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“LaAviso PRAYING MANTIS”_夏の始まりの三連休_(2202字)

こんにちは、

夏日をいかがお過ごしですか。

こちらも暑いです。

水温もぐんぐん上昇し、

サンクレメンテの主要ビーチの水温は、

夏の証である21度となりました。

これで名実共に夏であります。

AVISOプレイングマンティスがスタッフ大賞に選ばれたが、

やはり大賞に値するボードだと思います。

速く、軽く、そしてスルドイ。

生産数の少なさがあったので、

自分用のボードを持つことがままならなかったが、

サンクレメンテ、そして千葉北で何度かサーフして、

大満足できた究極のAVISOデザインです。

そこで、

インプレッションを書いてみたので、

よろしければ目を通してください。

コールのニューモデル「プレイングマンティス」がAVISO化

プレミアムカーボンをまとったブランニューモデルの実力に迫る。

世界唯一の中空サーフボードで名を馳せるAVISO社は、

プレミアムシェイプに触手を伸ばし、

コールモデルばかりとなっているのがうれしい。

「グラスホッパー」の登場以来、

2年ぶりにAVISOが放つブランニューモデルは、

ショートボードの主流となるワイド系ノーズが波のパワーを全て後方に伝え、

シングルダブルコンケイブが放つ高精度の操作性、

AVISOの放つ質感、

ファインチューンされた美しいアウトラインがテイルまで持続するスタイリング。

まさにプレミアムシェイプの冠にふさわしい究極モデルであるといえよう。

コール伝統のインセクト(昆虫)シリーズ

『プレイングマンティス(カマキリ)』は、

AVISO化によって、

「進化した深いオーラを持つボード」となった。

特筆すべきは、

中空カーボンファイバーボードを成し得た

AVISO独自の加圧製造方式がさらに進化したことだろう。

新素材ヘキサゴン・カーボンファイバーの成型で生まれた最上級ライン

「ゴールドレーベル(Gold Label)」で、

さらにプレイングマンティスの性能に磨きがかかる。

「テイルウイングの位置と長さを変えることによって、

狭いスタンスからの激しいターン」

という相反をコールのシェイプ技術で実現させた。

AVISOカーボンの特性により、

高速で絞られたレイルの支点を使って、

柔らかいカーボンファイバーが硬化し、

スプリングのように伸び上がるターンの感動を生む。

前足から後足のアクセルレーションが、

ダイナミックに速度に転化していく。

AVISO新開発GXボックスフィンのスロットは5つ。

これにより、ツイン、トライ、クアッド、ツインスタビに加えて、

バックフィンを極小ナブスターにすれば、

ツインナブ、トライナブ、クアッドナブという7種類の自在の、

さらには前後に微調整が可能なフィンシステムを搭載できることになる。

乗り手の脚力、ターン表現、またはフィールド(波)に合わせて、

自在に後方支点であるパワーユニットを変化させることが可能となっている。

【私評】

私はこうしたレイルラインの短い、

つまりショートボードよりも短いボードには、

少しオーバーフロートな個体を選択して、

ツインスタビライザーを装着するのが最近の好みであります。

この大きなサイドフィンを支点にして、

厚めのレイルに対して力点となるようにすれば、

かなり大きな波でも小回りが効き、

さらにはパワフルなターンが可能となるので一度お試しください。

リーシュプラグまでステップバックすることができるサーファーならば、

大きめのクアッドフィンを付けるとさらにパワフルなターンとなり、

トラディショナルなトライでの旧ボードとの比較も楽しい。

そんなAVISOプレイングマンティスの印象は、

「新次元の速さと軽さ」なのでしょう。

前足荷重で、大きなフィンを使ってワイドノーズを波面に押しつけ続け、

せまりくる波のトップに正確にアプローチできる至福の瞬間がやってくる。

ご存じのようにトップに向かうボードのイメージにズレがあるのか、

ないのかでは、

そのセッションに天と地ほどの差が生じてきてしまうものであります。

モノを伝える常として、欠点を探さねばならない。

このプレイングマンティスの欠点は価格が高いこと。

だが、

これはカーボンファイバー素材が高額なので仕方のないことだと思える。

普通のガラスクロスの4、5倍もする超素材。

何しろ、飛行機の翼やF1(フォーミュラ1)のボディに使われたり、

高反発ゴルフクラブのシャフト、

そして多くのスーパーカーの全身をまとっているのが、

このグレードのカーボンファイバーなのです。

プレイングマンティスは、コールならではの確かな操作性とパワフルさ、

そしてどんな波でも駆け上がることができるスピードを併せ持っている。

私たちは、そんな未来ボードに乗る日が今やってきたようです。

“LA AVISO PRAYING MANTIS”

水温が上がったのは、一週間に渡る強い南うねりで、

これがハワイ、タヒチ、メキシコ、中米に大波を、

そしてここ西海岸に波をもたらせている。

紫色はものすごい強さのうねりで、

南からこれだけ海が動けば水温も温むことだろう。

今日からメモリアルデーウイークエンド。

夏のはじまりを知らせる三連休であります。

コールは休日返上で、シェイプをするということで、

あまりの忙しさに俺のフィンレスボードの創造が止まっているが、

こうしたゆっくりのプロセスで、

新しいデザインが熟成されていくのでしょう。

それではすばらしい土曜日をお過ごしください!


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