新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その14_(723文字)

【日曜日の連載シリーズ3月編】

銀鯖道の夜

十四

ジロバンニは、
思はずかけよつて、
先生の前に立つて、
ぼくはシギパネルラさんの行つた方を知つてゐます。
ぼくはシギパネルラといつしよにゐたのです。
さう云はうとしましたが、
もうのどがつまつて何とも云へませんでした。
すると先生は、
 「あなたはジロバンニさんでしたね。いつもありがたう。」
と叮ねいに云ひました。
ジロバンニは何も云へずにただおじぎをしました。

【解説】

仏教の十界論のことを思い出していました。

前回は、

物質の基本的な構成要素を理解するための、

または物理学の理論と仮説から、

『超弦理論( superstring theory)』

の解説をしました。

この物語は進みますが、

ミヤサバ先生が傾倒していた仏教について説明しないとなりません。

ただ、

これは深読みされたい方だけのことで、

物語を追いかけている小中学生には必要ないことなので、

読まないで大丈夫です。

仏教では世界は、

地獄、

餓鬼、

畜生、

修羅、

人、

天、

声聞、

縁覚、

菩薩、

仏というものがあり、

それに陰と陽ではありませんが、

地獄界と仏界があります。

それがそれぞれ十に分けられています。

その中で人間は、

下層の6世界、

「六道」を輪廻する存在であり、

そして、

人間以外の存在がいる空間もあります。

そんな目に見えない違った空間には、

いろいろと違った存在が住んで活動しているわけです。

ジロバンニくんは、

これからその境地に達するわけですが、

これもシギパネルラの念が強く、

その超常現象を引き出したとも言えます。

余談ですが、

先生役はバリのヤマザキさんですが、

後半あっという大物が出演しますので、

こちらも伏線回収と併せて記憶してください。

(15へ続きます)

文責:華厳旭 D.G.P.

【サーフィン研究所新連載:宮鯖賢治】銀鯖道の夜 その1_(1313文字)

【サーフィン研究所連載】銀鯖道の夜 その2_(725文字)

【サーフィン研究所:特大号&連載】大みそか_銀鯖道の夜 その3_(1539文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その4_(855文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その5_(707文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その6_(319文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その7_(363文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その8_(484文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その9_(676文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その10_(459文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その11_(450文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その12_(585文字)

【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その13_(593文字)