千葉北には、
『イリエ(Irie)』というサーフ・ブレイクがある。
ここは北うねりはもちろんのこと、
北東、
東までも堤防にブロックされる波質だ。
堤防に当たって威力が下がったうねりは、
およそ半分程度まで小さくなるだろうか。
そんなことなので、
ここはいつも人気がない。
逆に言うと、
たいてい空いている。
そこが長所なのかもしれない。
ということで、
私はイリエ効果のおかげで、
「光る波」に乗ることができた。
大谷翔平くんが
「光る球」を投げられるように、
光る波はまたいつかやってくる。
その日までまた鍛錬しておきたい。
この話は、
いまから少し前にさかのぼる。
「前田博士の工房兼研究所の愛称があるんだよ」
華厳さんがそんなことをおっしゃった。
少しして、
「でね、エンスーラボというのはどうかな?」
Enthusiast Laboratory
(*エンスー・~に熱中する人)
そんなことになった。
互換も音感も良く、
言葉の意味もいいので、
前田博士の即答も得ることができた。
『エンスーラボ』
「私たちは千葉でひっそり、
熱狂的にサーフィン研究をしています」
こんなサブタイトル付きのビジュアルが届き、
ここに名称発表の運びとなりました。
そのエンスーラボでは、
ツインザー・ピンのシェイプが終わった。
使われるはずのフィンが置かれていた。
完成時のフィン起角を想像すると、
超能力というわけではないが、
このボードに乗る日が見えた。
斜面を疾走するツインザー・ピン。
ボラン・クロスもいいなぁ。
またはマーブル・ピグメントなどと、
ボディ・カラーをしばし考えていた。
パイプライン・マスターズ。
1.5m/15秒が北東315°
そして、
2m/9秒の東北東うねり75°
エクセレント波は少なく、
ファースト・リーフのノースウエストと、
ブレイクの角度と、
バレルラインが合わずにとても難しそうだ。
妖獣のようなバレル。
ラインを完璧に合わせてメイクするしかない。
ヒートのタイミングが悪いと、
このエクセレントに乗るチャンスすらやって来ない。
そんな中、
本日最終ヒートのジョンジョンは、
来ないはずのエクセレントがやってきて、
満点近くをたたき出し、
2本目も満点近いマンライを決めていた。
ジョンジョンは、
ひとりだけ違うサーファーというか、
違うサーフィンに思えた。
先日ここに
「ムーンクレスタ」の画像を載せると、
各地からあれはギャラガだ、
いやギャラクシアンだと声が上がった。
ちょうどそれをジローくんが聞いていたので、
どう思うのかを聞いてみると、
「どっちでもいいよ〜」
やっぱりそうだよな。
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【巻末リンク:マスターズ一日目】
【巻末リンク*2:元祖どっちでもいいよ】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎