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naki's blog

【大師範の言葉】失敗は最大の師である_(1115文字)

『根性が必要である!」

「センセ、何の話ですか?」

「エックスは突然激ぼれするので、そうなっても怯まないのだ!」

「なるほどわかりました。あの波のことですね」

「そーである」

Catch Surf x DFW 2017 7′ Finless

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「瀧朗くんのように迷わずいきなさい」

「センセはそう断言されるのですね」

「なぜならそこには波乗りのエッセンスが詰まっているのであーる」

「この場合のエッセンスと申しますと?」

「スリルだ。これはすでに情報社会の現代には失われつつあることじゃ」

「なるほど」

「不良魂とあるが、それをここで見せつけなさい。さらば得られよう」

「何が得られるのですか?」

「自分の糧だよ。それが養分となって、人生を彩っていく」

「スーパードライがうまくなる、暗にそうおっしゃっているのですか?」

「ムーチョアロハもうまいぞ」

「その通りです」

「瀧朗くんは、普段の不良魂を藤沢駅や片瀬エキシマ駅付近では漏らさず、

この場において自己責任でそれを拡げているのがうれしいのじゃ」

「と言いますと?」

「この掘れ上がった斜面箇所を滑るだけではなく、

“ノーズをブチ入れてしまえ”と、

ヤングマガジン好評連載の主人公のような動きをしているのじゃ」

「むずかしくてあまりわかりませんが、はい」

「ラー!」(瀧朗)

「そうじゃ、浮力のあるボードでノーズを差すと、そこを支点にボードが流れる。

首都高で流れるのは『頭文字D』だが、これもヤングマガジンの連載作品だな。

ここではそれに深く触れないでおこう」

「センセは、マンガがお好きなのですね」

「サーフマンガの原作を書いてみたいと、高森朝雄さんに勝手に弟子入りしたところじゃよ」

梶原一騎さんですね」

「なんだね、知っているではないか」

「はい、自分はスポーツ系編集者なので、そっち方面は詳しいです」

「らー!」(平仮名でたきろう)

「たきろうくん!だが、この位置で後ろ向きになったらむずかしいぞ」

「そうですよね」

「ふははは!瀧朗の顔はまるで、

怪傑ハリマオに追いかけられているチヌグ汗の汗部(はんぶ)みたいじゃ」

「ハリマオ!?先生はいったいおいくつなのですか?」

「田河水泡先生と同年代じゃ」

「のらくろ、のですか?すると119歳ではないですか」

「いかにも」

「いくらウネクネ師範でもそんなことがあるのですか?」

「失敗は最大の師である」

「それは”最後のジェダイ”でのヨーダのお言葉ですよ」

「いかにも。師の受け売りじゃ」

「やはり」

「ところで砂漠の狼というのを知っているか?」

「カラウス、セレンガ、キフタ、でしたか?」

「君こそ年齢がわからないね」

「ブル聯隊長(のらくろ)が好きでした」

これぞ春の日というショット。

ハッピーサーフィン!!