「ずっと地形が悪い」
これはクマビーチの春だ。
それでも行ってみたのは、
スマイリー・グリズリーに会いたかったからに他ならない。
波乗りをしていると、
こんなこと、
つまり波がよくないけど、
そのスポットに行くことというのはよくあることだ。
例えば、
千葉ジェフリーズでは、
「仲間と楽しくサーフしたい」
波質よりもそんなことが優先されるので、
他の波の情報は聞かずにジェフリーズ一択で向かうことも多い。
もっと書くと、
波情報の発達で、
良波のスポットは混雑している。
波が悪いと、
代わりに人はおらず、
たいていは無人になる。
なので、
干潮でも満潮でもよそから波を見に来る人は、
いまのクマビーチにはいない。
もしいたとしてもクマ波フリークなので、
何も問題はなく、
気が好いサーファーたちと一緒にサーフするのは楽しい。
Nacky on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
.
温かくなった水温。
19度はあるだろうか。
ナッキーとグリズリーは、
ウェットスーツ・ジャケットを脱いでサーフしていた。
「トランクスで入ろうかな?」
スマイリー・グリズリーにそう言うと、
「水は温(ぬく)いけんど、風がまだまだ冷やいで」
そう言われたので、
2mmジャージのフルスーツでサーフしていた。
ウェットスーツが軽い。
パドルが楽で、
こころ軽やかにサーフするのは、
春の持つ華やかさだとしみじみ感じた。
スマイリー・グリズリーを短くして、
スマグリはんとなる。
昨日は彼の歌とウクレレを聴くことができた。
サーフハッピー♪
みんなハッピー♫
そんなサビだったが、
音と響き、
そして韻がすばらしく、
いまも口ずさんでいる。
今回は、
岩場近くのささやかな波だったけど、
こころには、
優しく温かい記憶を残してくれた。
もう散ってしまった桜のことを思い出し、
「はかないこと:儚い」
そんな想いが湧いた。
このクマビーチのこと、
音楽のこと、
友人たちもきっとはかなく、
諸行無常、
一期一会だと、
あらためて感じさせてくれた。
クマ波に、
そして波乗りに乾杯した日。
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【巻末リンク:ジェフリーズからクマビーチまで】
【巻末リンク*2:クマさんの周辺】
【巻末リンク*3:クマさんがお好きならば、もう一篇どうぞ】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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