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特大号【テクニック編X2】『スピニング・ローリング・ボードホールド』『ミッドレングスでの加速その1』_総金剛石_(2529文字)

 

うわ、あっという間に11月です。

こちらも冷えてきました。

現在の気温が17度。

明日から最低気温が一週間11度と続き、

いよいよ冬になっていくようです。

サーファーも少なくなってきました。

Nation The Pink Champagne On Ice 6’11”

.

普及の名作となったNATIONシャンパン。

シングルフィンのすばらしさを再確認させてくれたボードで、

すでに2年乗ってボロボロだが、

手放す気がないほど愛着があるのです。

さて、今日は秋の夜長シリーズとして、

連続写真で波乗りの新技と、

基本テクニックを解説してみます。

これは

『スピニング・ローリング・ボードホールド』

ボードはそのまま(ホールド)で、

肉体をスピニングさせて、

ローリングさせるという大技でありながら、

まだ誰も見たことがないという決まり手。

ごらんのようにボードをダウンザラインさせながら、

乗り手だけはお尻を支点に回転させていく。

アメリカのフロンティア・スプリットが創り上げたテクニック。

波の上に竜巻が巻き上がります。

まさにこれは、

波の上に巻き上がる蜃気楼なのか。

ただの滑走をドラマチックに仕立てあげるのは、

ハワイ出身のカーク。

だが、三回転目にバランスを失って、

左足が落ちてしまった。

それを立て直す無冠の帝王カーク。

インサイドセクションに入り、

さらに速度を上げていきます。

四回目のスピン、

クアトロ・スピナーに突入する。

がしかし、

波が終わってきた。

つまり斜面はすでになくなってしまった。

それでも無理やりスピンしたが、

判定はトリプルとなった。

「もう、とことん考える。ありとあらゆる方向を探るんです。

とことん困ると、奥のほうでふたが開くんです。

そのふたが開くと、最初に考えもしなかった方向が見えたりする」

ーー宮崎駿さんーー

最近のティーンは、

みんなフィンレスでサーフしている。

アトランティックの吉川さんが、

@yossyalaia

インスタグラムで何度も伝えていることがある。

それは、『波乗り遊びの幅を拡げたい」ということ。

つまりは、

ショートボードやロングボードだけではなく、

フィンレスサーフ、スポンジ、奇天烈ボード

またはミニマルフィン、ボディサーフ等々。

今までと違うサーフボードでサーフしてみてください。

と、熱を持って立ち上がった。

私も同感ですし、同類です。

どうかすばらしいサーフ時間を、

自由なボード選択で達成してください。

ブライアン・ミラーが持っているのは、

1970年代のボード。

これはハービー・フレッチャー始皇帝のシェイプという極めて珍しいもの。

ちらりと見えるジョンのアストロバンには、

確かに”FINLESS”のライセンスプレート(日本ではナンバープレート)が!

ジョンはどこまでも本気のようです。

さて、テクニック第二弾は、

『ミッドレングスでの加速基本その1』です。

こうして、波がセクション(段)となることは多い。

風だったり、

横にある堤防や遠くにある岬からの跳ね返りが、

こうやって波に大小の段を付ける。

段の手前までは「ソフトフット」という方法で柔らかく滑り、

段の中の波の切り立ちを利用して加速する。

段の頂上でレイルセットし、

中に落ちる瞬間にレイルを波側に押しつけます。

こうして見ると、

ちょっと膝が曲がっているだけだが、

かなり加重しているんですよ。

この斜面で加重した分が速度となるので、

しっかりとレイルを波に押しつける。

長く、強く、

そして斜面の動きを良く見る。

ここで切り立った斜面が終了するので、

またレイルを抜いてソフトフットにする準備をする。

ちなみに切り立った斜面エリアのことを『セクション』と呼びます。

逆に言うと、

セクションでないと、

どんなに押しつけても跳ねても速度は出ない。

けれど「アップ&ダウン」だけにこだわって、

この斜面を見ないサーファーがとても多いのも知っている。

次の段はそこまで切り立たないと判断し、

ソフトフット系のままで、

波のパワーゾーンに戻ることにした。

これも基本は同じ、

波の段の上まで待って、

その中に入ったら逆のレイルに切り替えられるように、

テイル、つまりフィン加重とする。

テイル加重して、

逆側にレイルを切り替える。

波のポケット、

つまりセクションの内部なら波のパワーがあるので、

簡単に曲がるし、内側に戻っていく。

戻ったら、

こうして泡波の押し出しにボードを乗せる、

またはぶつけるようにして、

また反対側(順方向)にレイルを切り替える。

戻ったので、

斜面が切り立っている。

しかも長いセクションとなっているので、

最初と同じように斜面側のレイルをしっかりと踏み、

加速の準備をする。

これの繰り返しが基本。

ミッドレングスと書いたけど、

どのボードでも同じです。

パタパタボードを動かしていくのは、

滑走には全く意味がないのと、

波斜面を見る機会を失うので、

明日からはこのレイル加重を会得しましょう。

重要なのは、

斜面が切り立ったら、レイルを壁に合わせるということ。

この基本だけで全ての波に乗ることができるという、

とても大切なことなんですよ。

こうして子どもを前に乗せていても、

レイルターンの基本は変わらない。

波を良く見て、

斜面が切り立ってきたらレイル加重をする。

これで父も娘もハッピーサーフ。

[おまけ]

「私が将棋に夢中だった」

ということはいつかここに書いた。

IMG_8482

 

今でもたまにやっている。

けれど、普通の将棋ではなく、

相手はAI。

ということで、

最近は新しい陣を創り出すことに集中している。

昨日は守りと攻めを最重要視した陣形を編み出し、

これに「総金剛石」と名付けた。

これは、見た通りダイヤモンドの形を最大サイズに拡げた総合型です。

通常攻めに使われる大駒が守りと攻めに参加しているため、

必勝型の囲い方となりました。

そのためこの総金剛石は、負けず嫌いの方にお勧めの陣形です。

この陣でしたら十六世名人の中原誠さんにだって負けません。

それはでHave a wonderful November!!

We Love Happy Surfing!!