Eric Christenson 2018 September
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ECこと、
エリック・クリステンソンのシェイプベイは、
マイケル・ジャクソンの音で満たされていた。
スピーカーからの音量と、
イヤーマフの相乗効果で、
数分は私に気づかずいたエリック。
彼はクリス・クリステンソンの実弟であり、
師をスキップ・フライに求め、
現在はサンディエゴと、
オレンジカウンティの旗艦シェイパーであります。
他レーベルで、
チョコレートフィッシュのシェイプを担当していて、
もしかすると、
日本ではそちらの方のECの方が有名なのかもしれない。
「見てくれ、18年間使っているマジックネットだぜ」
そう言って、
独特のタッチでレイルを仕上げた。
美しさと精確さには他者の追従を許さないのもECの長所であります。
EC DOES IT Step-Up
6’4″ x 21″ x 2-1/2″
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ECDOESITとは、
イーシーダズイットと発音するいわゆる近年のディッシュとフィッシュ、
そしてミニかショートボードを混ぜ合わせたモダンボードだが、
これをパワーのある波、
カリフォルニアではオーバーヘッドの強波で使用するために、
テイルを細め、薄く削いで亜種としていた。
下記する私のコスミックフォンザーもこの「ステップアップ」で、
大波にも乗れ、膝波では異常なまでのドライブ感を味わえるという二刀流。
シェイプ後はフィンの位置を決めていく。
エリックは200通りのフィン位置の数値を持っていて、
基本はその数値に拠るが、
ストリンガーの太さやレイルのタッチによって位置を変えているのだそうで、
コールも同じことを言っていたことを思い出した。
1本シェイプが終わると、
リセットするために逆立ちするのだそうで、
長時間逆立ちをしつつ瞑想しているようでもあった。
ECベイの外に出ると、
ウナクネ会長御料車(ボルボ)が来ていた。
これがそのコスミックフォンザー、ステップアップ。
大波用なので、
テイクオフの速さと安定度はピカ一で、
まるで生き物のように美しい土佐波を滑っていくのでありました。
飛翔感といつか書いたが、
そんな気持ちとなった日の真っ直中。
(巻末リンク*1:飛ぶように波に乗った日)
海に行くとサバットが来ていたので、
もしかしたら法王?
そう思ってしまうのはいつものことです。
サンオノフレの平日、午後2時。
ECに私ボードを2本オーダーしました。
上でECがシェイプしていたEC DOES ITを私の解釈で、
6’7″で、テイルを狭めずに分厚くして、
スケート系にしつつ、
大きなパドル力を確保しました。
もう1本は7’5″のミニ・ペリカン(ミッドレングス・シングルフィン)で、
ボランクロスで重く強くし、
さらにはワイドラップのフリーハンドというクラッシュ系でのオーダー。
これはマイシャローナ(巻末リンク*2に詳)で知ったことで、
フリーラップの方が樹脂との結束が強く、より強度があると感じたから。
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【巻末リンク*2:マイシャローナについて】
【なぜか特大号】サバ国際化_Saba Knight Errant_土曜日だけで作った自作ボード『マイシャローナ』_痛い人たち_(3258文字)
【巻末リンク*3:おまけのキャッチサーフ動画】
CATCH SURF RIDERS SHRED BSR WAVEPOOL from Catch Surf® on Vimeo.
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