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naki's blog

【サーフィン研究所渾身号】春のガンダーラと室戸ブリ_足摺岬の金剛福寺_圧倒的な波群_山本リンダ世代_(1585文字)

昨日ここに「銀鯖道の夜」が掲載され、

前号くらいからこころの深みに入りこんできたような気がして、

なんども読後の印象を重ねていた。

週末は西南に動き、

足摺岬は、

金剛福寺までやってきた。

金剛福寺は、

コンゴウ・フクジと発音し、

四国の最南端となる足摺岬の丘にある。

弘法大師・空海は、

この地で圧倒的なパワーを受け、

「ここが*補陀落(ふだらく、ほだらく)」

だと感得したという。

*補陀落=観世音菩薩が降臨する場所

そして、

弘仁13年(822年)に嵯峨天皇より勅願を賜り、

この金剛福寺を創建し、

歴代天皇の祈願所となった。

「ナキさん、

すべての愛しいもの、

好ましいものに関わらずその存在と現象は滅びます」

ラカ法王が少し前にこんなことを言っていた。

それらのことを思い出すと、

室戸からのいろいろがつながった。

クマビーチの友人と、

直近で私が乗った波の話となった。

とにかく信じられないほど、

圧倒的な印象の波群だったことを伝えた。

これがその波だ。

手前の泡波も恐ろしいほどすごく、

一度たりとも許してくれるようなことはなく、

常に私を陸側に強く戻そうとした。

私が写っているのは、

「波のサイズがわかるから」

そう撮ってくれたナッキーが言っていたように、

圧倒的な波が焼き付いていた。

スカイアンドシー・ムロトの、

河合さんが持ってきてくれた室戸の春ブリがあった。

大きな一切れであり、

これを持ってきてくれたハン・ソロ役の河合さんに聞いてみると、

浦戸屋さんのおばあちゃんの切りそろえだという。

その昭和カットの大きな天然ブリをほおばると、

甘く、

締まった身の食感、

そして春味がいっぱいに口の中にひろがった。

オレンジに見えたのは室戸レモンで、

この時期は完熟するのでこの色になるという。

冒頭に書いた空海感得の、

補陀落・東浜に行くと、

周期10秒という東うねりがあった。

先日の低気圧が残したうねりなのかもしれない。

すると、

2000kmもの遙かから届いている海のパルスだ。

ぱっと見ると、

波はほぼフラット。

よって、

あたりにはサーファーはおらず、

けれどたまにミニマルなパーフェクト波がやってきていた。

私は、

このビーチのことをガンダーラと呼んでいる。

サーフスポット名もガンダーラ北とか、

南と付けて、

ビーチブレイクのピークを表現している。

これはガンダーラ中央北側か、

北側の右側と言えばいいのだろうか。

テイクオフしようとしているシャッチョさんが写っていた。

こうしてたまにパーフェクトがやってくる。

「波情報にだまされてはいけないよ」

シャッチョさんが、

山本リンダのマネをしていた。

同世代なのがうれしい。(笑)

美しい浜。

テトラや堤防が入らずに、

いつまでもこのままでありますように。

ナッキーのマンライ・ジョウブツ。

マンライは満足ライディングの略で、

ジョウブツはサーフボードが止まるまで乗ったという意味だ。

海水温が19度もあり、

2ミリのフルスーツ、

ブーツも脱げて大満足。

小ぶりのスーパー・パーフェクト波で、

2本ほどスーパー・ロングライドを得た。

Cosmos Surfboards Classic 8

.

龍の背中に乗って、

飛んでいるみたいに波に乗ることができた。

シャッチョさんにはちょっぴり謙遜して、

「200mライドでした〜」

そうジマンすると、

「あれは380mでした〜」

そうエンゲッツ的なサバを読んでくれた。(笑)

クマビーチに向けてガォ〜!

.

そういえば、

すこし昔にここを補陀落浜、

フダラックと呼んでいたことを思い出した。

聖式カルちゃんと一緒にサーフしたことも。

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【巻末リンク:2年前のガンダーラとコンゴーフクジ】

【サーフィン研究所】ガンダーラ_金剛福寺_タコ・トマトソース・スパゲッティのレシピ_ビリカツオ_(1260文字)

【巻末リンク*2:室戸のおいしいもの研究所】

【サーフィン研究所】おいしいもの室戸でチューチュー・ガタゴト_(1206文字)

【巻末リンク*3:サバ関係】

愉快なサーフィン_サバ特集_サバダ大学の校歌_サバ乗り_(1837文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!