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クリスチャンとライアンのネーション&キャンバスファクトリー_奇才デール・コベティッチ_D先輩と杉本さんの珍道中ではからずも特大号_The Logical Song / Supertramp_(4389文字)

サンクレメンテの山側にキャンバスとネーション工場があります。

クリスチャンは自身の1980年代風のボードペイントに夢中になっている。

伝説的なB級映画『ノースショア』というのがあって、

その主人公リック・ケインモデルがこれ。

それは念入りにエアブラシをしていくらしい。

ログのフィン位置を決めるクリスチャン。

ノーズライディング世界では、

フィンの大きさと位置はかなり重要なので、

ライアンの求めた位置をこうして再確認しているのも、

クリスチャンのいつもの姿であります。

サンディングマンのドンキーコングこと、

ジェイソンとサンディングするボードを決める。

次の獲物はこのキャンディカラーのミニノーズライダー。

ホットコートも終わり、

しっかり硬化した個体を選び出すあたりはさすがです。

さらなるフラッフィーアート。

このフラッフィーは平面となって増殖していくようであります。

Tシャツにもなると聞きました。

外に出ると、

ちょうどサーフしてきたライアンが戻ってきた。

「見てクダサイ!

ロスドス・トエンティ・サーティーンです!」

とこの誇らしそうなお顔。

こちらもうれしい。

さて、前出したジェイソンのサンディングルームを覗くと、

渋い人気のニュートゥモローが、

水滸伝=武松ラミネートをまとっていた。

こちらもリックケイン・モデルでしょうか。

そんなエアブラシが施されていた。

カメラハウジングのオーダーにサンタアナのデール・コベティッチ家に行く。

軍用のような彼の愛車があって、

26歳というネコと一緒にデールが登場した。

デールは伝説的なフォトグラファー&

エキセントリックなニーボーダーで、

エンスーなサーフマニアならば、

ジョージ・グリーノと一緒に彼の名前を記憶しているだろう。

彼の作るカメラハウジングは絶品で、

俺のハウジングは全て彼が製作してくれている。

このキヤノン1Dマーク3のハウジングも彼のです。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/7317.html

水中撮影は、

波乗りの新しいドアを開けてくれたので、

デールにはとても感謝しています。

土曜日、ジャワ島に向かったD先輩と杉本さん。

連絡がないので心配していたら、

写真付きお手紙メールが届きました。

こんにちは、

僕と先輩は、

成田からジャカルタまで八時間。

そこから乗り継ぎフライトを待って、

さらにジョグジャカルタまで飛び、

空港から西に向かい、今度は陸路。

はるばる悪路11時間の深夜ドライブ。

到着時には翌朝を過ぎ、陽ははるか高くにあり、

時計を見ると、

自宅出発からすでに30時間が経過していました。

先輩は、なぜかお得意のインドネシア語で、

村の子どもたちと仲良くなって.

焼き鳥などは部位を指定して、

焼き加減も伝えるほどの念の入り方でした。

テリマカシー。

秘境ジャワカレー。

ついにはるばる到着しました。

ここが、

アジア・ナンバーワンとされるポイントブレイクです。

赤道近い陽に照らされ続けたローストリーフの深いコクと、

ウニやウツボの豊かな海棲生物の恐ろしさで仕上げた、

スパイシーで深みのある長い波のライディングが味わえます。

やさしくフレンドリーなローカルが僕たちを大歓迎してくれました。

波の良さにくらべて本当に人が少なく、

サーファーがいないので逆に不安になります。

僕がここに来るのは今回で4回目ですが、

いつもこのくらいの波があります。

宿はツアー会社の説明だと、

ワンスターホテルクラスと言いますが、

終戦後のバラック、

土間をきれいにしたと思ってくれたらばっちりです。

イエダニ、マラリア蚊、ムカデがたくさん飼育されていて、

ゴキブリなどは、ハエの数と同じくらいたくさんいます。

他にも毒蛇、虎、猿などがいるらしいのですが、

まだ猫しか見ていません。

見たら写メールしますね。

(↑D先輩)

先輩は、

「俺のさ、手がグーになっていたらね、教えてくれよ、この旅で直すからさ」

と言っていましたが、

いつ見てもグーなので言えなくなっちゃいました。

(↑杉本さん)

「走りすぎて、X33みたいになっちまったよ?」

と先輩は言いましたが、

意味がわからないので聞いてみますと、

「鉄人28号のメカでさ、S国スパイ団が乗ってたやつだよ」

ということですが、船木さんはわかりますか?

(↑D先輩)

そういえば、先輩の手は鉄人みたいです。

と鉄人28号を連想しながら、

喜ばれるかなと思ってそうお伝えしたら、

やはり結局はグーを気にされていたようで、

ご飯が終わるまで無口になっていました。

勇み足でしたすいません。。

でも、先輩は大きなアリを見て、

「おー巨大アリはな、A国の実験によるものだ」

と言っていましたが、これもわかりますか?

これも鉄人ネタらしく、

ここでの昔風の生活に先輩は昭和35年を思い出しているようです。

キャンプの人たちにスリル・サスペンスとか、

ゴムラス司令官や怪盗ブラックマスクと勝手に名付けていましたよ。

それではまた書きます。

アルが撮ってくれた写真を送ります。

というおもしろすぎるお便り。

もし先輩が帰って来なかったら、

「D先輩を探す旅」というのを企画しますので、

お楽しみに。

さて、こちらのFMラジオは、

総合的というのは少なく、

音楽の細かいジャンルに分かれて局が存在している。

俺が好きなのはクラッシックロック・チャンネル。

さきほどそこからこの曲がかかった。

http://youtu.be/OQfjIw3mivc

15歳の俺を思い出した。

FM東京でかかるこの曲を何度もカセットテープに録音したこと。

(音質がよりクリアなのを求めていたのです)

当時は『FM Fan』というエアチェック用の月刊誌があり、

その詳細番組表で曲目をいつも探し、

ナショナル製ラジカセの録音ボタンを押したままにし、

ソニーの電源連動型タイマーで時刻をセットして学校に行っていた。

当時は歌詞の意味は全くわからずに、

「L音で終わる韻(ful, ble, cal)」のリズムが心地よく、

そしてまだ見ぬアメリカ

(これはイギリス音楽。でもアメリカだと思っていた)

を感じられてとても好きだった。

早速オフィスに来て検索してみると、

このスーパートランプのボーカリスト、

ロジャー・ホジソンの三年前、

彼が59歳のときのライブを見つけた。

伝説的にすばらしいファルセット(falsetto)は今日も健在であります。

ブラッディ・マーベラウス!

気になって歌詞を調べてみると、

じつにテツガクなる内容で、この年代が通過する

「妙なる不安」を書いていたのだと感心してしまった。

33年前は、

こうして第二カ国語として意訳する日が来るとは、

思ってもいなかった曲です。

歌詞と意訳歌詞をここに。

The Logical Song / Supertramp

.

When I was young, it seemed that life was so wonderful,

a miracle, it was beautiful, magical

And all the birds in the trees, well they’d be singing so happily,

joyfully,

playfully,

watching me

But then they send me away to teach me how to be sensible,

logical,

responsible,

practical

And they showed me a world where I could be so dependable,

clinical,

intellectual,

cynical

There are times when all the world’s asleep

The questions run too deep

for such a simple man

Won’t you please, please tell me what we’ve learned

I know it sounds absurd but please tell me who I am

I said,

“Now what would you say for they calling you

a radical

Liberal,

fanatical,

criminal?”

Won’t you sign up your name?

We’d like to feel you’re Acceptable,

respectable,

oh presentable,

a vegetable

Oh, ch-ch-check it out yeah

But at night, when all the world’s asleep

The questions run so deep for such a simple man

Won’t you please, please tell me what we’ve learned

I know it sounds absurd, please tell me who I am,

who I am, who I am, who I am

But I’m thinking so logical

Did you call, one two three four

It’s getting unbelievable

‘Coz I’m feeling so illogical

D-d-digital

Oh, oh, oh, oh Unbelievable

B-b-bloody marvelous

.

“論理的な歌/スーパートランプ(漂流者)”

.

若いころ、 人生はとてもすばらしいと思っていた。

奇跡みたいに、

美しく、

神秘的に。

鳥たちは、 幸せそうに歌い、

楽しく、

陽気に、

僕を見ていた。

でも、僕が学校に行くようになると、

分別をつけられて、

論理的に、

そして責任感を持たされ、

現実的になるように教えられる。

さらに世界とは、

信頼されること、

客観的に、

知的に、

冷く疑うことが求められると言う。

世界が寝静まったころ、

純粋な僕に疑問が深く沸いてきた。

僕たちは何を学んだのか、教えてください。

ばかげているけど、僕は誰?僕は何者なのかと。

僕は、

過激で、

自由で、

熱狂的で、

犯罪的だとされているのを、どう思いますか?

(それは違うと)ここにあなたの名前を署名してください

(大人たちは)あなたが

(世間に)受け入れられ、

尊敬され、

人前に出せるように、

おとなしくなるようにしたいのです。

よく考えてみて。

世界が寝静まったころ、

純粋な僕に疑問が深く沸いてきた。

僕たちは何を学んだのかを教えてください。

変だけど、僕は誰?僕は何者なのかと。

もう非論理的になってきた。

デジタルで、

信じがたく、

すばらしいことさ。


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