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naki's blog

南房総A氏のインプレッション_(2539文字)

美しく平和な感覚を得られる波乗り_レッキンボールは、キースリチャーズとハイセイコー!?_(2398文字)

先週ここに掲載させていただいたKSさんのインプレッションが大人気で、

「負けません」

「もっとおもしろいのを」

「触発されました」

と文章ジマンの友人たちからインプレッションが届いた。

NAKISURFのみなさん、

こんにちは、南房総のお父ちゃんこと秋元です。

すばらしいインプレッションを書かれたKSさんに触発されて、

購入したプレイングマンティスのインプレッションを書いてみました。

ご参考になればうれしいです。

前評判から速い速いと聞き、

南房総から九十九里一ノ宮まで国道を80km、

2時間あまりひたすら北上して試乗しに行きました。

途中外房線と平行して走るところは、

房州の風情があって、

なかなか好きなドライビングルートです。

五速フロアシフトのホットハッチまたはクーペがあればなお良いのですが…。

さて、

房総アジトことショールームに試乗予約をしておいたプレイングマンティスは、

なんとカラーフォーム。

そのデモボード5’4″を持った感触はやはり「速そう」でした。

いそいそとノースタイガーへ。

僕のメインボードは、やたらテイクオフの速いバターゾーンなのですが、

この5’4″は、

なんとそれと同じ位のテイクオフスピード。

びっくりです。

いつもは新しい板に乗ると、

1週間くらいは慣れないのですが、

このボードはいきなり乗れました。

率直な感想は「佳いモノは良い」です。

すっかり気に入って、

海から上がって即オーダーしたことを思い出しました。

さらにはこの5’4″の長さをそのままとし、

レイルの落としをさらに薄く、

アンダーフロート気味でというカスタムオーダーを入れました。

5’4″ x 19-1/4″ x 2-5/16″

結果的にはコレがドンピシャ、

慣れてしまえばデモボードと同じテイクオフスピード。

そして掘れたピークでのテイクオフも難なくメイクするハイ・パフォーマンスです。

またポイントノーズに負けない「即曲」の凄さ。

こんなファットな形なのに、スムースでクイック。

波のどの位置でも「常ハイスピード」。

なので、

セクションを遠く離れてからレイルを立てるカットバックがたまりません。

上野駅から東北に帰る出稼ぎお父ちゃんのような大きなカットバックか、

ん、これは飛ばしすぎですね。

すいません…。

とにかく癖がないのです。

この感覚、なんだっけなぁ? と考えていたら、

僕の前を「ブゥゥゥン〜」と 柿本マフラーを着けたユーノスロードスターが。

あ、思い出した! ロードスターだ!

23年前ーーバブル時代ーー僕は日産シルビアに乗っていました。

ブリッブリに改造して、ターボとタイヤに全てを乗せて第三京浜を走っていました。

ある日、友だちユーノス・ロードスターを買ったというので箱根に行きました。

ソコで体感した「操る」という感覚をマンティスは思い出させてくれました。

ロードスターは意のまま、思いのまま、曲がるし、止まるし、流せるし、

ターボのハーフスロットルより自然吸気のフルスロットルが気持ち良い。

まさにマンティスはそんな感じでした。

マンティスは意のまま、

思いのまま、曲がるし、止まるし、戻せるし、ドリフトも。

流す波乗りが好きで、

普段はほとんどと言っていいほどリップが目に入らない僕ですが、

これに乗ると何かしでかしたい衝動にかられます。

適正はビーチでもリーフでも。

僕は、仕事柄というか海沿いで働いていますので、

ほぼ毎日南房総のビーチでサーフします。

「ホボニチサウスボーソーサーファー」なんです。

そして、なんと先週は南の島のリーフブレイクに行きました。

1泊2日の強行トリップでしたが、気圧配置とにらめっこし

「よしっ、明後日だ!」 と、ズバリ当ててきましたよ?。

親友と羽田で落ち合って、無風の空港からテイクオフ。

ちなみに面ツルのベタ凪でした。

機上の窓から、

伊豆諸島5番目の島までフラットの海面を眺めながら少々不安になりました。

6番目の島を過ぎると、強西風による白波ウサギのパレード。

「よしよし、吹いてる吹いてる」

とウインドサーファーのように風を喜び、

7番目の島にランディング。

へへー。

行きつけの民宿のレンタカーに乗り込み、

いざ目指すライトブレイクへ!

ここは強西風が波を起こして、

東海岸に回り込んだウネリがヒットするブレイク。

胸~頭、たまに頭半というサイズ、

オフショア、70~100m距離のgood wave!

僕の波乗り人生で最良のリッピングを心に刻み込みました。

マンティスさま、ありがと~(T0T)

1ラウンド5時間ぶっつづけでサーフし、

ついに真っ赤に燃え上がった僕は、

矢吹ジョーのように真っ白。

おやっさん、オレ、灰になりました。

でもマンガと違うのはそれから続きがあって、

僕たちはマンライだらけのライトブレイクを後にして、

その日のお宿に。

ここは82歳のおばぁちゃんが一人で切り盛りしているのです。

うーん、同業者として大きくリスペクトさせていただきます。

僕もがんばります。

なぜかキムチの入っていないキムチ鍋を頂き、

そのままSweet Dreams2日目、

くさやと納豆とアシタバ朝食。

なつかしのネスカフェを飲んだ後、

本日はレフトブレイクへ 。

マンティスは背中派でも素敵なグライドで、

サーフをとても楽しくしてくれます。

友だちが「乗らせて」と言うので貸したらば、

いきなり背中クヌヤロで8発噴水を立てました。

ピークに戻った彼は 、

「ダメだよー、こんなの俺に乗らせちゃぁ」

と興奮気味。

自称プロに銘品とはまさにこのこと、29杉(ニクスギ)。

即、返してもらいました。

そして、

出会った人にもマンティスの自慢をひとしきりした後、

「また来るからね~」と 島の土に両手をつき、

感謝の意をしてから帰路につきました。

長々書いてしまいましたが、

これは全てマンティスが書かせてくれたようなもんです。

ありがとう、マンティス。

いつまでも一緒だよ。(古代進)

マンティスってホントにすばらしいですね~(水野晴郎)

それでは さよなら さよなら さよなら(淀川長治)

ラカ法王に会いたい今日このごろです。