Nation The Connector 6’5″
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この波サイズでボードがフルに浮くのは、
波面が硬くなっているからだろう。
強く速いうねりが同一方向に進み、
海溝の深みを過ぎ、
急激に浅くなった海底棚に乗り上げて、
波面が屹立(きつりつ、山などが高くそびえ立つこと)し、
さらには強いオフショアに押さえつけられた波面が合致し、
混合すると、波面はピンピンに硬くなる。
もしあなたがこういう波質に初めて乗ったのなら
「新次元だ!」と触れ回りたい衝動に駆られるほど、
センセーショナルなほどの速度感覚となる。
これはチリからの爆弾低気圧がはるばる届けた強力かつ、
美しい波群の中の1本。
スリルを求めてサーフィンを続けているが、
こうなってくると、
『清水の舞台から飛び降りる』
というような気持ちではありました。(大げさか)
プラヤネグラビーチで、
忍者タートルみたいな白い鳥を見た。
千葉の田んぼにいるのと似ていたので、
どこまで同じだったかを知りたく撮ってみた。
で、話はコスタメサに飛んでいく。
【RVCA本社】
コスタメサには、
RVCA(ルーカ)のヘッドクオーターがあるので、
ベンチュラ帰りに寄った日。
サンクレメンテからおよそ33km北にある街です。
ベンチュラからだと、
少し迂回するので155km程度南の街。
ここでは、
ハービー・フレッチャー始皇帝が、
歴史的な@マーライア・セッション(マウイ島)で使ったピグノーズと、
その瞬間を収めたアート・ブルーワー大先生の有名すぎるイメージが鎮座していた。
そういえば、
このサーフボードという名の美術品は、
横浜グリーンルームのRVCAブースにやってきて、
それからH & Beautyさんのハービー・フレッチャー個展にもあった。
とすると、
このボードはサンクレメンテーコスタメサーロングビーチー
ロスアンジェルス国際空港ー成田ー横浜ー青山ーと旅して、
ここコスタメサに戻ったのだとわかる。
旅一座の気持ちになった。
ケリー・スレーター皇帝だけのボードで作った、
現代では豪華絢爛に値するであろうアート作品があった。
RVCAは世界的なマーシャルアーツの契約選手を多数抱えている。
で、ここはその彼ら武道家、または従業員が使えるジム。
サンドバッグなどは、
格闘家ではない人が思い切り蹴ったらねんざ、
もしかすると骨折するほど硬く、
密度が高いものがぶら下がっている。
ちょうどオーストラリアに飛んだ金尾レオくんの取材時におなじみの、
スケートボードボウルも健在で、
ミラーが滑りたい衝動に駆られていた。
シャカ・カラニ_RVCAオフィスでブロフィとレオくん_エド・テンプルトン_ケビン・アンセル_バリー・マッギー_フィル・エドワーズ_(1769文字)
社員食堂ではないが、社員用の売店。
社割品はここで堂々と買える。
RVCA創始時にグループ展示があって、
そこに私も参加したのだが、
そのときのFIJIトトヤ島の椰子群黒フレーム作品が、
いまだに飾られていたことに驚いた。
これです↓
15年も前のボートトリップで出会った感動が、
そのままここにあった。
RVCAは美術館といっても何も差し支えがないほど、
豊かなコレクションを持っている。
エド・テンプルトンの展示&販売促進品がこのようにあり、
RVCAならではのクールさを感じた。
エド・テンプルトンは昨年秋にRVCAの展示があって彼の大好きな日本に来たが、
そのときに瀧朗がラカちゃん(旧名サバイチロー)に
「え、お前エド・テンプルトン知らないの?」
「あ、すいません。検索してみます」
ややあって、
「見つけた?」タキロー
「いやまだです」(ラカちゃん、もぞもぞ)
「検索にあるだろ。あれ変だな、そのiPhone見せて」
「あ…」
「お前な、”江戸天ぷら豚”と入れたって『天丼てんや』しか出ないぞ」
「あ、そーでしたか。外国の人だとは思っていなかったですハハ」
「………..」タキロー
ボンザー生みの親、
キャンベルブラザーズに最敬礼できるパネル。
アレックス・ノスト総帥もそうだが、
前出のタキロー、私もこのフィンシステムに魅せられている。
2+1というのは、
ボンザーから簡易的に派生したものであろう。
移り変わりの激しいサーフボードデザインにおいて、
46年間に渡って愛されるデザインは稀だ。
そんなことを書きながら、
ジョー兒玉さんから日本土産としていただいた
「たねや」の最中をいただくと、
これまたオーセンティックなアズキ味に感動を受けた。
たねやは創業146年とあるので、
やはり年を重ねるしかない熟成というのもありますね。
ジョーコダマさんについては、このリンクが詳しいです↓
(あしたのジョーが好きな人、または渋谷直角さん好きにも)
【渾身特大号】渋谷直角さん風の[あしたの兒玉さん1]_ハービー・フレッチャー皇帝展示@ランキャスターby瀧朗_(4158文字)
ミラーと一緒にチームスーツをゲットし、
チームマネジャーのブロフィーにThank youとして、
楽しい会社RVCAを後にしたのです。
創業24年、
開店13年目に突入したNAKISURFです。
前出の「たねや」さんにはまだまだ及びませんが、
小中高と終えた気分ではあります。
さて、【ちょっぴり特大号】としながらも、
波乗り話はほぼしていなかったので、
ここで波の話を最後に。
波はときにこうして水中で、
波先がタービランス爪のように、
波泡の円運動の外周を回る。
まるで宇宙戦争のようだが、
強い波の下だと良く出る現象であります。
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