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naki's blog

【サーフィン研究所】コスモス・クラシックの定義と実践_(1864文字)

関東地方は、

今日から天気は下り坂だという。

けれど、

そろそろ梅雨明けのニュースが南から聞こえてきそうである。

昨日ここで、

コスモス・サーフボードの由来について書いた。

それは未来のフィッシュから始まり、

そして50年前の奇天烈デザイン『ボンザー』に目を入れ、

数年間に渡るデザイン変革を再現することで、

ボードに何が起きたかを知った。

さらにベン・アイパが創造した

『スティング1973』では、

ボードの後半部分に付けられた大きなウイングが、

小さなフィンの役割をすることもわかった。

そして、

日本の平均的な波の

「小波」

「弱波」

「緩波」

そんなターゲットを定め、

頭以下の小波用にデザインして誕生したのが、

このコスモス・クラシックだ。

奇しくも初乗り日は、

台風3号によって、

4〜6フィートのゴーストセットとなった。

小波用なのに、

いわゆるビッグウェーブでサーフするというカウンターとなり、

そんな不思議な縁を持つサーフボードがこのコスモス・クラシックだ。

それからというもの、

このボードに夢中となって、

小波が続き、

ノース・ジュクオン、

エックス、

ジェフリーズ、

モニースとサーフしまくっている。

これまでの小波用はキャッチサーフのヘリテージ86だった。

86は全長259cmで、

このクラシックは8フィートと設定したのは、

これまでこういうクラシック・シングルフィンは7フィート台ばかりだったので、

前田博士の優れたクリエーションに期待したのかもしれない。

シェイプが終わるとそれは、

少々細身で分厚く、

ワイドなスクエア・テイルだった。

乗ってみると、

全項目のベネフィットによってプレーニングが高まった。

密度の高いPUブランクスと厚めのボランクロス、

そして厚みホットコートによって、

重量を出し、

質量をまとうことで滑走速度が持続する。

この任意重量の副産物として、

耐久性がマックスとなった。

「多少岩にぶつけても、

多少のことでは壊れないサーフボード」

そんなことも好み系だ。

もちろん誰が乗っても大丈夫。

ナッキーがこれをやたらと好んで乗るのは、

速い

とか、

信じられないほどの距離が乗れる

そんなことであるらしかった。

ということで、

この日もクラシック一本でサーフした。

無人のモニースだった。

最近のモニースだが、

地形を落としていて、

たいていがクローズアウト(日本式だとダンパー)だ。

けれど、

このクラシックならば、

浮かしたままで斜面に入れるので、

そこから好きな角度でセクションに飛び込んでいける。

私の番。

ちなみに千葉北の水温は22度。

私の持論は、

「水温20度を越えたらウェットスーツがいらない」

そんなことなので、

最近はウェットスーツを裏返すことはない。

私もナッキーと同じように浮かしてテイクオフする。

ひとつ違うのは、

フィッシュのように体勢を低くして、

加速に備えているということだ。

加速が始まると、

膝波でもこのようになる。

速度感は泡のラインで伝わるだろう。

なので低くしておかないと、

加速で体が開いてしまう。

ささやかな波だけど、

大波を想定したマニューバーを選択し、

大きな弧を描くことができ、

このボードの走りに感じ入った。

ジローが父ちゃんとやってきた。

らか法王39世ことタローが来ないのは、

いまブカツに夢中だからだ。

ブカツだが、

千葉バレー界では、

弱小無名の大原中学校が、

県大会優勝という快挙を成し遂げた。

ちなみに4番がタロー。

本人によると、

「ぼくのゴールを逆算していくと無駄な時間はありません。

自分が達成したいところに向かって、

なるべく多くの時間を費やせられたらと思っています」

そんなことであるが、

父ちゃんとジローはサーフィンに夢中であり、

このコスモス・クラシックに目が止まった。

父ちゃんは、

その驚くほど速いテイクオフを実感し、

ただひたすらその速度感に酔って、

モニースのセクションを突っ走っていった。

「こんなボードだと思いませんでした」

そんなことを言うので聞いてみると、

もっとモタモタするボードだと思っていたらしい。

そんなことはありません。

サーフボード界のロールス・ロイス・レイスか、

アストン・マーティンDB5ですよとお伝えした。

まとめると、

このコスモス・クラシックは、

さらに先へと進み、

視野を広げ、

新しい限界を定義したいサーファー向けの史上最高のミッドレングスである。

【巻末リンク:クラシックの初乗日】

【サーフィン研究所台風3号特大号】トリスケル波とコスモス80シングルフィン_夢の550mライド_台風波や兵どもが夢の跡_(2773文字)

【巻末リンク*2:昨日のコスモスの由来と、

このクラシックの動機とは?】

【サーフィン研究所渾身特大号】コスモス・サーフボードの由来と現在地_(2836文字)

Happy Surfing and  Happy Lifestyles!!