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【GWサーフィン研究所特大号】1000kmのロードトリップ終了_(3483文字)

土佐高知でプロジェクトの起があり、

ちょうどGWにかかるので、

車で行ってみようと思い立った。

昨年は徳島を経て、

高知にたどり着いたが、

今年は直接行くことになった。

0時から4時の間に入退場するか、

またいで利用すれば

高速ETC深夜割引が使えるという。

出発前にバリの山崎さんがやってきて、

「掘ってきました!ホヤホヤです!」

感嘆符を付けた新聞紙の中味は、

タケノコでありました。

永遠の文学書と一緒に撮ってもこんなに大きい。

糠(ヌカ)と一緒に30分茹でると、

スシロー顔負けのお刺身となりました。

出発前にヘアカットの予約を入れたので、

湘南方面に向かう。

まずは戸塚でファーストストップ。

お目当ての『カミカゼ』はやはり閉まっていて、

塩焦がしネギラーメンは次の機会となった。

しかし、

「大新(巻末リンク)」藤沢店は開いていて、

担々麺+お酢という感激。

そしてヘアカリフォルニアに行き、

3Dトルネードシャンプーを味わい、

聖式カットを施していただく。

大切なプロジェクトにかける意気込みをカルちゃんに語り、

七三風のウナクネカット。

そのまま長谷大仏経由で、

鎌倉に行き、

四国用のお買い物をカルディで。

ここの思想に魅せられている一人であります。

本物の食体験。

摂政瀧朗に会いたかったが、

彼は参勤交代で江戸らしく、

ウナクネ会館に行き、

法王にお別れの口上を述べると、

「良い時間は瑠璃(ルリ)の微粒子が反時計回りで立ちのぼっていくでしょう」

「はい」

「悪い時間は玻璃(ハリ)の結晶が瞳に刺さることでしょう」

「はい」

「両のときを大切にしてください」

「はい」

「私は静岡から京まで旅に出ます」

そんな深く大切な言葉を賜った。

深夜特急なので、

「おいしいコーヒーを1リットル」

そんな注文にも快く応えてくれたオーナーバリスタの一平くん。

鎌倉の名店umi cafeです。

これで道中は幸せ琥珀色の液体を味わえる。

いわゆるカフェインパーティか。

浜松SAで給油し、

ここではウナクネ式のマスコットが展開されていて、

その後、

名古屋でも、

滋賀でもマスコットの斬れ味よく、

浜松では野又さん、

名古屋で教授、

そして滋賀でマコちゃん、

神戸でコダマさんを思いだした。

京都では酒蔵館&ラッコ旦那。

鳴門の渦潮でおなじみの海峡を渡った。

鳴門SAでは、

角がないナルトがカレーうどんの上にあり、

もしかすると、

鳴門だけに渦潮を模しているのかもしれなかった。

四国到着。

徳島県を越え、高知県に入る。

吉野川SAのすばらしさ。

ここで再び給油。

早速河口をチェックすると、

高知の友人たちがいた。

彼らとは、

昨年の真夏に一ヶ月いたときに知り合った友人たち。

彼らもまたウナクネ派なので、

その証である

『タイラー・ウォーレンXNAKISURF』

という由緒正しいステッカーをプレゼントした。

ここでの話題は、

タローマンがこちらに向かっているということが中心となった。

地形がないので、

土佐清水を目指そうと、

荷物整理をしつつ準備をしていると、

ジグザグコーヒーのタマちゃんが現れた。

タイミングすばらし、さすがであります。

ベンチュラセイジたちの故郷である

「萩の茶屋」も健在であり、

青龍寺のがしらマリンハウスも健やかでありました。

そのままさらに2時間半南下することにし、

途中の道の駅で食事となった。

こんな選択肢と輝かしい視界。

ちなみに物販コーナーに

「いなり寿司5ヶ」が300円であり、

それを買い求め、

「世界一のうどん」

を描き出す朋輩(ほうばい)の学くんに連絡をした。

「土佐佐賀まで来ました」

「おー!波チェックしますね」

少しすると、

「いまどこも地形があまり良くなく、東の方が良いと思います」

「どこでもいいですよ」

「それならマルヤ前にしますか?」

「砂浜美術館ですか?」

「そう、そこです!」

そうやってやってきたマルヤ前。

クジラが来る海のようで、

それは多くのクジラアートが描かれていた。

学(マナブ)くん到着。

「うぉーこれがタイラー・ウォーレンのビッグフィッシュですか!」

「そうですそうです。乗りますか?」

「乗りたいです!」

「では沖で交換しましょう」

そんなことになって、

砂浜美術館ビーチでサーフすることになった。

この杭にTシャツを干して美術館だという。

さすがベンチュラセイジの師匠は考えることが違います。

波はこんなにある。

他の場所が膝腰とか、

ブレイクしないので、

魔法に包まれているようだった。

地元の人はやはりいい波の場所を知っている。

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

.

件のビッグフィッシュでささっとパドルアウトし、

10数本ほど乗ると、

ピンク色のボードを持ったサーファーが現れた。

「コウスケと言います!」

彼はまさしく真性ウナクネ派で、

それはすばらしいオフザセットや、

トリム、ノーズライドを繰り返していた。

何よりもテイクオフのポジショニングがいい。

すばらしいリアルサーファーであります。

ドノバン・フランケンレイターのようなボトムターン。

こうして遠くの海に、

四国は土佐入野にこんなにもすばらしいウナクネ

(オルタナティブ)サーファーがいるのがうれしく、

感激していると、

マナブくんが、

タイラーに乗って高速滑走しているのが見えた。

速い。

速すぎるほど速い。

信じられないほど速く、

2つのセクションをオフザトップふたつで軽く抜けて、

12ポイントを出して、

このサバ手ポーズで締めた。

グレイトサーファーによる、

すばらしき演技に、

横で見ていた3人の、

サーファーたちの歓喜に似たどよめきが聞こえてきた。

それほどまでにすばらしいライディングだった。

学くんは大マンライのテンライでありました。

ちなみにマンライは鴨川三兄弟のオガマさん考案で、

満足ライディングのことで、

テンライは、

超級焚火師康くんが感得した天国ライドのことでありました。

サーフ後は、

ブレイク名の由来となったお好み焼き屋さんへ。

偶然タイラー・ウォーレンアートが飾られていて、

もしやここもウナクネアジトか?

そう思うとその通りで、

ターボ—くんというお好み焼き達人は、

BLUE誌の愛読者で、

私のコラムを読んでいたのでありました。

これはそのターボ—くん。

「真性ウナクネ広報部長に”すじこん”はいかがでしょうか?」

そんな文体で迫られたので、

「それでは渾身のサバ手風味でお願いします」

そんなことになった。

シンプルなメニュー。

いいなぁ。

お好み焼きが焼き上がるまでの間、

学くんは8回もタイラーのビッグ・ドリームフィッシュを絶賛しつつ、

タローマンがこちらに向かっているということと、

彼のおばあちゃんの話になった。

店内のポスターには、

マナブくんの朋輩フェスの告知があり、

KEISONが来て、

ほうばいうどんが世界に切り出す新作あり、

出店する

マサラ

Peco

るくる

くじら焼

アキトリのすごさ、

そしてその食にかける思いを知った。

昭和の日、

29日に平野サーフビーチで開催です。

私たちもきっとここにいます。

ぜひお越しください。

ちょうどDJタンテイがこちらに向かっているので、

プロデューサー兼イベンターのマナブくんに出演依頼をすると、

「DJタンテイですか!ナキさんが言うのなら間違いない。

クルミちゃんの日に回してもらいましょう」

そんなことになった。

さらにマナブくんと、

「グルテン生成までの話」

「スマカツオの溶けるようなおいしさ」

「針葉樹と広葉樹の火力について」

「プロパンガスの値段」

そんなありがたい話を伺いながら、

渾身のウナクネお好み、

「すじこんクネクネ」をいただき、

他のサーフブレイクのいくつかに行き、

ひょっこりひょうたん島のヒトシくん宅、

魚屋さん、四万十温泉の順で進み、

最後はマナブくんの家に行くと、

大岐のハイビスカス森ヤンがやってきて、

日本蜜蜂の話、

スズメバチが仲間を助ける話、

そして熊と蜂蜜についての教義を聞き、

さらには土佐清水の魚のすばらしさについて刻み込まれた。

清水の鯖と、

活き締めされた鰹。

土佐はにんにくと醤油で鰹をいただくようで、

そのようにすると、

前田博士からいただいたメルロー(ブルガリア産)の風味が、

響き立つようになり、

食時間は夢時間となっていくのでありました。

ポイくんがいないけど、

到着早々、

土佐清水の深みを提示してくれた友人たち。

四国もいいなぁ。

いいところです。

絶品過ぎて、

ここから記憶を失った「すま鰹の炙り」。

すばらしすぎる時間でした。

それでは四国編です。

お会いするみなさん、

どうぞよろしくお願いします。

【巻末リンク:フーディガイド】

【テクニック編】バックサイドバレルのためにその1_新型ボディサーフ_8ホテル連載のフーディガイドが公開です!_(1430文字)

【巻末リンク2:前回の四国】

【特大号:台風15号によるやや文藝】四国の冷やい風と波の磁力_海賊料理店の花火_(4400文字)

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