夜明け@サーファーズ岬。
まだ台風11号からのうねりがあり、
総料理長と法王でそれはすばらしい波に乗った。
Photos by @gerrunii
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大きな虹も出た。
富士山も見えた。
これは海上がりのご両人だが、
波に際して、
虹に関してもいくつかの忘れられない心象を得たので、
後日そのことをゆっくりと書きたい。
一晩中永い夢を見ていた。
カリフォルニア直近の思い出はサーフボード工場だ。
その数年は、
波乗りと買い物以外はほぼ全てここにいた。
大きな工場でシェイプルームが5部屋、
一部屋は20数フィートの長さがシェイプできる代物で、
地上階にあるシェイプ・マシンは、
ライアン・イングルが所有していて、
それをマックス・デクスターが引き継いで今に至る。
ここからは夢の中だ。
そのサーフボード工場に戻ると、
大きなTシャツ工場になっていて、
スクリーンプリントの機械がさまざまな部屋に配置され、
インクジェット・マシンも小さめのスペースにところ狭しと入り、
奥は拡張したようで、
広大な倉庫に衣類特有の、
大きめのカードボード・ボックスが積み上げられていた。
それだけ見ても経営はうまく行っていることがわかった。
入り口付近は、
テーマパークみたいになっていて、
溶岩だか川の脇には私が残していったものがオブジェとして飾られていて、
なんと私の部屋だという。
すごく困ってしまった。
だってこれではきっと家賃も発生しているだろうし、
いや、うーむ。
後に社長と社長の奥方にお会いすることになったのだが、
この方たちはじつにご多忙である。
まるで会社経営とモデル事務所、
そしてアスリートのスカウト業務すべてをしつつ、
インクジェット部屋でTシャツをサイズと色ごとに分けて、
ていねいにたたんでいた。
少し話してすぐに退散したが、
ややあって誰かが私宛のメモを持ってくる。
開いてみると社長と夫人からで、
それぞれ違う紙に、
「忙しくしていて失礼しました、
今日の午後からここでパーティがあるのでお越しください〜」
というようなことが手書きで書いてあるのだった。
で、
パーティに行ってみると、
社長夫婦は例によって「とても多忙」で、
なんと向かいの建物のパーティも主催しているらしく、
あっちにいってこっちに来てとやっていて、
「家賃について」は話せずに困ってしまった。
なかばあきらめ加減で、
懐かしの工場を探訪すると、
中央付近が回廊になっていて地下に通じていた。
地下階はさらに広く、
パチンコ屋の台みたいにスクリーン・プリント器が並んでいて、
しかもその全てが、
6色キャラセルということに愕然とした。
愕然した理由は、
このきっとおよそ膨大な数のTシャツの納入先だ。
日産何10万枚だろうか。
その需要はあるのだろうか?
軍事利用?
そんなことを考えていると、
奥方が回廊から一人で降りてきて、
「あなたの家賃分はデザイン料で相殺というのはいかがかしら?」
「もちろんです。ビビッドなのをやりますね」
そんなことになって、
夢の勢いでCARとかDESKという線画を題名付きで描いて提出すると、
それが大流行になったからと、
次々と見えるものを書いて家賃返済に努めていく。
そんな夢だったが、
この夜まで話は続き、
今度はサーフボード会社から、
ツインピンとかミニシモンズという手書きのアレを書いてくれという以来があって、
これもまた大流行しているが、
私は結局その工場の自分の部屋から出られずに、
心地良いのだが、
風や太陽が一切感じられず、
とても閉塞感にさいなやまされていながらずっと続くというものだった….。
夢ってすぐに忘れちゃうけど、
これはなぜかよく覚えているエピソードだ。
自分にとってちょっぴり不思議だけど、
こうして記録に残そうと思って書いてみた。
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【巻末リンク:石田さん】
【特大号】ウナクネ結集平日編_ティナのDFWスピン_石田さんを偲ぶ_瀧朗&ラカちゃんの江の島花見_タイラー・ウォーレン・ボード到着_(2105文字)
【巻末リンク*2:心の波乗り】
【巻末リンク*3:今年の夏休み】
Happy Surfing and Happy Summer!!
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