この世にはものすごい波があって、
これもそのひとつだ。
一瞬の判断と、
居合抜きのような動作によって、
乗ることができるか、
奈落の底に落とされるか決まる。
これは別波だけど、
甘美なまでの美しい波。
寓話のように簡潔だが、
複雑なウエッジの印象をいまも私に残している。
ドラグラ=ドラゴン・グライド・プロダクションズは、
ハッピーサーフィンを合い言葉にする集まりだ。
11歳のジローくんが、
このハッピーを次世代へ引き継いでくれるだろうか。
彼と実兄であるタローくんは、
文字通り高知に飛んでやってきた。
ジローくんは、
4年前から続いている格式高いハッピーサーフィン日記というのがあるので、
それをお願いしてここに鋭意掲載させていただいた。
ハッピーサーフィン日記
高知へん(編)
宮沢二郎
やった〜!
ぼくたちは夏やすみになりました。
まずはサーフィンをして、
それから蓮沼ウォーターパークに行って遊びました。
それから高知県のリョウマ空こうにやってきてぼくは、
「よーしずっとゲームをやるぞ」
そう思っていたらアネキがサプライズがあると言いました。
タロウが「ぜったいにナキさんだ!」
そう気づいたのでおどろきました。
そのときぼくは、
スイッチをじゅう電したかな?
ちがうことを考えていたからです。
サーフィンはひさしぶりです。
ウエットを着ないのならサーフィンはだいすきです。
とてもあつかったのですが、
川の水はひんやりしていたので、
ぼくはずっとボードの上でのんびりしました。
波は千葉とちがってぼよんぼよんしていたので、
ぼくはそのリズムに合わせていました。
タロウはひさしぶりだと言いながらエンゲッツ(巻末リンク*3)を決めていました。
すげえと思ったら、
ぼくが乗った波はタロウの3倍はやく、
遠くまで行きました。
かんたんです。
ナキさんが、
あれはタロウの3.8倍のきょりだと言っていたので、
オトナはまだ38の世界なんだと思いました。
上がってきてナッキーがつくったタコのおにぎりをたくさん食べました。
とれたてのタコはおいしいなと思いました。
ソトアソビはひさしぶりなのでとてもうれしかったです。
バーベQをするというので、
ユーエスエーのショッピングセンターに行くことになりました。
ぼくとタロウは、
ユーエスエー、
えアメリカ?と思っていましたが、
そこは日本の小さなスーパーで、
ぼくはガッツという大原にある大きなお店を思い出しました。
お店に入ってみると、
思っていたより小さくて、
千葉よりもセーギKサツとかはいませんでした。
かんたんです。
つりをしました。
ルアーを遠くになげました。
すぐに魚がかかったのですが、
サオを引っぱらなかったので、
魚が岩の下に入ってしまいました。
よーし次はつるぞと思っているとタロウがつりました。
すげえ。
ぼくもつりました。
かんたんです。
ワカナというブリの赤ちゃんだそうです。
サシミが食べられるぞ!
そしてタロウがトゲトゲの変な魚をつりました。
こちらではガシラといって、
千葉ではカサゴというそうです。
変なかおなので、
これはまずそうだと思いましたが、
とてもおいしいと聞いてびっくりしました。
ぼくたちのかおがマッカだというので、
アロエをつけることにしました。
こんな植物をつけるのを知りませんでした。
ベンチュラ・セイジさんは、
ぼくたちのことをよく知っているそうです。
タロウがラカ39世で、
ぼくはクウカイ・ニセイ(空海二世)とか、
トウチャンのことも知っていると言っていたので、
セケンハ・セマイということばを思いだしました。
そしてぼくたちはアロエの使い方をしりました。
ぬると、
とても気持ちがよくなりました。
ぼくはここまで書くのにとても長い時間がかかり、
大切なゲームの時間がなくなってしまいました。
これではぜったいにイチニチ・ボーズになるのがわかりました。
レンサイはかんたんのはんたいです。
おわり。
じろう
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【巻末リンク:ジロー名作集】
【サーフィン研究所&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】二郎くんのハッピーサーフィン日記『チューブをショウメイしました』_(3160文字)
【巻末リンク*2:ジロー名作集2】
【サーフィン研究所&ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】二郎くんのハッピーサーフィン日記『スポーツの日』_(892文字)
【巻末リンク*3:文中のエンゲッツについて】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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