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【ドラグラ・タイムス特大号】カノア五十嵐CT初優勝!!!_そしてドラグラ花火師への招聘_(3439文字)

バリのクラマスでCT戦があり、

波のコンディションも最高だという。

イベント・ピリオドいっぱいの25日までヒートをするという。

23日まで休み、

新しいうねりが届き始めるのを待っての完璧な日時設定だ。

さすがWSLである。

24日の朝8時からQF(クオーター・ファイナル)だと聞いていたので、

サーフスポットまでサーフ用具を持って歩いていき、

その玉石の上でWSLコムのLIVEにつなぐも、

その周辺の接続が悪く、

映像は全く見ることはできなかった。

がっかり。

大谷翔平くんの3連続三振よりがっかりした。

なぜそこまで見たいのかと言うと、

キャッチサーフ派のフェリペ・トレードと、

ケリー・スレーター、

そしてカノアくんがQFに残っていたからだ。

そしてクラマスはサーフしたことのあるブレイクであり、

しかもちょうどこのサイズの波だったので、

ターンへの実感が湧き、

そんな入りこむような入り口があったからである。

そう断言できるほどの興味があった。

仕方がないので、

気持ちを切り替えて、波乗りに行った。

サーフ中ずっと「どうなったかな?」と結果を知りたかった。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’0″

.

サーフ後、

移動が始まって接続できるエリアがやってきた。

iPhoneで速報を見ると、

どうやら本日はウイメンズ日で、

メンズQFは翌朝7:30にスケジュールされていた。

幸運なことになった。

なぜなら翌日土曜日(昨日ですね)は、

「きっと異常に混みます。午前中はすごいはずです」

そうマコトくんとヤスくんたちが断言した日であり、

ならば、朝は波乗りに行かず、デジタル画面で、

ケリーやカノアくんたちのサーフィンを見よう。

そんな決意となった。

陽は沈む。

そしてまた陽は昇る。

またグリーンフラッシュが浦ノ内湾の海面に出現した。

まずは接続。

昨日の失敗を活かし、完全なる接続に成功した。

くだんのQFはケリーがフェリペに勝った。

そして最終ヒートでカノアが勝った。

すると、

SF(セミ・ファイナル)はケリーと当たる。

これも見逃せなくなった。

波乗りに行くのが遠のくが、土曜日である。

きっとまだまだブレイクは混んでいるのであります。

SFヒート2。

ケリーは、

その機敏と動体全てのファクターを使い、

さらに卓越した技術の全てを用いて、

奇跡的なロングバレル各種をメイクし、

ターンの全てでカノアを圧倒しようとしていた。

まるで伝統芸能そのものであり、

乗れば高得点のケリーさま展開となった。

カノアは、

SF一本目のパーフェクト波で、

ファーストターンのグラブレイル・スピンを振りすぎ、

ワイプ・アウトしてしまったが、

逆にある意味それは、

「100%の自分を出す」

というカノアの決意にも受け取れた。

そして二本目の波では、

その鍛えに鍛えた身体を使って、

新風味というべき数々のターンを繰りだしていく。

それはまるで、

波に弾ける花火を見ているようなものだった。

めでたくパワフルなバイブスと、

ポジティブエネルギー。

命の源が揺り動かされるほど感動した。

今思うと、

これこそが、

カノアが開花した瞬間だったと思う。

まったく同じシーンを数年前のパイプライン・マスターズで見た。

敗戦後のケリーのコメントまで思い出した。

パイプライン・マスターズのヒート終了後のケリー・スレーター皇帝インタビュー_明日よりNAKISURFショールームで移転セール&フリマやります!!_(2283文字)

そのまさかでもなんでもなく、

クラマスの花火師となったカノアは、

そのままファイナルでも大きな花火を打ち上げ続け、

ぶっちぎりで優勝した。

こちらの話だが、

カノアが花火師となったお祝いのBBQがじつにめでたかった。

わがドラグラに『花火師カノア』として招聘したくなった。

カノアのお父さんに聞いてみよう。

今朝起きてカラーズマガジンを開き、

 『ワールドタイトル獲得を射程距離内に納め、
今シーズンのさらなる快進撃に期待がかかる!!
Go Kanoa!!
Go Japan!!!』

ヨゲさんの仲間視点から記事を読み解き、

朝日新聞を開くと、

『プロサーフィンの世界最高峰・チャンピオンシップツアー第3戦が25日にバリ島であり、五十嵐カノア(21)=木下グループ=が日本人初の優勝を遂げた』

とあり、

日刊スポーツでも

『日本サーフィン界のエース、五十嵐カノア(21=木下グループ)が25日、世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)でアジア人として初の優勝を果たした』

花火師(暫定)カノアは、

一般社会でもポジティブな、大きなニュースとなっていた。

わがドラグラ・プロダクションズには、

『鰻捻新聞(ウナクネ・ニューズ)というのがあったのだが、

カノアくんが、

渾身の花火を波の中に打ち上げたことと、

数日前に鰻が竜と出世した記念に

『竜滑紙(ドラグラ・タイムス、The Dragon Glide Times)』

と改名しました。

今朝のことです。

ドラグラ・タイムズは、

高知県土佐市竜にある青龍寺奥の院に心を置き、

サンオノフレのハッピーサーフ思想とか、

武士道もサブカルチャーも交えつつ、

同社が発行している高級日刊新聞紙。

アメリカ合衆国内での発行部数はUSAトゥデイ(162万部)、

ウォール・ストリート・ジャーナル(101万部)に次ぎ、

ずっと下部のまた下部の自主出版。

しかもほとんど紙をつかわないデジタル紙であります。

わがドラグラ・タイムスは5000部程度の規模だが、

ポピュレーション(人口)が少ないので、

この辺りが妥当ではないだろうか。

人口があまり増えすぎると、

サブカルチャーではなくなってしまうのも懸念される。

ここまで書いたところで、

ドラグラ・タイムスのオフィス前に軽ボックスが停まり、

中から男性が降りてきた。

その降りてきた人は、

高知新聞浦ノ内販売所長の金山さんで、

「新聞読まれますか?」

そう言って本日の新聞をドラグラ・タイムスに寄贈してくれた。

こんな半径300m以内に人がいないところに奇特であり、

それは玉ちゃんのカレラワイン話に引き継がれるものであり、

もはや奇跡であった。

その道の人はやはり同業を知るのであろう。

カノアくんは高知新聞に載っているかな?

スポーツ面を開くと、

それは大きく掲載されていて感激したのであります。

それにしても不思議なことです。

さて、

ドラグラ・タイムスの記事をここに抜粋しました。

<サーフィン:チャンピオンシップツアー(CT)コロナ・バリ・プロテクテッド>

○第三戦

○5月25日

○インドネシア・バリ・クラマス

○最終日(SF−F)

五十嵐カノア(21=木下グループ)が、

世界最高峰のサーフィング競技

CT(チャンピオンシップ・ツアー)で初優勝を果たした。

この日カノアは、

ソリッドな高速パワーカーブを、

クラマスの美しい波の中に咲かし続けた。

SFでは、

カノアはサーフィン界の皇帝であるケリー・スレーター(47)に快勝。

パイプラインマスターズ戦以来、

3年ぶりのファイナルでは、

二本目の波で9.10をスコアするなどし、

ヒートを終始リードした。

それを現地クラマスで、

ウナクネ教授高間さんが、

ご家族で生観戦してきた。

「カノアくんは本当にドラマチックで、感動でした。
ドラグラ的にも本当にすごかった。
38点満点!!!
ジェーミーはサバ手の角度が足りなかったのか、
抜けられなかったバレリンコ(教授語でチューブのこと)があり、
それが準優勝になった原因だと分析の術。
とにかくカノアくんのスプレイが、
まるで開店記念の花輪のようでした」

本紙記者にメッセンジャー経由でそう伝えた。

WSLコムで、

「今日は最高の1日だった」と、

美しく透明なカノアくんのコメントがあった。

(昨日ここに掲載した『透明なサーファー』を思い出しました)

カノアの現在ランキングが2位となり、

今季CT(全11イベント)終了時の

ランク10位までに与えられる(一カ国2人)

東京オリンピック出場権獲得に大きな一勝であり、

ゴールドメダリスト候補にも大きな名乗りを上げた。

【社説】

サーフィン界のニューホープ、五十嵐カノアさん(21)。

あふれる才能と、

努力し続けることができるサーファーで知られています。

赤胴鈴之助くんの師匠であり、

ドラグラ・プロダクションズの、

用心棒兼師範で知られる千葉周作さんは、

五十嵐カノアさんのことをこう評しました。

「あー、えー、文武両立でー、
誰よりもー、えー鍛錬の人が、カノアくんであります。
そして彼こそが、私の教育理念を全て、
最も受け継いだ人となったと思っとります(談)」

そのケリーとカノアのSFヒート映像。

Happy Surfing!!