刻々と色が変わる夜明け。
海から、どこからでも見える天体ショーです。
満月は終わってしまったけど、
次回は12月2日で、今年最後となります。
(その次は2010年元日!)
どちらも月光浴できるといいですね。
暖かいジャケットにブランケット、コーヒーを飲みながら眺める満月。
そんな夜もいいなあ。
星が消失すると今度は真打ちの太陽が出てくるという筋書きだ。
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天と地があって、朝露のハイビスカスにも紅色の天と地が映っていた。
さて、前線通過後のノースハワイ。
「日本の寒波からの北西うねりが届く」
と波情報にあったが、そのうねりはまだ届いていないようだ。
南、南東うねりを受ける闘牛岬はフラットに近い膝。
西側で波が一番大きいだろうソフトサンドは、
朝からオンショアが吹いていた。
仕方がなく、海軍基地に入場するが、
うねりが小さいので先日のプアケニケニやミンチリーフのある北側は全滅。
『シェネニガンズ(Shenanigan’s=悪ふざけ)』
という意味がよくわからない名前のレストランの前だけがサーフ可能だった。
胸から頭。
たまに特大のオーバーヘッドサイズが来るのだが、
それが良く、つい沖で待ちすぎてしまう。
流れが水平線に向かって左、そして沖に出ていた。
話し込んでしまっていたり、
ただ波を待っていると、
あっという間に深いアウトに出てしまうことがしばしばあった。
今日はBD3 でサーフし、
バックサイドで深いバレルを抜けた。
今月号のサーフトリップジャーナル内に掲載されていた
「インドネシアのジェイミー・オブライアンのバックサイドバレル写真」
のイメージが残っていたのか、
体重移動から全てを思った通りにメイクできて、
マンライ(満足ライディングのこと)に大満足。
波は小さいが、冬のうねりなのでかなりのパワーで、
巻かれると海底の砂を喰わされるように叩きつけられた。
海の中で「ステップバックの必要性」についてフレちゃんと話していた。
ミニボードはステップバックの必要があまりなく、
とても便利で簡単なのだが、
それでも一歩だけ後に下げると大きなターン、
または鋭くシャープな切り返しが可能となる。
「足の動かし方を後で写真に撮らせてください」
と、駐車場脇でフレちゃん流の
『How to step-back』を伝授してもらった。
このNAKISURFでは「How to」反対派、
または技術の押しつけは苦手なのだが、
このステップバックを知っていると、
「コーナーでのシフトダウン」
「インターネットのブックマーク」
「改札でのスイカ」
または
「焼き鳥にかける七味唐辛子」
くらいサーフィンライフが、
または滑走の歓喜の瞬間が向上するのでよろしければお試しください。
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【”Freddy’s How to step-back”】
カットバックに入る前を想定して、ポーズを取ってもらっています。
↓1.通常のスタンス。
ここでは波のトップに入った瞬間。
↓波のトップから波の後に向けて、カットバックを実行するステップ
15cmほどテイル側に後ろ足が移動していますね。
「これじゃどうやったら後にいくのかがわからないでしょ?」
とD先輩からお叱りメールが届きそうなので、
後ろ足部分だけ細かく4段階に分けて解説しますね。
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1A
トップ位置。
1B
ステップバック開始。
かかとを少しテイル側に下げる。
1C
次はかかとを支点として、つま先側を下げる。
1D
最後にかかとをまた下げて完了。
ターンの彩度によって、下げる距離を変えることを次のステップとしてみてください。
(例)
レイバックや、スラッシュ、オフザリップ、
カットバックに代表される切り立った斜面を滑る際は、
後ろ足はテイル側にあればあるほど安定し、
切り返しの速さ、強さが加わります。
トップターンでボードを落とす時はここまで下げずに、
5cmくらい後ろ足を下げると、
もし波が切り立ってきたときにテイルが波の中に残るのでより安定し、
安全に滑走できます。
また、AからDに一気に行く方法もあり、
この際はすり足で「スッ」とデッキパッドのキック位置まで下げてください。
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(How toだけに陥らないための注意点)
海で遊ぶサーフィンは、テクニックよりも流れや海を重視してください。
空の色とか、風を感じることも忘れないでください。
周りに人がいたら譲り合って楽しく。
譲り合えない人ばかりだったら移動してみるのもいいアイディアだと思います。
また機会を見て、こんな講座を開いてみますね。
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大雨の後の空は作り物みたいな青だった。
ひまわりが咲いていたので、
黄色と青のコントラストを撮ってみました。
(なぜかみつばちマーヤの冒険を思い出していた)
青い空よ、いつまでも。
帰り路にタバステーションでガソリンを入れると、
3331という数字で終了した。
どんな意味があるのだろうか。
(このブログを書き終えてみると、文字数が3331であったことにびっくり)
ランチはイシハラマートに行く。
今日はなんとメニュー外の逸品「フィッシュサンドイッチ」がオーダーできた。
ずっと注文できなかったので、ひさしぶりの味にうっとり。
マグロかマヒマヒ(シイラ)という選択だったので、
迷わずマヒマヒとし、
サイドオーダーには「スパイシーマグロポケ」として、
至福の時間となりました。
マグロの刺身に唐辛子、ネギ、ごま油、ハワイアンソルトをまぶしているのだろう、
とにわかシェフの俺は推定してみた。
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フレちゃん家経由でオフィスにやってきて、
昨日のワールドシリーズの記事を日本各紙はもちろん、
ニューヨークタイムス、ESPN、
MLB.COMの記事まで読みあさり、
興奮と感動に再び浸っていました。
俺の野球観戦の仕方はチームで応援せずに、
選手個人を応援しているのです。
だから昨日の最終戦は、
「ペドロ・マルチネス対松井さん」
というTVの前に立っているだけで震え、
座るとタチアガリ、という状態にまで興奮してしまうほどのマッチだった。
結局ペドロをワールドシリーズ通算で
「4打数4安打2ホームラン」と打ち込み、
3打席目はJJハップより、
マーク・ティシェイラ(日本表記は違うが、俺はこの表記だと思う)
が称した「消えるスライダー」を打ち放ち、
フェンス直撃の走者一掃の2ベース。
さらに第4打席を迎えた際、
松井さんはニューヨークのファンよりスタンディング・オベーションで迎えられ、
「MVP・MVP・MVP!」
の大きなコールがスタジアムにこだましていた。
契約最終年の最後の試合で、
ファンに見せた今季のベスト・パフォーマンスでした。
同じアメリカで仕事する日本人として、
大きな大きな力と励みになりました。
ありがとう、松井さん!
そしておめでとうございます!
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とまた感動していたら、
見たことのない電話番号が通知されてかかってきた。
「HELLO」と出ると、
なんとニューヨークタイムスの記者で、
「イチローさんのときに引き続き、在米日本人として、
松井さんへのコメントかな?」
と思って、にこにこ応対していると、
「環境にやさしいフォームを使用しているサーフボードはご存じですよね。
その記事が3日後に大きく掲載するのですが、
そのボードに乗っている写真をあなたがお持ちと、
ドノヴァンとドックから教えていただきました」
ということで、
「なんだ」と少しがっかりしたが、
「喜んで!」と彼にその当該写真を電送した。
これで俺の作品がニューヨークタイムスに掲載されるのだ、
と、これで少し松井さんに近づいた気がした。(笑)
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もう金曜日なんですね。
最近は毎日が早いです。
今日も、きっと昨日もNAKISURFにお越し下さって、ありがとうございます。
新しいページをたくさん作りましたので、
お時間があれば見ていってください。
寒い季節へ向けて、原宿ショールームではサングロウの石井さんを招いて、
Z1ウエットスーツ採寸講習会を受けました。
これでウエットスーツのオーダーはばっちりできますので、
都心の方はどうぞいらしてくださいね。
余談ですが、
この石井さんのウエットスーツ製造業務歴は業界でもトップクラスで、
こちらからお客さまの採寸情報を伝送すると、
「いや、肩幅がこんなにあるのは変です。
もう一度採寸してもらってください」
という返事が来たりもします。
「体型を見ただけで、ウエットスーツ採寸ができる」
という眼力を持った石井さん。
プロはこうあるべきだと思いました。
満月後の週末をどうぞ楽しく、幸せに。
明日もよろしければお越し下さい。
いつもありがとうございます。
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