波に乗れないタチアガリ」
でありまして、
これはこうして平水面を移動する上級機種として企画製作されたという。
なぜならば現在USAでは、
「湖、湾内、河などの平水面でのSUP人気が沸騰している」
とアウトドア誌に特集が組まれていた。
ご存じSUPは波乗りと同じでバランスが重要。
しかも持続性のあるバランスはインナーマッスル、
さらには心肺、内臓を鍛えるから、
健康ブームと自然、エコな人たちの背景と後押しもあって、
SUP人口が大増加しているのです。
けど、波に乗れないのなら闘牛岬のようにSUPに占領されちゃうこともないし、
なんだか平和で楽しそうな気がします。
波に乗るためには、
ご存じのようにものすごい力がボードにかかるので、
強い耐久性が必要で、
AVISOは精密、中空を売りにしているボードメーカー。
そうなると、こうして体高が高いものは必然的に製作できないことになるが、
発想の転換で、
「波には乗れません」
としてみたらありとあらゆることが可能となった。
そしてAVISOが素材として使用したのは
『ナチュラルカーボン(Natural Carbon Fiber)』
これが軽量化を実現し、
静水SUPに最良のフレックス性能を実現したという。
さらにはこのコンポーネントは、
総量200リットルもあり、
寝袋はもちろん、キャンプ用具や食料を入れることができる。
俺も野宿好きで、
キャンプ地に行ってみると人がいて、
川の向こうなら誰もいなかったりするので、
これがあればすーいすいと移動して、
自分だけの陣地を手に入れることができる。
つまり簡易自家用ボートなのだが、
もう一度言いますと、
「総重量が9キロ」。
この大きさで9キロはボートでは100%不可能だろう。
パンダ猫よりも軽いのですね。
カーボン柄がきれいだなあ。
ちなみに王子ニックがネヴァダ滞在中にパドルレースが行われ、
18フィート以下のボードだったら出場可能ということで、
宣伝も兼ねてこのボードでエントリーしたら結果がなんと3位。
「他選手はみんなこのパドル競技のために鍛錬した人ばかりで、
なんだか悪かったみたい。
でもみんな18フィートだったのだから、
こちらは12フィートで勝っちゃったから不思議がられたよ」
とニックは申し訳なさそうにしていた。
それはそうだ、
AVISOのようにサーフボードを極めたメーカーの滑走は速いはず。
中空だから速いのか?とも感じた。
このボードはテストがうまくいくのなら発売はこの夏だそうで、
予価2200ドル程度とされている。
釣りにも良さそう。
欲しいなあ。
BEACHのロクさんはいかがですか?
AVISOの試作品の報告でした。
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気づくともう木曜日なんですね。
昨日月曜日かと思っていたら時間はずいずんと進んでいきます。
暑くなったり、寒くなったりの繰り返しですが、
体調にはお気を付けて、すばらしい日をお過ごし下さい。
太陽をたっぷり浴びたカウアイコーヒーやジンジャーシロップで、
体内に夏を取り入れる、というのもいいですね。
今日もありがとうございました。
明日もきっと書きますので、どうぞまたお越しください。
このブログを毎日書いて、もう4年になるのですよ。
継続けいぞくケイゾクですよ?。
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