
Sky and Sea Muroto 2022 April
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四国南東端、
室戸岬にあるスカシーまでやって来た。
スカシーは私がプロデュースしたゲストハウスで、
空海思想を軸に、
民話や逸話を紹介しつつ、
星空広場で思想を磨く場となった。

スカシーは同時に「おいしいもの研究所」で、
高知のおいしいもの大賞のプロスペクトとして、
県から目をつけられているにいたっている。
こちらオレンジのシャツは館長の河合氏で、
ドラグラ和尚とジョエル・チューダーと同位に例えられる思想家だ。

室戸の話は、
桜も満開なのでその作品を散りばめながら近日中にまとめてみよう。

徳島県側から高知県に入ると、
室戸市の手前に東洋町があり、
この白浜から空海が修行に出たという説が有力だ。

実際には白浜という名前は資料には出ておらず、
甲浦(かんのうら)とあり、
1200年前は、
数人の漁師がひっそりと住んでいた極小集落だったとわかる。
しかも徳島側の最南端であり、
この向こうは鬼が住む国として、
畏怖されていたともあった。

岬に囲まれているので、
天然の港のような地形の白浜は、
たいていのうねりをさけるので、
とってもこぶりで上質な波が出る。
初級者には最適な波質で、
東洋町は町を上げてここでサーフスクールや、
海遊びクラスやビーチヨガをやればさらににぎわうと確信した。

なつかしの「キャッチサーフ10フィート」。
グラッシー&メロウ別注の夢ボードである。
15cmの波でも乗れるこのボードこそが、
高知白浜の秘密道具だと気づいた。
(このボードに関して詳しくは巻末リンクを参照ください)

まるで宮崎駿さんのスケッチのようなコンポジション(構図)を得た。
人生なにがあるかわからないと、
ひとり感動していた。

Kenji Kubota on
Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special
10′ Single
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クワイエットファンクの久保田さん夫妻が大好きな波。
そしてその特製ボードで波を滑ることは、
まるで作詞作曲をしている気分になると気がついた。

久保田さんは、
サーフスタイルはもちろんのこと、
ボードの持ち方や全てにダンディズムをお持ちで、
そんな氏と過ごす時間はかけがえのないものだと感じていた。

夕食は久保田さんが大好きな『ジョイン』へ。
以前、
千葉公平さん夫妻に連れてきていただいた白浜地区の名店だ。

土佐高知といえばカツオのタタキ。
こうして旬鮮な野菜と一緒にいただくのが土佐プレミアムスタイルのようだ。
それにしても生ニンニクのおいしさに、
旅のいろいろがリセットされていくようだった。

話は高知出発前に戻ると、
東京から鎌倉にやってきて、
法王としばしのお別れをし、
国道134号線に出ると、
稲村で富士山がうっすらと浮かんでいた。

うららかなハイヌーン。
この画を得る30分前はレンバイにいた。

レンバイというのは、
鎌倉市農協の連即売所のことで、
ここで室戸のおいしいもの研究所に向かう野菜を求めたのだ。

ヨージェフのトマトは、
総料理長御用達の逸品で、
このトマトを食べた人全員が、
戸惑(とまど)うほど驚く顔を見てきた。

甘いベースに酸味と拡がりがあり、
なるほど素材の味、
品種のすばらしさ、
そして心をこめて育てて直売するヨージェフ夫妻を撮ってみた。

そして鎌倉野菜のエースが『加藤春雄』さんだ。
もちろん総料理長のロースターの一角であり、
鎌倉野菜サラダに人気を博した『umi cafe』の彩りも加藤さん農園のものだ。
左がそのウミカフェの一平くん、
そして加藤野菜の3代目であり、
ビームスさんのサーフ&スケート・バイヤー部長の加藤さんだ。
@umicafe_kamakura
@katoyasai

茅ヶ崎ICから入り、
忍者ハットリくんに出演するケムマキの故郷である甲南ICで下車し、
タヌタヌ温泉で化かされて、

それから伴宙太さんと一緒に食事をし、
さまざまな釣り話とサーフ論を交わして草津SAで仮眠し、

淡路島SAでコーヒー&ドーナッツ。

無風の鳴門大橋。
よく考えると無風は初めてで、
風に弱い(流されやすいようだ)キャッチサーフ・バンにとっては、
幸運に恵まれたようだった。

で、
徳島阿南を経由して、
仲間がいる宍喰でサーフしつつ、
室戸岬までやってきて、
ロードトリップ第一弾がようやくつながった。
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【巻末リンク:10フィートボードのなれそめ】
【サーフィン研究所:特大号】ほぼ完全月蝕_10フィート友人たちの試乗会『なぜ大きなボードに乗るのか?』〈序2〉_(3475文字)
【巻末リンク*2:法王から770km離れてしまいました】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎
