新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【リンク多数の特大号】諸行無常の夜_(2727文字)

Inaris, North Hawaii

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キリリとした波に乗っていないので、

こういう作品に心を奪われる。

晴れた日なので、

自分の道具を切り取るように撮ってみた。

CATCH SURFスタッフ用のバスタオル。

ひさしぶりにNAKISURFでもタオルが作りたくなった。

いつものヨギティ。

ちなみに私はペパーミントが大好き。

こちらは四国は土佐の森本果樹園から届いた文旦。

【特大号】ウナクネ結集平日編_ティナのDFWスピン_石田さんを偲ぶ_瀧朗&ラカちゃんの江の島花見_タイラー・ウォーレン・ボード到着_(2088文字)

ブンタンと読むのだが、

グレープフルーツのようで、

もっと甘く、果実の密度が高いフルーツ。

太陽をたっぷりと受けた実と、陽光がきらめく親和性。

波乗りはそのあたりのビッグネームの男よりも上手で、

ハンドメイドの達人のヘイリー。

大陸でのいろいろと、桜に偲ぶ人_ヘイリーのボードバッグ動画_(1377文字)

NAKISURFでもボードバッグを2種注文していまして、

それが完成したという。

そしてこれは現在のサンオノフレサーフカンパニーのほぼ全員です。

左から

主宰ジョーイ・ランバート

ワイリー・アーチボルド

ヘイリー

ノア・カドーザ

リンジー・キャンヨー

スコット・デジ

ショーン

サム・シェイファー

なんだかなつかしい。

少し前は、毎日のようにみんなと顔を合わせていたのに、

場所が違うということをここまで感じるとは思わなかった。

超ウナクネTシャツを受け取った日。

これは、

『ウナクネ総帥 x Hair California x RVCA』という、

超が付くほどのウナクネコンビネーション。

サンオノフレサーフカンパニー_ノースハワイ回想編その1_ヘア・カルフォルニア X RVCA X アレックス・ノスト_8ホテルフーディガイド#006_(2501文字)

いままさに、

そのバイブスを自分がまとうことができる日となった。

あ、ちなみにウナクネ総帥とは、

アレックス・ノストのことであります。

さて、

片瀬経由で、片瀬山の名店パイニーへ。

この老舗パンがおいしく、

きっともっとおいしいパンもあるのだろうけど、

「自分にとっておいしいもの」なひとつであります。

アップルパイとレーズンパンを食べた日。

さて、

藤沢駅南口の食べもの話となりますが、

いわゆる続編系です。

【特大号】アレックス・ノスト個展が金曜18時より品川区で_さよなら藤沢『久昇』8ホテルのフーディガイド_(3159文字)

「名店”久昇”ですけど、

オーナーが代わりましたが(つまり閉店)、

板前さんたちはそのまま残っています」

そんな文体で腰越のシゲルさんから連絡を受けていた。

そんなこともあって、

「久昇、いいねぇ、一度行ってみたかったんだよ」

「前と同じらしいですよ」

「それはうれしい。予約は取れたの?」

「はい!でも屋号は違いますよ」

「そんなことはどうでもいいよ」

こんな会話を駅からの道すがらキンちゃんと話していた。

入ってみると、

平日の夜8時だというのに、

店内は30%程度の入りでしかなく、

以前も見かけた大陸風の日本人のお姉さんが、

「あら、おひさしぶりね!」

そうやって愛想良く声をかけてくれた。

板前さんたちは見えず、

みんな私のお姉さんくらいの年齢の人たちが厨房にいた。

以前は開店時から閉店まで満員だけだった久昇とは違う。

新店の宣伝が上手く行っていないのだろうか。

私は胸を張りながら、

「キンちゃん、ここのお通しはおいしいです。つまりは絶品です。きっと息を飲みますぞ」

「おお、楽しみだね〜!ガンガン行こう!大谷くんの初勝利のお祝いだ」

「大谷くん、まだこれから投げるんですよ」(今日投げたが、これは4日前のことでありました)

「俺はね、わかっちゃうんだよ。彼の初登板は勝つね絶対。

太田くんは制球良く、スライダーとスプリットにオークランドの打者は翻弄されるんだよ」

「マイク・ソーシア監督ニッコリ。イチロー神プレイにダルビッシュ炎上マエケン5回完封と」

「そうそう、ついてくるのはさすがだね〜」

そうやっていると、

「ひじきと豆」を煮たお通しが出て、

しかも刺身用の醤油皿程度の大きさで、

空腹の一同にはとってもしょんぼり出てきた。

食べるというよりは、試食サイズであります。

さらにはどう見てもおいしそうには見えないが、

「きんちゃん、これはきっとものすごい出汁が使われていておいしいはずです」

長年の久昇マジックにかかっていた私は、この時点ではまだ信じていた。

「おお、でもさ、この味は、昼間食べたHotto Motto弁当と同じ味だねこれは」

「でも刺身はおいしいので乞うご期待です」

さきほどの大陸風のお姉さんが登場。

「お料理は何にしましょうか?あらそこのお兄さん上等なスーツだねえ」

「いえいえ、安物ですよ。定年前ですので、このくらいのものは」

「きんちゃん、刺身をいだだきましょうよ」

「いいね〜、よーし、瀧朗やラカちゃんたちも来るんだろ?刺身盛りを食べよう」

お姉さんが、

「5名ですので、5人前(暗に7500円と言っている)でよろしいですか?」

私は少し嫌な予感がしたので、こう口をはさんだ。

「これからみんなが揃ってからそれは決めます」

「そうだね。そうしようか」

「カンパチはどうですか?前回もいただきましたが身がパンパンで、

生ワサビのふんわり甘い風味を巻くようにのせて、ぱくりといきましょう」

「いいね〜!んじゃそれをひとつ」

そうやって出てきたのが、

こんなカンパチ風の養殖ブリだかハマチ。

しかも生ワサビではなく、粉ワサビが添えられていて、

この時点でもまだ久昇ブランドを信じていたから、

粉でもおいしいワサビに違いないと思っていただくと、

がっかりするほどのスーパー風味。

ヤオコー、富士スーパー、やまかストア、

八百峰、せんどう、イトーヨーカドー、ベイシアの、

白いパックに入った刺身しか連想できない味が口の中に残っていた。

しかもお値段が据え置かれたなぜか久昇プライスに涙も出なかった。

ただ思い浮かんでいたのは、

諸行無常、そして栄枯盛衰という文字だけ。

「ごめんなさい、また来ます〜」

と、ラカちゃんたちが来る前に退散して、

他店に行って満足飲食した。

結局この夜、瀧朗は姿を見せなかったのだが、

推理マスターのキンちゃんによると、

「彼はさ、タキローは知っていたんだよ。久昇2のことをさ。刺身盛りの騎士団殺しだね」

そう繰り返しながら逗子は小坪方面に戻っていかれた。

しげるさんに

「キューショー2は板前さんたち失踪、サービスも崩壊していました」

そう報告すると、栄枯盛衰という言葉を繰り返していた。

でもお客さんは正直です。

なぜあんなに空いているのかが、退店後、身にしみてわかりました。

ここで川柳ですが一句、

名店は 素材をケチる ことなかれ

極楽寺のハレノバも、

今では人の手に渡り、改装工事が行われていた。

聞いてみると、

ヒロシさんはここを売り、

どこか南方の、ひっそり小島の庵に引っ越してしまったらしい。

むー、これも諸行無常ですな。

*しょぎょうむじょう=この世の存在は全て、

姿、形、本質が流動変化するものであり、

一瞬といえども存在は同一性を保持することができない、という教え

波も諸行無常なので、

私たちは常にこの状態に接しているとも言えます。

Happy Surfing!!