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【サーフィン研究所】スコーピオン・ベイまで荒れ地を1000km_(1026文字)

昔のサーファー・マガジンの表紙群を見ていると、

この号に目がとまった。

1963年のVol.4のNo.2だ。

1963年と言えば、

ジョン・ペックがエンゲッツ(グラブレイル)を披露する前夜だ。

バックサイドでパイプラインをメイクするのは、

レギュラーフッターにとっては光明というか、

夜明けみたいなことだったという。

この時代は、

——つまりこれらのボードでパイプラインを滑るのは、

さぞかし難解だったのだろう。

昔ついでに、

古いハードドライブに入ると、

それは美しい岬波の写真が出てきた。

マット・ハワードが送ってきてくれたもので、

「石田さんと一緒にキテクダサイ」

そう誘われたが、

車で行こうとすると、

荒野を走破するようなワイルドな感じで24時間以上かかるという。

しかもメキシコなので治安が悪く、

具体的には現地の警察が怖い。

1000kmというのは、

日本だと千葉九十九里から、

宮崎県までの距離であるらしく、

日本と違うのは、

上記したように荒野を走り抜けるラリー系ということである。

マットと仲が良かった石田さんは、

何度かこのスコーピオン・ベイまで行ったという。

どうやら秘法がありそうだ。

そのことを伺ったときのことを思い出した。

「飛行機で行ってさ、レンタカーで行けばすぐだよ」

「かんたんですか?」

「かんたんだよ」

そのときの石田さんのお顔を思い出していた。

石田さんとは、

カリフォルニアとアムステルダム・ウェットスーツの創始者であり、

人格者の聖人だが、

すでに天の人になってしまっている。

(巻末リンクを参照ください)

「はるか遠くにあるすばらしい波に乗ること」

ここにサーフィンの存在意義がたっぷりと詰まっていそうだが、

普段の生活から考えると、

街の外れからはるか遠くまで伸びる、

天まで続くような道に乗るようなことだとわかった。

そう考えると、

いま目の前にある波も、

今朝乗った波にも意義は宿っている。

Cosmos Surfboards TheOne 6’4”

Nakisurf Original Twin-Fins

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「どこか遠くに行って見たことのない波に乗りたい」

というのは、

自身が抱く幻想であり、

渇望であり、

変化なのだと気づいた。

【巻末リンク:石田さんと行ったそば屋を思い出すポスト】

総帥と三蔵タキローのクリオネ行幸啓_(855文字)

【巻末リンク*2:石田さんの名言】

逗子surfers_鎌倉umicafe_Californiaさんの石田さん_「ロングボードは技術ではなく、心で乗るのです」_千葉北水温17度_(1891文字)

【巻末リンク*3:石田さんの行きつけ店】

【ドラグラ文学館】『北原白秋』『久昇の花板』_(1675文字)

Happy Surfing and  Happy Lifestyles!!