ブイの波高が1mで、
周期が7〜8秒あって、
うねりの向きがあっていれば、
ブイが伝える高さ程度の波はブレイクしているだろう。
SE=南東うねりなので、
室戸岬界隈は、
御厨人窟(みくろど)がある側がもっともうねりを受ける。
国土交通省がこんなブイの数値を公開していて、
しかも20分おきという頻度なので、
サーファーたちは波予想というか、
波実況に近いほどの数字を読むことができる。
世界のどこであっても、
この現況ブイ数値と地図があれば、
だいたいの予想ができるほどだ。
Nacky on
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
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台風14号のころからあるバンクは、
16号で少し姿を変えてしまったがいまだに健在で、
しかも無人というのが良い。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
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たいていのサーファーは、
生見とかあのあたりのビーチブレイクに行っているのだろうし、
こんな場所までは誰も来ないというのが実情だろう。
室戸岬周辺は、
1200年も昔に空海が歩いていた土地であり、
そんな不思議な場所は、
深海がすぐ沖にあり、
深海魚のキンメダイが獲れる漁場としても有名だ。
スカイアンドシー・ムロトでは、
その室戸産金目鯛を使って、
コンフィ3種の試作品を製作中である。
ただでさえおいしいお魚が、
オイルとスパイスをまとって瓶詰めすると、
味覚が二乗三乗と飛躍するのが、
料理というのは不思議だと感じた日。
新月で晴れているとなると、
そらは星だらけとなった。
宇宙のことは何もわからないけど、
亡くなった人のことをしばし考えていた星空。
台風16号ミンドルによる波芸術は、
じつのところ前回の台風での大雨によって、
完璧な地形が形成されていたからだ。
なので、
全てはつながっているのだと、
いつも思うことをまたしばし考えていた。
2+1のマジックボードがやってきたと、
先日ここに書いた。
最初はシングルフィンにサイドバイトを付けて、
通常の2+1のフィン・セッティングとしていたのだけど、
この日からツインとしてみた。
The2+1
6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″ at the WBP
Nakisurf Original Twin Fin Setting
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
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すると、
速度感はそのままで、
こういう斜面に際して直感的に扱えるボードなのだとわかった。
それにしても硬い斜面が刻々と変化するなか、
レイルワークは直感で操作している。
このレイルワークのことを聞かれたが、
やはりフィンレス時代に培ったことが根底にあるから、
これだけ奔放になってもメイクできたのだと、
インタビューアーにお答えした。
ボードのフォルム、
重さ、
しなり、
硬さ、
全てがすばらしい。
あれだけの波を一緒に駆け抜けると、
片思いというかボードのことばかり考えてしまう。
円月殺法でおなじみのシャッチョさんがやってきて、
いつものようにボードの細部まで目を入れてくださった。
「タイラーの2+1と同じですね」
そんな正しい見立てであるらしかった。
さすがである。
高知新聞社の金山所長も、
あの68を拝見させてくださいという文体でやってきてくれた。
やはりみんなパドリングしているときの見え方のバランスを確認するのが、
良いサーファーの基本のようだ。
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【巻末リンク:68の2+1日】
【巻末リンク*2:円月殺法】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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