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【サーフィン研究所渾身号】サーフハッピーの潮流デューク・カハナモクと國武さん_名店シンブン3号到着!!(1585文字)

福岡、

糸島から國武さんがやってこられた。

氏は2021年よりサーフィンを始め、

私たちが掲げる密教=デューク・カハナモクの

『ハッピーサーフ思想』に魅せられた。

@keisukeku on Cosmos The Classic 80(244cm) @nakisurf_chiba

サーフィンの原点は、

「波に乗ること」だ。

デュークが伝えたサーフ思想は、

純粋であり、

敗者が存在しない幸福さは、

競争社会となった現代では痛烈なアイロニーでもある。

國武さんは、

私にそんなことを思い出させてくれた。

歴史を振り返ると、

いまから100年以上も前に、

近代サーフィンの開祖デューク・カハナモクは、

ハワイ州の命を受けてサーフィン伝道師(マスター)となり、

カリフォルニアとオーストラリアへ波に乗る楽しさを伝えた。

マスターとは、

牧師とは区別される伝道者の役職名あるいは称号なので、

当時は必ずしもデュークひとりをさす語ではなかった。

デューク以前にも多くの伝道師がいたという。

最古層の記録では、

デュークの弟子たちもマスターと呼ばれていた。

しかし、

やがて歴史上に出現したマスター・サーファーは、

デュークを偶像化するグループと、

デュークの永遠性を信じるグループとに分かれた。

デュークを極度に理念化し、

無数のスタイルの波乗りを想定した。

たとえば、

極楽浄土や瑠璃光浄土がサーフ世界と似たものとして挙げられる。

前者のグループは、

サーフィンを「競技」とし、

デュークの存在を競技団体の活性化や商業のために使用していった。

一定の規則によって、

波に乗る優劣が定められるようになったのは最近のことである。

元々の要素は、

タンデムサーフの習俗や信仰に由来するのだが、

それらが詳細な体系に整えられ、

波に乗る人民の多くは、

技術や記録などの向上を目指し、

極限への挑戦を追求することが推奨されてきた。

その潮流とは別に、

競技から発生した規則を否定する少数のグループが登場した。

これが、

オルタナティブ・サーファーたちである。

始祖デュークが伝えたかった

「自由なこころ」であり、

「楽しく波に乗ることを愛する」派だ。

だが、

競技(コンテスト)が主流になった経緯もふまえ、

このことをむやみに公開すると、

競技サーフィンに際しての誤解を招くと考えられ、

ながいあいだ秘密にされてきた。

オルタナティブ・サーフの本質は、

寛容性と総合性にある。

いかなるサーフも、

また各地で尊ばれていた神々をも拒むことなく包摂して、

壮大なパンテオンをつくりあげたのがオルタナティブ・サーフであり、

The Bonzer with cut fin

その成果がボンザーであり、

フィッシュであり、

原点回帰したログでありグライダー世界である。

©Barry McGee

ジョン・シーバーソンやバリー・マッギーたちが掲げる曼荼羅(サーフ・アート)とは、

「すべてが根源的叡智の具現である」

とするオルタナティブ・サーフの立場を絵画的に表現したものである。

Cosmos Surfboards The Glider 9’8”(295cm) @nakisurf_chiba

前置きが長くなってしまったが、

50歳後半でサーフィンを始めた國武さんは、

私にそんなことを思い出させてくれた。

名店シンブン第3号は、

金曜日に届くはずだったが、

いろいろあって日曜日の朝に届いた。

今朝からの、

NAKISURF郵便局便の全ての発送に封入されているので、

どうぞお楽しみに〜!

店頭第一弾は市原マーちゃんがゲットし、

ボブ・ディランのことと、

ヒラメ釣りのことをしばし話してジェフリーズに向かった。

マーちゃんもデューク思想に魅せられた一人だ。

【巻末リンク:サーフ思想・別編】

【サーフィン研究所】森羅万象と土佐弁_タキビ神とヨワケ_ココロのプレーニング・ハル_四国柑橘とスカシーの手筒花火から過疎化を思う_(1125文字)

【巻末リンク*2:歴史編】

【サーフィン研究所特大号:歴史編】コスモス・サーフボード・デューク・カハナモクとポール・ストラウチの関係_(2089文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!