Ankylosaurus, Amami Oshima,
February 2021
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キャンネンの勇生くんも、
クルクルのヒロくんも、
他のサーファーまでもが口をそろえて言っていたのが、
「島の2月にここまで波が上がることはありませんよ」
そんな珍しいほどの大きなうねりが4日間続いた。
「でも2年前に台風で波が大きくなったよ」
そう指摘すると、
「それも信じられないほど珍しいんです」
そう返された。
Dragon Reef, Amami Oshima,
February 2021
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とにかく、
この爆弾低気圧のフィナーレは、
まるでノースショアかと勘違いするほどの波だった。
ドラゴン・リーフのパーフェクトなバレル。
もはや信じられないほどの視界だが、
昨日、
月曜日正午ごろの波であり、
見渡す限り誰もいない無人波でもあった。
この波動画をインスタグラムにポストしておきました。
上の画像内の三枚目がそれです。
@nakisurf
とにかく、
夜明けからサーフして、
一度上がり、
晴れてきたので、
2ラウンド目は、
Tシャツでサーフウォッシュした。
Tyler Warren 2+1 / 6’5″
Greenough 4A-9″ + VEKTOR VMK
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水温は21度。
昨日の気温は高地の観測所発表が21度。
ビーチにある温度計が23度だった。
水温は、
前出のノースショアの冬とほぼ変わらない。
よって、
そこまで冷たくはない。
カリフォルニアの夏は、
水温14〜16度程度なので、
それと比べると、
むしろこちらの方が温かいとすら思える。
これが14時ごろのパーフェクション。
サーファーとして、
最高の視界なのだが、
連日に渡る剛健な波に体が負けてしまって、
もうこれ以上サーフできずに上がってきた。
疲労困憊(ひろうこんぱい)というやつだ。
丘の上までやってきて、
一息入れると、
グリーンヒルの緑くんから電話があった。
「Bパスできそうですよ〜」
そんなことになった。
もはや疲労でめまいすら感じたが、
息を入れて、
その島の裏面というか、
B面である東シナ海側に向かった。
あるある。
太平洋側がオフショア、
こちらがオンショア。
胸肩くらいだろうか。
この高さをなんとか降りると、
猛烈なオンショアに吹き付けられつつ、
パドル地獄をじっくりと味わった。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
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波に乗ると、
圧力すら感じるほどの向かい風の中、
目を閉じ、
腕を引き絞り沖に向かう。
セッション中盤、
ダツの大群にも襲われて、
刺さらなくて良かったと胸をなで下ろしたとき、
ここで亡くなった龍一くんのことを思いだした。
けれど、
これだけ体を追い込むと、
夜ご飯がおいしく、
ビールも同様に体にしみわたった。
龍一くんに、
おやっさんやみんなのことを思い浮かべた。
Takiro Sanzo
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各地でも波があったようで、
きんちゃんとタキロー、
そしてニックちゃんと泰介さんたちが、
サーファーズ岬でオーバーヘッドを当てたという。
「きんちゃんが良い波に乗って、
スーパーゼウスを引いたような笑顔でした」
そうタキローから報告を受けた。
The Boss
@shacho_house
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土佐のシャッチョさんも
「すごい波でした〜」
そんなうれしい報告を受けた。
これは高知新聞の金山さんが撮ったもので、
前出のシャッチョさんが言うには、
「風が強くて、
しんじょう君の首がうなずきマーチでした」
しんじょう君が、
そんなことを代弁してくれているらしかった。
次にインスタグラムでは、
タイラー・ウォーレンが良い波に乗っているのを見た。
タバルアであるらしく、
「カリフォルニアから旅行できるの?」
そんな疑問を送ると、
「昔の画像をポストされたようだよ」
いつもの文体のメッセージが返信されてきた。
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【巻末リンク:爆弾波初日ポスト】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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