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【サーフィン研究所】パーフェクト・ジェフリーズ_サンオノフレ・サーフカンパニー_(2088文字)

梅雨の気圧配置によって、

未明から8時くらいまでは風というものが存在しない。

情報としては、

水温が下降中の千葉北。

気象庁の発表では20度だとあるが、

実際ブレイク近辺では15度程度まで下がっている。

ブーツがあれば完璧なのだが、

逆にトランクスでサーフしてみた。

タキビ神が先発されていて、

少し遅れてビーチに到着すると、

ちょうどブラインの吉岡さんが来られた。

偶然であるがうれしいので、

ご一緒にジェフリー体験をした。

私はエックスやジェフリーズの広報部長も兼任しているけど、

例によってなかなか人気が出ず、

よって平日の朝ともなると、

休業中なのかと思うほど無人となる。

無人だと、

誰も波をチェックしなくなり、

もしチェックしたとしても

「昼時の無人のラーメン屋状態」なので、

「(波が)良いわけがない」

そんな風に決めてしまうようだ。

なので無人が続くというのが真相だろう。

「明治から続く軍隊教育が、

本来ハミダシ自由であるはずのサーファーにも根付いてます」

そんな論調のヨッシーこと吉岡さんは、

文化的で、

瀧郎や華厳さんと同じくロジカルな人だ。

カリフォルニアでもよく会った。

私たちは、

まるで『中央公論』の特集対談のように、

サーフィン関係や児童教育にまでおよび、

世間に抜群のさえを示すことができる内容が続いていった。

じつは一語一句覚えているので、

いつかどこかの誌に書いてみることにする。

Super Takibi God on Tyler Warren’s Sled

at the Jefferey’s Chiba

.

夜明けからずっとサーフしたのがタキビ神。

「タキビはるかなり」

そんな長編ハードボイルド&冒険アクション小説のプロット(構想)が降りてきた。

波を見ながら

「虚構の連続性と因果律のある話の構造」

を練っていると、

鳥巣さんからのSMSが届き、

「(タキビ神は)

前日も15時ごろから日没1時間後までサーフされていました」

という目撃談がそこにはあった。

気づいたのが、

タキビ神は満月を利用して、

そのサーフパワーを増大させていたのだということだ。

Frame grab from @torisuyuko ‘s movie

at the Jefferys / 04:38AM

.

タキビ神を鳥巣さんが撮られていた。

荘厳な朝陽であり、

フラットに見えるが、

潮が動くだけで波が出現する。

とにかくそのマシマシ・タキビ神©と、

吉岡さんたちと楽しくサーフすることができた。

これは『タキビ・ポーズ』で、

炎が揺れるさまを表している。

そのアクションのおかげか、

腰痛や背中の傷みが和らぐのもタキビ神とサーフする効力であり、

さらに書くと、

それが私の精神的支柱でもある。

ラカ法王と同じで純粋なのだ。

Catch Surf® Heritage Collection Nose-rider 8’6″

.

この波は、

私たちの奥(この場合は水平線に向かって右)に1本だけオバケ波が来た。

タキビ神に「ドーゾドーゾ」とゆずると、

逆に「私からでは遠いですのでドーゾ」と返されてしまい、

ザッザッザッと数回だけ奥にパドルして極上の一本を得た。

このまま5セクション通過し、

軽く200mを超えた滑走距離となった。

間違いではなく、

膝腰サイズで200mとなると、

リンコン岬やサンオノフレ並だ。

知られざる千葉のワールドクラス波。

だが、

波が弱く小さいので、

サーフボードの浮力が、

乗り手自身の体重を上回っていないと乗れない。

(この詳しくは巻末リンクを参照ください)

あなたが上級者であったとしても、

30〜40リットル程度の浮力だと波を滑っていくことが不可能だろう。

もし、セットの波のピークから乗れたとしても、

たった数m滑ることができる程度だ。

「(この波は)ショートボードの緊急事態宣言が発令されていますね」

華厳さんがそんな冗談をおっしゃっていた。

履いているトランクスは

『サンオノフレ』からやってきたもので、

ディテイルがいちいちすばらしい。

レトロというか、

クラシック仕様に感激しながらみんなのことを思い出すと、

Frame grab from @millerhighlifephoto ‘s movie

.

ブライアン・ミラー(巻末リンク*2を参照ください)

からタイミング良く波映像のDMがやってきた。

見ると、

サンオノフレにもすばらしい波が届いていた。

シングルフィンの良さは、

ミニマリズムだと思う。

サーフで言うところのミニマリズムをうまく説明できなかったが、

「限定的なライン(ミニマリズム)がすばらしい」

ということだとわかってきた。

マルチフィンと違い、

急角度でターンができない分、

ターン角度が限定されるのを利用してのファインラインという結果論でもある。

というわけなので、

品があって質の良いターンが要求されるので、

玄人サーファーが好んでいるのだとわかった。

【巻末リンク:体重と適正浮力】

【サーフィン研究所】新提唱の適正浮力!_冷たいけど寒くなかった_(1467文字)

【巻末リンク*2:ブライアン・ミラー】

健康的な友人ブライアン・ミラー_極限的まで健康に波に生きる_波情報の真実_(1190文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!