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【サーフィン研究所:ドラゴン・グライド・プロダクションズ謹製】『夏休み自由研究のすすめ』サーフィンの歴史_「安全に人が楽しく波に乗ること」再録_(2600文字)

こんにちは、

海(うみ)であそびましたか?

海(うみ)の上(うえ)にうごく波(なみ)にのったことがある人(ひと)は、

なつやすみの自由研究(じゆうけんきゅう)のテーマをサーフィンにしよう。

サーフィンには、たくさんの歴史(れきし)がたっぷりと、つまっています。

わたしは波(なみ)にのることが大好(だいす)きで、

38年(ねん)もサーフィンの研究(けんきゅう)をしています。

サーフィンの歴史(れきし)について調べてみました。

みんなの研究(けんきゅう)に使(つか)ってください。

【送り仮名は小学校高学年程度としてみました】

【人が波に乗ることの始まり】

西暦(せいれき)1778年のハワイでは、

木の板で波に乗っていたと、

航海記録(こうかいきろく)に残っているんだ。

[この航海記録は、ジェームス・クック=キャプテン・クックという人の

世界周航(せかいしゅうこう)の航海日誌(こうかいにっし)に記されている。

クックはイギリスの海軍士官(かいぐんしきかん)で、

海洋探検家(かいようたんけんか)、有名な世界地図を作った人です]

Photo via @theseea

.

それはどうやら木でできた腹ばいで波の上をすべるパイポ・ボードだったみたい。

今から243年以上も前に人は波に乗っていたんだね。

olo

そして1800年代になって、

OLO(オロ)という大きなサーフボードが作られて、

人は波の上に立ち上がりはじめました。

ただ、

この木の板は6~7mの長さがあり、

その重さは50〜90kgもあったんだよ。

50〜90kgというと、

ちょうど50ccのオートバイの重さです。

普通の人はなかなか持ち上げられませんね。

そのくらい大きくないと、

木の板の上で人が波に乗ることができなかったんだね。

Picture from Stevens John Oleson

Hawaii 1900

.

【近代(きんだい)サーフィンの始まり】

その後、1900年代になると、

デューク・カハナモクが登場します。

彼は近代サーフィンのルーツとなった人で、

サーフィンの歴史には最も重要(じゅうよう)な人なのです。

デュークは泳ぐために生まれてきたような人で、

オリンピックで金メダルを三度も取ったのですよ。

Duke

【1830年】

ハワイ諸島(しょとう)、

オアフ島で生まれ育ったデュークは、

たくさんの人が集まるワイキキビーチで、

サーフィンを教えながら、

人命救助(じんめいきゅうじょ)や、

海岸(かいがん)の治安を守りました。

その後デュークのしたことが、

「ライフガード」という海(水)難事故(かい、すいなんじこ)

を守る職業(しょくぎょう)として、

世界中の海ぞいの職業(しょくぎょう)として、

確立(かくりつ)されたんだよ。

Photo from Richard Kenvin’s

Surf Craft:

Design and the Culture of Board Riding

.

【サーフィンの普及(ふきゅう)】

デュークはハワイだけではなく、オーストラリア、アメリカに渡り、

多くの人に

「安全に人が楽しく波に乗ること」

ということを伝えました。

そこからサーフィンが人気となり、

2021年の今、

みんなが波に乗っていることは、

デューク・カハナモクが伝えたことが、

しっかりと残っているからなんだよ。

【日本のサーフィンの始まり】

日本のサーフィンの歴史を見てみますと、

上に書いたようにデュークが1912年(大正元年)にアメリカ、

カリフォルニアのコロナ・デルマーと、

サンタモニカ海岸(かいがん)でサーフィンを伝えると、

第一次サーフィン・ブームとなりました。

そして1950年代になって、

当時の軍人(ぐんじん)が、

日本の在日米軍基地(ざいにちべいぐんきち)に

滞在(たいざい)しているときに、

湘南(しょうなん)や千葉(ちば)で波に乗って、

それを見た人(加山雄三さん、川井幹雄さん、ガラさんたち)が、

軍人からサーフボードを借りたり、

見よう見まねでボードを自作したのが、

日本では最初(さいしょ)の近代サーフィンとされています。

デュークが各地で伝えたサーフィンの種は、

大きな樹木(じゅもく)となり、

このように世界中に実を付けたんだね。

【サーフィンのいま】

今日(こんにち)、サーフィンは全盛(ぜんせい)時代です。

アメリカ、

カリフォルニア州ハンティントンビーチで催(もよお)される

『USオープン・サーフィン』では、

優勝の賞金額(しょうきんがく)が$100,000ドル。

これは日本円にすると約1千100万円。

(2009年。ブレット・シンプソン)

US_Open

このコンテストを開催(かいさい)するハンティントン市によると、

「サーフィンのUSオープンは、

わが市におよそ16億(おく)円も

の経済効果(けいざいこうか)をもたらせます」

と公表(こうひょう)するほどの一大イベントなんだよ。

でもサーフィンで最も大切なことは、

競技(きょうぎ)での勝ち負けでも賞金ではなく、

デュークが教えてくれた

「安全に人が楽しく波に乗ること」

ということです。

海を良く知り、

無理せずに、

体を健康(けんこう)に、

みんな仲良く、

海を保護(ほご)して、

自分の前にやってきた大切な1本を乗ろう!

【サーフィンの効果(こうか)】

サーフィンは自然からの教え、

新鮮な酸素(しんせんなさんそ)をたくさん摂(と)るので、

前向きな発想(はっそう)がめばえます。

自分への挑戦(ちょうせん)があり、

鍛錬(たんれん)、

集中力、満足があり、

海を知り、季節(きせつ)を感じ、

視野(しや)をひろげるすばらしいものです。

そして波は、

人の指紋(しもん)と同じで、

ひとつとして同じ形のものはやってこないのです。

不思議(ふしぎ)だね。

歴史を知って、

さらに波に乗ることを好きになってください。

この自由研究サーフィン編(へん)を勉強していて、

わからないことがあれば、

お父さんかお母さんにお願いして、

ショップメールにメールしてもらってください。

題名(だいめい)を『自由研究』として送ってね。

急いで返信(へんしん)します。

【巻末リンク:デューク・カハナモクとは?】

【テクニック思想編】最愛のデューク・カハナモクさま_(2286文字)

【巻末リンク*2:ドラゴン・グライド・プロダクション始皇帝】

ウナクネ父デューク・カハナモクのお言葉_アンディ・ニエブレスの奇天烈【テクニック編】_(1555文字)

【巻末リンク*3:ハッピーサーフィン比較研究】

【サーフィン研究所&ドラグラ新春特大号】ウェーブプールVSザ・クレセント_ワールドクラス波_(3258文字)

【巻末リンク*4:ハッピー・サーフィンのいま】

【ドラゴン・グライド・プロダクションズ】『第四十回DGP両界曼荼羅歌合戦』の曲順_(2755文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!