Kisami, Izu
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伊豆の春。
セットで腰程度の東うねり。
冷たい北東風が吹いていたので、
伊豆下田市吉佐美周辺の風をかわすブレイクに行くと、
やはり波情報の威力最大でなかなかの混雑だった。
だが、風速が最大で5m程度だったので、
わざと風の当たるビーチに行くと、
波はヨレて、ひねて、少し小さく、やさぐれていたが、
思った通りの無人だった。
これは日曜日。
Catch Surf Skipper Fish JOB Pro Edition 6’6″
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ピンぼけだけど、
好きなショットです。
バキバキのバレルにセットインというか、
ドロップする私。
ハワイ系の波質はひさしぶりで、
しかも伊豆波の威力は、
ノースショアと遜色ないほどパワフルなことを再確認した。
ちょうど湘南から齋藤淳(さいとう あつし)くんと、
このブログや、
8ホテルのフーディガイドでおなじみの
聖式(セイント)カルちゃんがやってきた。
サイトウくんは、
『美住町のフィッシュゴッド』として、
およそ212人もの同意を取り付けていると聞いた。
彼らと合流し、
いざいざと波乗り支度をしていると、
「あ、クマダヨーコだ!」とか、
「いやあれはオーバクミコです」
「もしかしたらイナムラアミちゃんかも」
そんな声がステレオで聞こえてきた。
これがそのグラビアアイドルで、
パドルアウトする際に近くで見たら、
「違いましたね」
そんな顛末となりました。
こちらは私のアイドルでありますスキッパーフィッシュ。
速く、強く、優しく、柔らかく、人気もあって、
色も好きで、しっかりと重さもあって、
ロッカー、アウトライン、レイル良く、
大好きでたまらないキャッチサーフ社の逸品です。
上のリンクにもあった日曜日の、
フィンセッティングを多くの人に聞かれたので、
ここに公開します。
タイちゃん(タイラー・ウォーレン)のツイン(キャプテンフィン社)と、
NAKISURFオリジナルのProsスモールバイトフィンのクアッドセッティング。
かなり安定しつつ、それでいてやたらと速いので、
このラージフィン+バイトフィンというのが、
これからの主流になるのではないかとニラんでいる。
さて、ヤサグレた伊豆の波。
誰かが晴れ男らしく、
パドルアウトした瞬間に太陽くっきり。
聖式カルちゃんは、
優しく、料理上手で運転上手、
友だちを大切にし、
話もおもしろく、
ログからミニ、
はたまたフィンレスまで乗ることができ、
やたらと波乗りが上手であります。
私と同じラカ法王の信者で、
「スーパー・タキビシ・ヤスは神格化します」
そんな預言をキリリとした顔立ちで言う。
小顔の俳優のようでいて、
ヘアカットの腕前は世界クラスで、
湘南藤沢と平塚にあるヘア・カリフォルニアのオーナー。
ファッション誌の編集員たちは、
常にカルちゃん情報を知りたがる。
よって誌面に彼のお顔が散見できる。
これは私のスキッパーフィッシュ66でマンライ、
しかも超ロングライドを決めた直後の笑顔。
波乗りっていいなぁ。
こちらサイトウくん。
本家フィッシュゴッドこと、
ジャスティン・アダムス風の体型だが、
本家のように漂い、
流離(さまよ)うその日暮らし生活ではなく、
和日配(わにっぱい)主任として、
日々、
お豆腐や納豆の商品展開に目を光らせつつ、
休日には、
タイラー・ウォーレンのトラッカーに乗るモダンなサーファー。
↑指導前
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私のクリニックを希望されるので、
指導させていただいた。
まず伝えたのは、
1.ノーズを押さえて片手パドルはNG
これは、そんな癖のパドリングのようなので、
左右で1セット(対)ですよ、
そして常にしっかりと両側に最大荷重をかけて漕いでくださいと、
そのための練習と、
(体幹筋が弱いから)ノーズを押さえて片手とやっているので、
パドリングが進歩しない負のスパイラルを一気に解決しました。
2.テイクオフの際に90度にする癖を解消
ここはいわゆる「早い波」でした。
だけど、テイクオフ全ての動作でノーズを進行方向、
つまり少し横向きとなって波セクションに向かっているのだが、
立ち上がる際にノーズが正面を向いてしまうので、
ダウンザライン(この場合は横に行くこと)に乗れず、
立ち上がってからレイルを入れてターンをしているので、
ワイプアウトの確率が増えるばかりか、
セクションの前に出られない=泡の前にいることが多かったのを指摘すると、
サイトウくんは腑に落ちたようで、次の波から速いテイクオフを実現し、
こんな小波のセクションをバリバリと抜けられるようになりました。
パドリングを習得するのは時間がかかるものなので、
“強く、ブレないで漕ぐことができるように少しずつ鍛錬していく”
というプログラムになりました。
この問題はコスタリカ旅の際にベンチュラ・セイジが経験したことでもあるので、
ゴーストや矢印を駆使した
【テクニック編】として公開したリンクを巻末においておきますので、
どうぞご利用ください。
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指導後↓
すごく良くなりました!
完璧です!!
私は時折、
こうしたクリニックをしております。
画一的な指導でなく、
それぞれのサーファーに合わせたものなので、
このようにおひとりさまか、少人数のみとなります。
ご興味のある方は、
shop@nakisurf.com まで
「クリニック希望」と送ってください。
私のいるときは千葉のNAKISURF周辺でご一緒します。
(今週末は空きあり)
Tyler Warren’s Tracker 7’0″
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サイトウくんのトラッカーに乗りたくなり、
交換してもらった途端に良波を得た。
速く、操作感抜群で、
やはりタイちゃんはすばらしいサーフボードを創る。
Catch Surf Skipper Fish 6’0”
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こちらは私の、
いやNAKISURFレンタルのスキッパーフィッシュに乗ったサイトウくん。
指導後だったので、
こうしてテイクオフから波壁に張り付けるようになっていた。
Catch Surf Odysea Plank 7’0” Finless
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カルちゃんが乗る7フィートプランク、
しかもフィンを外したフィンレス。
カルちゃんはこのビーチブレイクで、
聖式最速伝説を創り上げていた。
フィンレスはそれほどまでに速いのだが、
「全く操作ができなくなる」という、
『両刃の剣』現象も持ち合わせている。
これは私。
「普段からの取り組み」が、
最重要だということを先日のバレル日に痛感した。
こんな小波のダンパーだけど、
強烈バレル日を想定してテイクオフしていく。
レイルに加重しつつ、
しかも滑らせるという微妙な体重移動や、
「降りながら斜面に張り付く」
という練習をした。
波のサイズは関係ないので、
こういうことが本当に大事なことなのです。
波が大きくなると、
視界が体がこわばらせるので、
余計にむずかしくなります。
こうしてダンパー波にあえてテイクオフして、
何度も何度もバレルインの練習をした。
完全にバレルインすれば、
全く巻かれないので安全です。
みなさんもこんな波日は、
その完全内包を目指してバレルインしてみてください。
フロントサイドでも同様に。
体を小さくし、
レイルを引き絞るように波壁に入れてみよう。
じつは「バレルへのレイルの入れ方」は、
フィンレスサーフで、
常に学べることでもありますので、
小波日は積極的にフィンレスで練習してみてください。
かなりの練習ができます。
これもフィンレスで横滑り。
90度まではいかないけど、
80度くらいで滑るのは、
長年サーフしている私でも新鮮な気持ちとなる。
こちらはナッキー。
グラブレイルトリムもさまになってきた。
全員がすばらしいマンライ日となり、
「誰もいないって最高ですね」
そんな心からの感想がこぼれた仲間たち。
あえて、風の当たる不人気ビーチに行った結果です。
「逆もまた真なり」(逆真流)
そんななつかしい言葉を思い出していた。
大好きな吉佐美周辺の道。
新緑はもちろんのこと、
花もとてもきれいな季節です。
ドライブだけでも最高です。
Keep on Happy Surfing!!
これは前半に書いた【テクニック編】のリンクです↓
また明日ここで!
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