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naki's blog

春の眩さ_ジョウリクのススメ_読書_(891文字)

美しい朝陽。

ずっと天気が悪かったので、

ひさしぶりに見たものである。

朝陽を受ける海は、

眩く、荘厳であり、愉楽であった。

パドルアウトすると、海面は甘く揺れていた。

その煌めきに腕を漕ぎ入れ、

引き絞り、太陽に向かっていくように進んだ。

あるところで神々しいほど美しい眩さがやってきた。

パドルを止めて、

その陽光にからまるように自分自身を浸していった。

東京は春1番だったという。

ささやかだけど、

粋が良く、ドラマを持った波に乗り、

また陽光に浸されながら波を待つ。

体幹に気を入れ、

波斜面のマックスを追い求めて、

レイル角度をあまり変えないように砂浜まで乗り継いでいく。

「波は上陸するまで」

そんな格言を得た。

この上陸することをお勧めする理由は、

1.最大距離が乗れる
2.パドリング距離が増える
3.自身のパドリング能力が高まる
4.毎回戻るルートを構築する(波乗り力が高まる)
5.沖で待つ人たちに優しい
(当分ラインナップに戻ってこないから)

そんな5つの大きく、

強く、基本的なことでありました。

だって、千葉とかで入っていると、

せっかく波に乗っていっても、

「え、そこで止めちゃうの?」

そうやってキックアウトして、

またすぐに戻ってきてしまうわけです。

だったら最大距離を乗ってください。

だってやりたいのは「波に乗ること」なのですから、

あれでは波待ちだと思う。

閑話休題。

読書が好きで、

読めない漢字などは偏や部首だけで読み飛ばしていくので、

読書スピードは早いです。

あっという間に一冊読めてしまう。

で、

1番好きな読書方法は浜に寝転び、

こうして真上に掲げて読むというもの。

今読んでいるのは、

嘉納治五郎が東京に講道館を興した話で、

柔術が柔道になっていく明治の時代に浸っている。

良き時代だけど、荒くれものたちの話でもあります。

そして御式内(おしきうち)だとか、

起倒流というミステリアスな武術。

季節はすっかり春ですね。

NOTE: ブルー誌巻頭コラム脱稿。

今回は”コンペティション”について書きました。

それではすばらしい日になりますように!

Happy Surfing!!