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【GW特大号】ジャスティン・アダムスについて(詳細版)_(3343文字)

こんにちは、

ゴールデンウイークをいかがお過ごしですか?

今日はGW企画というか、

このブログの最近のキャラクターで、

ジャスティン・アダムスがいるのですが、

彼の詳細を書いてみます。

不思議な彼のことを少しでも理解していただき、

そのことによって、

深き豊かなオルタナティヴサーフの魅力を知っていただけたらと思います。

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ジャスティン・アダムス

Jastin Adams

ダナポイントに生まれ、

アレックス・ノストと同じ年の30歳。

タイラー・ウオーレンの親友。

オルタナティヴサーフ界の密教とされる「フィッシュゴッド教」の教祖。

これはウナクネ界の傘下、亜種であります。

まずはケリー・スレーターが広めた「メインストリーム」というサーフィングがあり、

そこからのカウンターカルチャーが発生し、オルタナティヴサーフが構築された。

つまりサーフ界のサブカルチャーがオルタナティヴサーフ。

一般サーファーに対し、

メインストリーマーがコンテストの勝利でその地位を築くのに対して、

ウナクネ界は極めて神秘主義的なスタイルが重要視され、

内部の師資相承によって伝持する。

ウナクネ界とは、

言語では表現できない「滑走の覚(さと)り」を伝えるものであり、

メインストリーマーが技能でその優越を決定するのに対し、

「心の感動」が最大のインプレッションとされている。

このブログや各メディアでウナクネは、

「ウナギクネクネ」の略だとは広く知られてきた。

ちなみにウナギクネクネは、

“ペルシャ語のザラスシュトラをヘボン式読みしたもの”という説が出現した。

(ドイツ語ではツァラトゥストラ、ギリシャ語読みでゾロアスター)

いやはや広大な話であります。

長くなってきたのでまとめると、

ジャスティンがその密教の始祖で、

彼は内部の人間からは「フィッシュゴッド」と呼ばれている。

“フィッシュ”はサーフボードデザインのことで、”ゴッド”は善をあらわしている。

ジャスティンはこの世の森羅万象に宿り、あらゆる自然現象を起こす霊的存在として、

フィッシュゴッド教における神の神髄を現出([名詞]実際にあらわれ出ること)してると考えられており、

サーフ界の幸福のために働き、助けを求めている人を救うであろうと信じられている。

ちなみに拙コラム最新作である「勝手に陰陽師」では、

摩訶天仇無須(ジャスティン・アダムス)役として、メインキャラクターになっている。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/column/column-60

ウナクネ界では、

ドナルド・タカヤマが亡くなって、神格化し、シャカヤマとなった。

ジャスティンは、そのシャカヤマの十大弟子の一人であり、

ウナクネ教法を編集する座長役を努めている。

パーリ語でジャハーカッサパ(Jahākassapa、महाकस्सप)、

サンスクリット語でジャハーカーシャパ(Jahākāśyapa)。

手足長真理(てあしながしんり) と呼ばれる。

ドナルドの死後、その教団を統率し、

勝手に陰陽師でのサンディエゴ結集では、

5人の仲間(ペソズ)とともにシャカヤマ教法を編集する座長役を務めるはずだったのだが、

純粋ヤーンの反魂術(はんこんのじゅつ)の妨害にあり、

付法蔵 (教えの奥義を直伝すること) の第弐祖とはまだなっていない。

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先日タイラー・ウオーレンと一緒にいたときにジャスティンの話になった。

「フィッシュゴッド(ジャスティンのこと)は何をしてますか?」

「フォードアーズには週に3回くらいいて、ペソズの連中と一緒にサーフしているよ」

「(ジャスティンが)家を出たと聞きました」

「そうみたいだね」

「どこにいるって言ってましたか?」

「車に住んでいるみたいだね」

「やはり….」

「ショック?」

「いや、彼は昔からそうなりたくてやっているから大丈夫なんだけど」

「でも心配?」

「はい…」

「でもペソズの連中は、教祖さまだと信奉しているから大丈夫だよ」

「それが心配なんです」(笑)

タイラーは幼少の頃のジャスティンを知るからこそ、

出家というか、新興宗教のようなフィッシュゴッド教祖と奉り上げられていることに不安を覚えていた。

その不安というのは、ジャスティン自身が世間に戻って来られないということらしい。

でも、私が知るジャスティンは、

手足の長さは常人の倍はあり、どこまでもやさしく、そして仲間を大切にし、

対人恐怖症気味で、写真やメディアが怖く、サーフマスターで、歴史に詳しく、聡明な人。

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ヤーン(ヤタくん)がトレーダージョーズで食料を買って食べていると、

「ヘーイ、ヤーン。何があるんだい」

「イエィ、ニンジンだよ食べる?」

「いいねー、今日は朝から何も食べていないんだよ」

(午後4時)

そう言って、うれしそうにニンジンをポリポリしていた。

Jastin_Adams

この上の4枚の写真はジャスティンの義兄弟ジョーイのもの。

(ジョーイはペソズのオリジナルメンバー&ヤーンの親友)

この写真からいかにジャスティンが愛されているかがわかる。

私も同様であります。

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そして各メディアもこうしてジャスティンを紹介している。

こう見てみると、

すごいパワフルな人に見えるが、実際は線が弱すぎるほど弱い。

EPM_Jastin

EPMことエクスペンシブ・ポルノムービーで堂々とした彼のパートがあり、

「この映画のすばらしさは、ジャスティンというスパイスによるものだ」

と断言したのはサーファーズジャーナル誌の編集長。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/59105

↑EPMの勝手にムービーレビューはこちら↑

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61400

そのEPMが作品賞を獲ったブログ日↑

IMG_4359-1

ジュニア信者のリバーが描いた教祖像。

fishgod

今日は自作した新作フィッシュを持ち込んでいた。

やはりフィッシュゴッド自身によるシェイプがすばらしい。

でもサンディングが半分程度の作業で終了していてギザギザトゲトゲだが、

フィンの角度や他パートは完璧であった。

私はこの写真を撮った後、

このボードに対してサンディングフィニッシュから一段階落とした造語を思いつき、

それを「ワイルドフィニッシュ」として讃えた。

IMG_6172

ジャスティンは写真が苦手で、

その理由はいろいろあるが、基本的にはメディアに出たくないということである。

EPM撮影の際も偶然リンコン岬に行ったのだが、

制作者であるティン・オヘィダが撮影しているというので、

ジャスティンは波乗りをしないで駐車場でずっとティンが帰るのを待っていたらしい。

そこで、ティンが機転を効かせて、茂みに機材ごと隠れることにした。

で、ジャスティンに「ティンはもう帰った」という噂を流した。

まんまジャスティンは騙されて、

そのウナクネサーフを撮られてムービーのパートになったといういきさつがある。

THE FISHGOD AWAKENS

今から10年後、

2025年にフィッシュゴッド主演(ペソズ出演、ジョージ・トリム監督)の長尺映画があり、

その予告編を集めてみました。

Jedi_Fishgod_sq

こんなライトセーバー風のフィッシュ。

TheFishgods_Shuttle2

このシャトルの予告画像だが、

元々はブラッドフォードのスクールバスだったのだが、

本人が「俺のバスはフィッシュゴッドのシャトルではない」

と却下されて修正した経緯を持つ。

とにかくこれらが、

その予告編からのギャラリー用ショットとして公開されている。

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すごい世界観になってきましたね。

でも私が一番好きなのが、ジャスティンのやさしさとサーフ愛。

彼は波乗りを愛し、誰にも怒らず、もちろん地元意識も持たず、

他者と競争する気もなく、サーフィングの楽しさを伝えている。

この動画はキャッチサーフに乗るジャスティン。

2分49秒後から出演し、

私の一番のお気に入りライドは、

開始後3分33秒のぞろ目に始まる「無心ライド」。

達観していて、悟りを開いた波乗りがここに映っている。

“SOFT FADE” Episode 8 from SOFT TOP REVOLUTION on Vimeo.

感動しました。

それでは長くなってしまいましたが、

みなさんのどうぞすばらしい日となりますように!

May The 4th Be With You!

(5月4日のスターウオーズの日)