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【サーフィン研究所渾身号】ドラグラ=自由真剣主義の宝島_(2222文字)

The “log smashed in half” was the

“shortboard revolution” of the late 1960’s.

The era moved forward with its aftermath.

I felt as if I were gliding along a wave wall with twin fins as my medium.

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北山耕平さん時代の『宝島』を読んでいた。

「(宝島は)植草甚一さんの

「WonderLand(ワンダーランド)」が改名したものだよ」

華厳さんはそう教えてくださった。

いろいろあって、

耕平さんはその座(編集長)を降りても宝島は続いていった。

けれど、

その後の誌面内容が、

同姓同名の他人というくらい違うのは、

雑誌というのは編集長だということがよーくわかった。

北山耕平宝島はオルタナティブなのがすばらしい。

初代編集長の小泉徹氏による『宝島』も良かった。

なぜ良かったかというと、

北山耕平は小泉さんのペンネームなので同一人物だからだ。

誌名に二重カギかっこを付けたのは、

大好きな時代の宝島を閉じこめたかったからかもしれない。

@mandalacoffee_japan

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その北山『宝島』は、

少数派の嗜好に凝った内容であり、

46年後のいまもぐっと来る。

けれど北山さんが辞めたあとのアフター宝島は、

すっかり正論派というかポピュリズム側に寄って、

何かのプロパガンダなのかマスク警察かはわからないが、

それぞれの正論を掲げ、

それまで純粋だった読者を『宝島』ブランドという権威を持って扇動していき、

かくして、

「反知性派の多数の——大衆的な——読者を獲得した」

そう認識している。

サーフィンで言えば、

シングルフィンを愛する仲間が、

「有名ブランドの体積27.75CLのマルチバース・フィン」

に乗るようになってしまったことだろうか。

そんなことはなさそうだな。

ここまで書いて、

「オルタナの人は、一生オルタナ」

そんなことに気づいた。

なのでシングルフィンのミニマリズム、

またはオーバー・フロテーションによる高速浮遊感覚を知ったものは、

なかなか低浮力の波遊びはできないものだ。

ちなみにわがサーフ業界のほとんどの人が、

この低浮力サーフボードのことを「適正」と言い換え、

サーフブレイクのことを「ポイント」と呼んでいる。

あいさつは、

洗脳派の特徴である「おつかれさま」で統一され、

時制を示す「おはようございます」、

でも、

「こんにちは」でもなくなってしまった。

のみならず、

私たちが乗るシングルフィンだったり、

ログにビッグ・フィッシュ、

フィンレスやキャッチサーフは、

陰で「非国民」だとか、

「あそこには落ちたくない」などと、

まるで地獄の穴のような言われ方をしている。

さらにはこれらのどれか、

または全てを禁止にされているところもあり、

まるで江戸時代のキリシタン弾圧のようなものまで感じさせてくれる。

もっと書くと、

この適正浮力崇拝派たちは、

それぞれ川をはさんだり、

誕生地をバックに激しく対立してその火の粉を飛ばしている。

だが、

私たちにとってこれは、

思想や宗教問題と同じく手に負えないので、

同士たちは静観を決め込んでいるようだ。

けれど、

これも宝島同様に、

メディアによる洗脳計画の結果だろうから、

広報部としてはあらがえないし、

今度はあまり私たち系が増えると、

こちら側が多数派になってしまうのもアレなので、

とにかくドラグラ同士だけでなんとかやっていこうと、

さきほど上記した華厳さん(73歳)と話していたところだ。

さて、まとめ。

私はドラグラ広報部長だ。

「ドラグラ人は、一生ドラグラ人」

その沽券(こけん)にかけてそう言ってみると落ち着いた。

ドラグラというのは、

私が所属している会のことだ。

それぞれが少数派の嗜好を持って自分式で取り組んでいる。

Bookshelf at Hair California Studio.

There was a series of book titles that reflected style rather than intelligence.

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例えば、

ファッションで表現していたり、

いちばんわかりやすいのはサーフスタイルであろうか。

会員はめいめいに「古式」だったり「独立式」を楽しんでいる。

気づいたのが、

ドラグラ=オルタナの人は「寛大」であるということだ。

これは人に対してもそうであるし、

サーフボードに対しても同じで、

「中庸(ちゅうよう=バランス良く)の徳」

を好むことで波乗りの幅が拡がる。

このベネフィット(利点)としては、

大きなボードに乗(れ)ることで、

大きい波(各人のという意)へ有利にアプローチができる。

自身のパドリング速度を高めることで、

大波特有の、

拡大したピークエリアへ到達するための距離を縮めたり、

または波に乗ってからの速度や、

操作する難易度とかそういうことだ。

とにかく私たちドラグラは真実の波に乗るため、

波周りに無数に存在する無常とロマンを求めて今日も目覚める。

この文章を北山耕平さんに捧げつつ、

勝手に当時の宝島(1975年ごろ)へ寄稿するつもりで書いてみた。

今後ともドラグラ、

自由真剣主義をどうぞよろしくお願いします。

令和4年5月13日

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!