
Bright Romantica 64 Groovy Twinzer
お店(NAKISURF)のインスタグラムで昨日告知したのが、
これから私が数週間留守にすることで、
そのあいだシバちゃんがお店にいてくれることになった。
@nakisurf_chiba
そこで、
昨日は多くの人がNAKISURFにやってきてくれた。
そのなかでインド哲学に精通する方が来られた。
彼は波選びも、
スタイルも含めてグッド・サーファーなので、
いつかお店に来てくださいねと、
ラインナップでお話していたのが実現したのだ。
彼との話の中でバラモンというキーワードがあった。
バラモンはラカ法王だったり、
空海関係で良く見聞きしたものだ。
もう一度目を入れて調べてみると、
3300年も前の宗教で、
ヒンドゥー教がその思想をいまも残している。
神々を崇め、
天地すべての自然神を崇拝し、
人の業(カーマ、カルマ)によって、
次に生まれてくる輪廻転生が決定するという。
さらには厳格なカースト制度があり、
その階級制度から脱却を図ったのが、
釈迦(ブッダ、シッダールタ)であり、
彼の思想がさまざまに派生して、
いまも仏教として残っているのですと、
その「目覚めた人」が教えてくれた。
その彼が説くのは、
日本のサーフィン界には宗教がないので、
倫理がなく、
ルールが重要です。
よってサーフィンを解釈しているものが少なく、
多くの人=全体主義がそのルールをかざし、
違う考えの人を攻撃したり、
嫌悪したりするのはどうなのだろうかという話となった。
似ているのが公共でのタトゥーで、
身体に模様があってもそれは個性なので、
もちろん私は何も気にならないが、
昭和の暴力団排除のための入れ墨ルールがあるゆえに、
少しでも身体に模様、
たとえばピカチューのタトゥーでも公共の風呂には入れないという謎があると、
またはルールにそぐわないと嫌悪される風潮があるようですと、
脱線しつつ話は波乗りに戻っていった。
ちなみに水泳のオリンピック競技場となった東京体育館は、
全身入れ墨でも堂々と泳ぐことができる世界ルールだ。
これが正しいと私は思う。
まとめると、
サーファーは、
それぞれこれまで培った倫理感を持って海と接すれば、
バラモン教ではないが、
天地空のすべてを尊敬でき、
他のサーファーと楽しくできるようになるだろうと結んだ。
私はプロサーファーの資格を持っていたのと、
北米とハワイに28年程度住んでいたので、
サーフィンのルールは世界的におよそきちんと理解しているのだが、
ルール以上に大切なのは、
どう波に乗るかだと思う。
例えば、
他者が波の良い場所からテイクオフできそうであれば、
私は乗らないし、
もし乗っていても追いかけない。
けれど、
波乗りしていると、
ピークから乗っていてセクションを使っていると、
後ろの泡からテイクオフして追いついてきて、
こちらを威嚇する人が多い。
それはコンテストでもスネーキングと言ってNGなのだが、
日本でよくある「前乗り」という言葉を自己解釈して、
「自分の進行方向に向かって前にいる人が悪い」
ということであちらは怒る。
こちらは釈然としないが、
説明しても無駄なので無視するということで、
摩擦や軋轢が生まれるのだ。
これに例のカースト制度ではないが、
ローカル=誰よりも偉い→支配階級だという思い込みがあるので、
その相手がその自称支配階級だと、
こういうことは面倒なことになることもある。
そこで誕生したのがラカ法王で、
現在は38世だが、
いつかは新しい世代(ラカクラーベ)になったときに、
上記したことが笑い話になりますようにと法王ともお話した。
また話は長くなったが、
今日はこのあたりで、
静岡を抜けたのでもうすぐ中部(愛知県)だ。
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【巻末リンク:Blue.誌の巻頭コラム連載が100回となりました】
【サーフィン研究所渾身決意号】3部作『大神と鏡』、『Aloha Happy Surfing Tee』、『連載100回記念のBlue.106号』_(1657文字)
【巻末リンク*2:目覚めた人=Sさん初登場編】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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