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naki's blog

【ちょっぴり特大号】ショアブレイクから知る世界的ブレイクの偶然_濃霧の無念_RVCAパーティ・ケビン・アンセル・魔界皇帝ご一族_(2106文字)

 

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太陽の角度が違うからか、

秋からの波色が違う。

ショアブレイクを撮ってから、

その波に目を入れてよーく見てみると、

中央のピークに向かって、

奥側(写真右)のサイドウエッジが寄せるというハード系だった。

それはまるでデビルズダンジョンの豪華版というか、

恐怖版で、

ノースハワイのホワイトハウス系でもある。

(デビルズ〜については、巻末リンクを参照ください)

とすると、

この地形は珍しいものではなく、

世界中どこの海に行っても現れるセットアップかもしれない。

奧から押されるようにバレルを狙い、

斜面は大きく掘れ上がり、

出口がはるか遠くに見える。

しばし忘れていた感覚をこのショアブレイクが思い出させてくれた。

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これは少し前にハンティントンビーチまで遠征したときの写真。

ピースをしているのはブライアン・ミラーで、

もうひとりはライアン・ヒメネス。

ちょうどミラーの家に遊びに行き、

この波の良さを聞いて北上してきた。

夜明け頃チェックしてみると、

それはそれは良い波が崩れていた。

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この後、

自分のボードも見えないほどの濃霧がやってきて、

1本バレルに入ったが、

他のサーファーと接触することだけが気がかりだったので、

怪我をする前に上がってしまった。

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波乗りはいつでもできるとは限らない。

たとえ良い波であっても見えなくては何もできない、

という原則を知った日。

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夜7時からRVCA本社で社内パーティがあります。

マット・コスタも演奏しますし、

ラカ法王の講演&柔術もあるという。

地ビール飲み放題、

レストランのケータリングトラックも3台やってきて食べ放題です。

招待状はぼくか瀧朗が持っていますのでぜひ来てください。

そうあったのだが、

早寝族なので、

そんな遅くにコスタメサまで行けるかな。

そんなことを思っていると、

三蔵瀧朗からこんな写真が届いた。

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おおケビン・アンセル!

(向かって右、グリーンT)

じつは彼のアートが大好きで、

彼に会いたかったので、

「今出たよ!」

蕎麦屋の出前風のSMSを瀧朗に送り、

5&405フリーウエイでひたすら北上した。

ちなみに中央は、

クリスチャン・フレッチャーの息子グレイソンで、

向かって左はRVCA創始者パット。

ここサンクレメンテからコスタメサRVCA本社まではおよそ60km。

空いていたら35分程度の距離なのだが、

夕方ということもあって七時七分に到着した。

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到着後すぐにケビンに会いに行き、

ドノバンのお店の話等をする。

「タバルアに一緒に行ってきたばかりなんだよ」

そんなうらやましい話を聞きながら、

アートのことについて、

彼にいくつかの質問ができて大満足。

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食べもの屋は、

このフィッシュ屋、

ホットドッグ屋とピザ屋があって、

私はハマチのタコスをいただき、

かなり満足なる夜となった。

地ビールもブロンディエールとIPAが飲み放題で、

他にはワイン、

缶&瓶ビールとソフトドリンク。

さすがカリフォルニアの老舗ブランドのパーティはひと味違う。

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USツアー中のマット・コスタが歌うが、

3曲終わったらなぜかやたらと盛り下がった。

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まだ盛り上がっている頃の音を聴いているJetアキラ。

その後ろにハーちゃん(ハービー・フレッチャー⑧)を見かけた。

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ハーちゃんの後ろを忍者のようについていくと、

会場奧で孫グレイソンや

RVCAスタッフたちとサーフボードの品評会を始めたハーちゃん。

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瀧朗と団長Jetたちと波乗りの話で盛り上がる。

朝のステートパーク波。

良く考えると、

20代から60代までの世代が同じ話題ができるのだから、

波乗りというのはすごいと思う。

それにしてもグレちゃんのヒゲはすごい。

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少し経ってからハーちゃんの長男(ややこしくありませんか?)の、

クリスチャン・フレッチャー⑬もやってきた。

彼はウナクネ族の魔界皇帝であり、

そのすごさを今も続けているのがすごい。

秋の名月_サンオノフレ・サーフカンパニー_メキシコに_魔界皇帝クリスチャン・フレッチャー_(1337文字)

ひさしぶりの再会であったが、

ほぼリアルタイムで彼の日本旅写真を見ていたので、

ずっと会っていない気はしなかった。

それからややあって、

バンドの演奏を残したまま会はお開き。

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購入したばかりの電動自転車で帰っていくグレイソン・フレッチャー。

でもここからサンクレメンテまではさっきも書いたように60kmもある。

まぁ、

グレイソンだからなんとかなるだろう。

彼がまだ子どものときのことを突然思いだした。

あれはネイザンだったかな?

記憶というのは不思議なものであります。

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「おい、スーパームーンだぞ。波乗り行くぞ」

突然そんなことを言うクリスチャン・フレッチャー。

「今から行くわけないでしょ。

もう夜の9時半だよ。

それにスーパームーンは終わったよ」

「夜、だから良いんじゃないか、

お前の好きな誰もいない海があるぜ」

「今度にしておきます」

だが、

団長Jetアキラがクリスチャンの弟子という存在らしく、

ほぼ強制的に連れて行かれた。

「がんばります!」

ウナクネ団長Jetは魔界皇帝には逆らわないようだ。

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その日本での魔界皇帝と団長近影。

団長ことアキラは、

この後七里ヶ浜東のオーガニック・ラーメン屋付近に引っ越し、

幸せな生活を送るのだが、

それはまたいつかここで書きたい。

【巻末リンク:コスタリカのデビルズ・ダンジョン】

【naki’sコラム】vol.31 摩訶不思議のデビルズ・ダンジョンと、AVISO BD3-bから得た空海的な澄感覚