すでに鬼籍に入られてしまったが、
東洋のヘミングウェイと形容された開高健さんは、
こんなことを言っていた。
「ウイスキーは人を沈思させ、
コニャックは華やがせるが、
どうしてかぶどう酒は人をおしゃべりにさせるようである」
サーフィンにもそんなようなものがあると気づいた。
例えを書くとこうなるだろうか。
「シングルフィンは人を沈思させ、
ツインは華やがせるが、
普遍的ボードは人をおしゃべりにさせるようである」
カリン塔ではないが、
天空の果てにある果樹園のご子息であるベンチュラ・セイジは、
夫婦で針木の県道38号線沿いの森本果樹園2号店のマネジャーをしている。
森本果樹園より室戸「おいしいもの研究所」へ
新高梨1ケースが寄贈された瞬間。
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ベンチュラ・セイジの秋は、
葡萄(ぶどう)と梨各種を直売していた関係でなかなか忙しいようだった。
新高梨の販売が一旦終了したので、
一緒にサーフしようということになった。
Smiley Grizzly
October, 2022
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民話のあらすじを考えつつクマ・ビーチまで行くと、
なかなかの波がブレイクしていた。
ここのライトはクマ・ロックとか、
グリズリ・ピークと呼んでいる。
さぞかしの岩場であるのと、
クマという字面はちょっぴり危険なので、
金言というか金名だと思う。
Nacky on
The One / 6’4″ x 19-5/8″ x 2-5/8″
Nakisurf Original Twin-Fins
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ナッキーがクラシックな波に乗り、
スマグリはんことスマイリー・グリズリーが
「ガォ〜」と雄叫びを上げていた。
私たちも浜からガォ〜!
そんな瞬間らしい。(笑)
初めて64で滑るナッキーは、
テイクオフの速さに驚いていた。
上がってくると、
このマジックボード(巻末リンク)をべた褒めしているので、
前田博士の気持ちになってドーダと胸を張ってしまった。(笑)
そのクマ・ロックを駆けるベンチュラ・セイジ。
正確には「駆ける」ではなく、
「滑る」なのだが、
サーフィンは慣れてくると水の上を滑っていると感じなくなるから、
駆けるでも、
または駈けると表記してしまう。
ずっと恐ろしかったロック・エリアを通り抜けたセイジ。
サーフィンの魅力は自然由来のスリルであると、
うーむと再確認しながらシャッターを押した。
私の番となった。
64で入ろうと思っていたが、
大きなボードならば
「もっとスリルがあるかも」
そんな予感によって倍増計画となった。
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
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やはりというか、
スリルが倍増した瞬間が続き、
「忘れられない日」がまたやってきた。
私は、
冒頭の言葉を思い出していた。
「クマロックは私を沈思させ、
クマ・ビーチは私たちを華やがせる」
そんなすばらしい日となった。
やはりこのクマ・ロックは、
波先に突き出る岩群が大きな欠点であり、
じつはこれこそが魅力なのだと一同感じ入った。
ベンチュラ・チホちゃんとナッキー。
それにしても懐かしのLS-Tだったり、
スペシャルサーフTに目が奪われた。
グリズリー家に巨大梨が進呈された瞬間。
「ムシクイやけんど、うんまいで」
幡多弁と土佐弁を混ぜてそんなことらしい。
帰りは、
カツオ関係にお世話になった。
ちなみに私はマヨネーズ&生ニンニク、
醤油少しでカツオを食べるのが好きだ。
本日の高知新聞には、
「戻り鰹・水揚げ」というこの記事があり、
じつにおいしそうであるし、
いよいよ季節が進んでしまったと、
過ぎ去る夏を名残惜しく思う北西風。
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【巻末リンク:マジックボード】
【巻末リンク*2:UFO!?】
【巻末リンク*3:森本果樹園2号店について】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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