Photo by @satoshikanayama
高知新聞
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台風14号からの南東うねりが入ってきている。
うねりの向きは、
徐々に南南東となり、
南西となったころに暴風雨となった。
甚大なるパワーを持つ低気圧を台風、
またはハリケーンと呼ぶ。
大気上に発生した巨大な渦が、
大気を上空に右回りで吸い上げるものだ。
(南半球は左回り。コリオリの力)
ちなみにこの14号ナンマドル(NANMADOL)の渦は、
最大でおよそ直径2600kmもあった。
この渦による風は、
南西諸島を包み、
九州、
四国、
そして本州の大気を大きく動かした。
自然の驚異。
地球の摂理。
サーフィンをしていると、
そんな原理を体で知ることになる。
これは台風14号が、
まだ東うねりを出している頃の画像だ。
The One / 6’4″x 19-5/8″ x 2-5/8″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin-Fins
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この64というツインフィン・ボードは簡素、
簡潔、
そしてどこまでも深みがあるような性質をしている。
タコラ・シスターズで忘れられない波に乗った。
このファーストピークのリップ(波先)は、
揺れながら飛ぶ。
それがボトムまで向かうような威力を誇示した瞬間、
不思議な慎ましさを見せて緩慢となる。
その跳ねるリップを使って、
波斜面中腹まで飛ばされると、
上の画像のようにいわゆるレイト・テイクオフとなる。
レイトということは急斜面のことであるので、
トリムラインを使って、
レイルを立てると瞬時に最高速となる。
その慣性力を摩擦に変えてターンをしていく。
トップターンは、
愉楽が凝縮されたかのような印象を受ける。
すべてが一瞬に迫ってくるような感覚だ。
これは波のコブから、
すんなりテイクオフできたものだ。
次のセクションへのコネクト・ターン。
まるで、
30年も前に乗ったブバラカ・メインの台風通過後の波質のようだった。
ブバラカは、
その昔ASP(WSLの前身)世界大会があったときの名勝サーフブレイクであり、
千葉県勝浦市にあるリーフとサンドのミックスの地名だ。
これも「跳ね」を使ってテイクオフしたもので、
冒頭画像とCC(カーボン・コピー)のようなものが撮れた。
4連続ターンなんていうものもあった。
この日一緒にサーフしたシャッチョさんも、
他者の例に漏れず、
このツイン64に目を入れてくれていた。
東洋町での64。
この日は干潮で10cm、
満潮で20cmくらいの波だったので、
このボードの出番はなかったけど、
なんだか気になって引っ張り出して写真を撮ったというのが、
このビジュアルとなった経緯だ。
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【巻末リンク:過去の台風録】
【巻末リンク*2:万能法王】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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