波に乗るということは、
生命をつかみ取るということと似ている。
そしてまたちがう観点、
側面では波に乗ることで私は精神を蘇生させている。
昨日も書いたが、
自らの細胞を食べる自分がいて、
こうして波の細胞というか「何か」を胸に抱く。
この背景には物質教育というのがあり、
もちろん刻々と進む時計の針、
真逆のマンネリズム、
全体主義、
悲観、
無感動がまんえんし、
北に脅威があり、
全方向にウィルスという不安があるこの世の中。
墜落しそうな気持ちをまぎらわせる以上のものが海にはある。
水の重さ、
波の硬さ、
大量の泡、
空に飛ぶような愉快、
季節や月の満ち欠け、
潮の干満。高気圧、
低気圧、
台風。
建物から離れ、
世界からもはなれ、
物質主義から放たれて、
太古から変わることのない波に乗る。
そこにはユートピアがない代わりに現実があり、
やがて自分自身が戻ってくる。
波に乗ることで自己が発展し、肉性を帯びる。
波は膨大に存在する。
波のことを知ることによって、
世界の大きさを知り、
肉体から精神までを凝縮し続けることができる。
それこそがサーフィンの真骨頂であり、
グレイトサーファーが「神」に見えるのはその理由からだ。
今日もあなたはどこかの波を想い、
記憶からたぐり出し、
乗ることを夢想する。
人生とはそう悪いものではない。
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Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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