「わかるかな、わかんねえだろうな」
こどもの時の流行語を思いだしていた。
3月10日発売のブルー誌の次号の巻頭コラムへは、
「無人波のこと」を書いて、
謹(つつし)んでT編集長に入稿した。
空海を読んでいたのに、
なぜかギリシア神話関係に行き着いた。
『シーシュポスの岩(Sisyphean labor)』
はご存じだろうか?
シーシュポス(Σίσυφος、Sīsyphos)は神々を怒らせて、
大岩を山頂まで運ぶという罰を受けた。
彼は言い付け通りに岩を山のてっぺんまで運ぶのだが、
やり終えた瞬間、岩は裾野まで転がり落ちてしまう。
何度繰り返しても同じ結果にしかならないというもの。
果てしなさも私たちの運命のようで、
さらに書くと強い波によって、
陸側に戻され続けることもよくある。
こんなことは良くあることだけど、
まだ言葉が付いていないようなので、
『シーシュポスの波(Sisyphean labor)』
そんな神話的なネーミングを発句した。
各地は春のようで、
沖縄は寒緋桜が散り始めた。
松田聖子さんの『風立ちぬ』というアルバムと、
杉真理さんの『MISTONE』を聴きこんでいると、
トロピカル松村さんを思い出すのはいつものことだ。
(巻末リンク*3をご覧ください)
なぜトロちゃんかというと、
ナイアガラトライアングルVol.2のメインだった杉真理さんと仲良しだからだ。
ナイアガラは大瀧詠一さんが大将だ。
大将が作ったアルバムが、
松田聖子さんの『風立ちぬ』ということでもある。
横浜のインタースタイルは、
閑散としていたそうで、
これがコロナ禍に由来するものなのか、
または業界の冷えなのかはわからないが、
NISIさんの遺作『CYXBORG』のブースがあり、
そこに私特集が掲げられていたとあった。
横にはサーファーズ・ジャーナルのブースがあり、
そこには神話級の人物であるガラさんが、
アーバンのキャップをかぶっていらした。
閑話休題(かんわきゅうだい)。
細かい波というのかな、
ミクロの視点を持つと、
巨大な波も同じだということに気がついた。
もし私が2mmサイズだったら、
この海は驚異のレフトになるのだろう。
華厳さんは、
ビットマップ画像編集に夢中だ。
トップを滑走しているのがタキビ神で、
ボトムターンしているのは法王だと教えてくれた。
偉大なる波に見えるが、
じっさいにこれを目の当たりにすると、
ギリシャ神話がそのまま飛び出してきたような印象を受けるだろう。
ツヨシくん夫妻とJウェーブでサーフし、
その後コメダコーヒーで、
空海のこと、
青龍寺奥の院の超自然現象、
土佐浦ノ内の過疎化のことを話していたら、
あっという間に3時間も経っていた。
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【巻末リンク:ツヨシくんとガラさん】
【巻末リンク*2:沖縄修行編】
【巻末リンク*3:トロちゃんと杉真理さんの関係』
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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