新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

真夏がこれから7日間_サーフ・プリスクリプションズで愛を想う_(1983文字)

こんにちは、

台風が去って、列島が良く晴れているようですね。

ピカピカの天気は気持ちもすっきりとします。

2010_NH_T3222

雨上がりのプルメリア。

これは暖色キャンディ・プルメリア。

風雨に耐えたのですね。

波が小さく、

大きな高気圧に覆われている南カリフォルニア。

夏の気象でもあるマリンレイヤーが沿岸に拡がっていて、

午後まで霧がすごいです。

天気予報によると、

この気象は今週いっぱい続くということ。

10月下旬に真夏が1週間も続くなんて異常気象なのでしょうか。

午後には晴れてくるのだが、

午前の潮が良く、

なかなか思うように行かないのでありました。

どうせなら晴れた空の下でサーフィングしたいのです。

スターバックス物語と、

スティーブ・ジョブスを読んでいて感じたのが、

アメリカって無味乾燥の国かと思っていたけど、

それぞれの中心に生きる人たちは、

真剣に物事を突き詰めているのですね。

今度はマイクロソフト、フォード、ハーレーダビッドソン、

リーバイス、ナイキ物語を読んでみたい。

日本人では本田宗一郎さんの物語に感動しました。

GreenFuz_0236

本日のこちらは日曜日ではありますが、

「サーフボードが完成シマシタ」

と連絡があったので、

ドッキーさんのサーフ・プリスクリプションズに行ってきました。

https://www.nakisurf.com/brand/doc.html

サンクレメンテから片道60kmのハンティントンビーチ市にあります。

NAKISURFのある上総一ノ宮駅からですと、

ちょうど南房総の和田浦までの距離がありました。

地図で調べてみると、国道128号線で1時間半もかかります。

フリーウエィだと1/3の30分で到着。

南カリフォルニアって、

いかに高速で移動できるのかがわかりますね。

フリーウエイの制限速度が時速105km。

でも制限速度で走っているのは大型トラックだけで、

実際は125km〜130km/hで流れています。

慣れないとやたらと速いです。

片側4〜5車線あって右側通行なので、

左車線が追い越しレーンとなります。

右から2レーン目が一番おだやかで、

のんびりと走ることができます。

いつもはメジャーリーグをラジオで聴いているのですが、

中継がない日なので暗算運転の日でした。

キロをマイルにすること、

そして燃費をキロ表示にしていたら到着しました。

換算はいつもややこしいです。

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到着すると、

この美しいBWGグロス&ポリッシュが飾られてあった。

「まるで宝石みたいですね」

ドッキーの奥さんアンバーに言うと、

「キャ、そうでしょ、私もインスタグラムで同じことを書いたところなの」

本当に美しい。

IMG_6486

カスタムオーダーのグラスオンボンザーフィン。

美しいサーフボードです。

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納品前にケアハナ製のフライングタートルを磨くアンバー。

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他のメーカーは休日なのだが、

ドッキーはサンフランシスコに試乗ボードを持って営業に行っているし、

アンバーはこうして俺が来るからと店と工場を開けて待っていてくれた。

前回行ったときもヤスが見ているからと、

深夜までかかって、

俺たちが乗るボードを削ってくれたドッキー。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/48570

そのあいだ空腹で眠いのに、

嫌な顔ひとつもせずに待っていたアンバー。

そうやって20年以上もドッキーを支えているのだろう。

こうして作る人に愛されて、

夢を、魂を吹き込まれて一本のサーフボードが誕生する。

20131020_Amber_6503

最近はどこのビーチに行っても大量生産のサーフボードを見かける。

もちろん有名プロサーファーたちが乗っているブランドなんだけど、

あれだけの数のボードは、

実際には誰がどこで作っているのだろうか?

もちろんプロサーファーたちへは、

本家が作っているのだろうけど、

とするとコンスーマー、

つまり一般サーファーに作る時間も暇もないはずだ。

なぜなら最近のトッププロサーファーは、

年間200本以上もサーフボードを作って、

その中から良いモノだけを乗っている

「数撃ちゃ当たる方式」となっている。

「おいしくなぁれ」

と水加減を気にしながら炊いたご飯で作ったおにぎりと、

オートメーションで作られるコンビニのおにぎり。

どちらが体に、そして心にやさしいかは明白であります。

せっかく乗るサーフボードも心と魂が入っていてほしい。

人気があるからと、

みんなで同じ大量生産ボードに乗るのは、

「これが流行っているから」

と右向け右しているのです。

これを読んでくれているサーファーは、

自分の味を持っている人だからこのことを理解してくれるでしょう。

そんなことをこの愛のあるサーフ・プリスクリプションズ工場で思っていた。

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サンクレメンテに戻ってきて、

ドッキーボードに乗ることがうれしかった日。

明日もしっかりと生きるぞ。

大事に生きよう。

今日もありがとう。

全てにありがとう。