1ft at 16s S (173°)
1ft at 14s SSW (206°)
1ft at 14s S (178°)
こんなブイ情報。
Sという記号がふたつ見えるが、
この大文字が「South=南」の略。
小文字が「Second=秒」の略で、
こちらはうねりと、うねりの間隔を平均で示している。
これはうねりの大きさにもよるが、
この間隔が10秒を超えると、波に乗るものにとって意味をなす。
そして、カッコ()内の数字はうねりの入射角度で、
このブイ情報を読むと、今日は14秒越えの強いうねりが3つの方角、
しかも全て南方向から入っていた。
ただ、うねりの高さが1フィート(約30cm)と小さいので、
この南系のうねりを受けるところであれば胸くらい、
そして角度がばっちりと合うメジャーブレイク、
つまりローワーズやマリブならば頭程度のセットだと読んだ。
サンオノフレのフォードアーズ、そしてオールドマンズも同様で、
セットはそのくらいのサイズがあるが、
かなりの遠浅なので、高さというよりは沖でブレイクする九十九里浜状態。
逆に言うと、とても長いライディングが楽しめるということでもある。
長い距離の波乗り。
いつのまにか、
自分のレパートリーにこのサンオノフレが登場し、
そして足が向かうようになり、今では愛するようになった。
それまでは、この南うねりで行きたかったのはローワーズしか考えられなかったのだが、
あの有名な混雑と波取りバトル、ローカリズム、テリトリー、力関係等々、
そんな一般社会のーー民主主義か?ーー図式から逃れるように私はサンオノフレを見つけた。
ここで、少し説明しなくてはならないのは、
ノースハワイでそれは世界的な偉大な波に乗ったことが幾度もあり、
その極に触れたら自分が跳ね返ったというか、
反極のーーつまり柔らかい波を優雅に乗ることという原理を見つけた。
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そのノースハワイ、
カイポ・ハキアスとのセッションの詳細はここに書いたので読んでいただきたい。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/12307
(ハードコアサーファーには必見リンクです。笑)
で、柔らかい波を楽しんできた。
柔らかい波。
ユル系。
やさしい種。
視界いっぱいのサーファーとサーフボード、
目に刺さるような太陽、焼けた砂浜、
隣の車の人にいただいたスイカの瑞々しい甘さ。
夏の味がたっぷりあった日で、
「サーフィングとは、人生」
その意味がまた少し理解できて、
私たちはまさにその夏盛りの季節にいるのだろう。
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