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【サーフィン研究所シルバーウィーク渾身号】直径2600kmの低気圧_タコラ下における64_(1198文字)

Photo by @satoshikanayama

高知新聞

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台風14号からの南東うねりが入ってきている。

うねりの向きは、

徐々に南南東となり、

南西となったころに暴風雨となった。

甚大なるパワーを持つ低気圧を台風、

またはハリケーンと呼ぶ。

大気上に発生した巨大な渦が、

大気を上空に右回りで吸い上げるものだ。

(南半球は左回り。コリオリの力)

ちなみにこの14号ナンマドル(NANMADOL)の渦は、

最大でおよそ直径2600kmもあった。

この渦による風は、

南西諸島を包み、

九州、

四国、

そして本州の大気を大きく動かした。

自然の驚異。

地球の摂理。

サーフィンをしていると、

そんな原理を体で知ることになる。

これは台風14号が、

まだ東うねりを出している頃の画像だ。

The One / 6’4″x 19-5/8″ x 2-5/8″

Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda

Nakisurf Original Twin-Fins

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この64というツインフィン・ボードは簡素、

簡潔、

そしてどこまでも深みがあるような性質をしている。

タコラ・シスターズで忘れられない波に乗った。

このファーストピークのリップ(波先)は、

揺れながら飛ぶ。

それがボトムまで向かうような威力を誇示した瞬間、

不思議な慎ましさを見せて緩慢となる。

その跳ねるリップを使って、

波斜面中腹まで飛ばされると、

上の画像のようにいわゆるレイト・テイクオフとなる。

レイトということは急斜面のことであるので、

トリムラインを使って、

レイルを立てると瞬時に最高速となる。

その慣性力を摩擦に変えてターンをしていく。

トップターンは、

愉楽が凝縮されたかのような印象を受ける。

すべてが一瞬に迫ってくるような感覚だ。

これは波のコブから、

すんなりテイクオフできたものだ。

次のセクションへのコネクト・ターン。

まるで、

30年も前に乗ったブバラカ・メインの台風通過後の波質のようだった。

ブバラカは、

その昔ASP(WSLの前身)世界大会があったときの名勝サーフブレイクであり、

千葉県勝浦市にあるリーフとサンドのミックスの地名だ。

これも「跳ね」を使ってテイクオフしたもので、

冒頭画像とCC(カーボン・コピー)のようなものが撮れた。

4連続ターンなんていうものもあった。

この日一緒にサーフしたシャッチョさんも、

他者の例に漏れず、

このツイン64に目を入れてくれていた。

東洋町での64。

この日は干潮で10cm、

満潮で20cmくらいの波だったので、

このボードの出番はなかったけど、

なんだか気になって引っ張り出して写真を撮ったというのが、

このビジュアルとなった経緯だ。

【巻末リンク:過去の台風録】

【サーフィン研究所:渾身号】台風ミンドルと、正論派への洗脳編_(1864文字)

【巻末リンク*2:万能法王】

【サーフィン研究所夏休み動画編】20代の私と予告ストライク_(649文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!