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naki's blog

【サーフィン研究所特大号】新緑の土佐クマビーチ初夏_安定度の振り子ボードに雪山達人WHO SURF_(2000文字)

土佐クマビーチ初夏・新緑の候。

遠くから風が起こしたささやか波日。

アーバン・アイランド・ソシエティが鋭意出版する

1970年代風の名作

『波乗天国(巻末リンク)』をゲットしたスマイリー・グリズリー。

(NAKISURF千葉にも限定数が置いてあります)

スマイリーは、

スマグリはんとか、

グリズリはん、

グリやん、

ベアクロウさんと誤謬(ごびゅう)されつつも、

ハッピーサーファーとしての認知度を高めている。

クマビーチ界隈は、

麗(うら)らかな朝焼けと満潮コンボがあり、

いつものようにスマグリはんとナッキーだけでサーフし、

やがて薄い雲がかかってきたので一度上がり、

ややあってベンチュラ・セイジ夫婦と、

白馬アラタ夫妻がやってきた。

白馬アラタくんは、

鈴村新くんという本名で、

雪山世界のジェリー・ロペスだとされている。

ケンタを介して雪山弟子入りしたセイジは、

日本をロード・トリップするアラタ夫婦に合流する形でクマビーチに足を運んでくれたのだ。

その雪山ジェダイマスター夫婦は、

長野白馬を出発し、

徳島でシェイプし、

yoiyoの高知ナイトを通過し、

足摺、

宇和島、宮崎に向けて車を走らせている途中に

クマビーチに寄ってくれたのだった。

さらにはこんなサーフボードもあり、

目を入れてみると、

EPS/重いグラッシング&4ストリンガー、

グラスオンのツインに、

1970年代のシングルフィンのフォルムを拡大し、

さらにはレイル後半にかけて絞りつつ、

ブロック仕様のムーンテイルでテイクオフの押し出しを実現していた。

これぞカスタム・サーフボードの粋だと、

まずはスマイリーが乗らせていただくことになった。

いつものように毛皮仕様(トランクス)でさっと敏捷(びんしょう)に波に乗ると、

スマグリはんは、

その摩訶不思議(まかふしぎ)なるグライド感に包まれたという。

そしてその飛翔感覚と、

滑走愉楽に思わずシグネチャー・ポーズである

「ガォ〜」とやるのだった。

約38mのロングライドは、

もしかすると岩場まで到達するかのような安定度を誇っていた。

とてもうれしそうなスマイリー・グリズリー。

そういえば、

この『ガォ〜』のポーズが大人気らしく、

滋賀のフォーシーム・ドリーマーこと、

パトリック・パトやんが、

ピエール瀧さんと、

石野卓球さんも海でガォ〜とやっていましたと、

彼らのこのIGポストを送ってきてくれた。

ガォ〜!

大人気だ。

このスバラシ・ボードは、

グリさまからナッキーへと伝来し、

テイクオフはロングボード並に速く、

ターンはアリストテレスを直感させるほどの振り子運動で、

スマグリはんと「安定度がすごい」と口を揃え、

こんなにおもしろいボードがあったのだと感激していた。

川の流れのように

というのは美空ひばりさんの楽曲(巻末リンク*3)だが、

その流れにも負けることなく、

雨ニモマケズ風ニモマケズ
タノシク波ニノリタイ

と宮沢賢治さん化した。

(巻末リンク#2を参照ください)

そしてベンチュラ・セイジは、

思い出したように高知サバットを走らせ、

西のラキラニ・ビーチまで行って、

完成したてのボードショーツをジェイくんからゲットしてきた。

「ウエットなんかいりません。すでに過去のものです」と、

キャッチサーフ86を片手にするのだが、

ドラグラ界のアーロン・ジャッジだと噂されるセイジが持つと、

9フィートに近いこのボードでさえ、

7フィートクラスのラウンド・ミッドレングスにしか見えないのだった。

セイジはすかさずマンライを決め、

「ガォー」とやって、

あれは鉄人38号気分でしたと、

夕暮れのオフショアのなかで教えてくれた。

ベンチュラ・チホちゃんはキャッチサーフの76SPLで

木場の角乗(きばのかくのり)よろしく、

卓越したタッチで波に乗っていくのだった。

こちらはハクバ・ナオミさん、

アラタくんと同じスノーボードの達人は、

いまとっても波乗りに夢中なんでよすと、

夕食をご一緒した際に教えてくれた。

奥の岩場でひとりサーフしていたアラタくんは、

スマグリはん→ナッキーと渡った摩訶不思議ボードに乗り、

クローズド・スタンスと、

ロングタイム・トリムの構成で、

さすがのターンをし続けていた。

曇天になったけど、

ハッピーサーフィンが詰まったすばらしき日となった。

みんなで記念撮影。

グリズリーがいないのはすでに夜勤に向かったからで、

同様にナッキーもいないのはこの写真を撮ったからだ。

夕暮れ時に四万十中村の街に出て、

散策しながらウエス・アンダーソンの気分で写真を撮った。

わかる人にはわかる画角だ。

わからない人は

ロバート・イェーマン 『グランド・ブタペスト・ホテル』

と検索すればたいていわかるでしょう。

おいしい夕食で日は暮れていった。

さば〜!

なつかしい。

【巻末リンク:波乗天国#1】

【サーフィン研究所特大号】南西航空のパイロット氏_思考を止める正義警察派_ビバ!波乗天国!!_(2790文字)

【巻末リンク*2:サーファー界の宮沢賢治さんとは?】

本当のサーファーに私はなりたい_タヌーマンの秘密_(1809文字)

【巻末リンク*3:文中の楽曲】

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!