Bonzer 1971 Replica
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銘波、
良波、
逸波、
啓示波に乗った週だった。
ボンザー1971に乗って水流に気づいた。
これは、
『水流の礎部においては、
樹脂の揺れですら、滑走の違いとなる』
ということを初めて知った。
さらに書くと、
真剣サーフ歴が、
一万三千日越えにして初めてということだから、
大きな出来事となった。
じつはこれまでのさまざまを受け、
ボトム状態はあまり気にしたことがなかった。
例えば、
『チャイニーズ・ワックス・ジョブ』
と呼ばれるサーフボード・ボトムが、
ワックスだらけでも何も変わらなかった。
なので、
ステッカーはもちろん、
凹みすら気にせず(アンディ・アイアンズがそうだった)にいた。
極めつけは、
削り取ったワックスが、
サーフボード・ボトム中央に
パンケーキ状に張り付いていても速かった。
なぜこんなことを言うのかというと、
20年前、
当時のベストセッションをローワー・トレッスルズで得て、
満面の笑顔で上がってくると、
友人であり、
写真師範のジョージ・サラスが三脚を立てていて、
「今までで1番良い波乗りをしていたな。ん、それなんだ?」
そうパンケーキだか、
お好み焼きだかがボトムについているのを指摘された。
それを見て、
あれだけの滑りをしたことに愕然としながら大笑いしたことがあるからだ。
水流というのは面白いもので、
ボトムは面で流していると今まで思っていた。
サーフボードは曲線だが、
水が流れる面はVEEだとか、
フラットというものがほとんどで、
コンケイブと言ってもそれらの補佐的なものだと思っていた。
1973ボンザーは、
タイラー・ウォーレンに作ってもらい、
奄美の魔獣波にはそれで乗った。
(巻末リンクを参照ください〜)
Tyler Warren’s Bonzer 6’5″
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この時に左右のズレを感じなかったのは、
ファクトリー製、
つまり完全にフォイルされていたからに他ならず、
今回はレプリカなので、
樹脂が痩せたところや、
ロービングのデコボコを前田博士に表現していただいたので、
こんなことになったようだ。
それにしてもボンザーは、
そこまで水流をセンターフィンに流すということと、
センターフィンをそれを根部から受けて、
長いフィン先に流すことによっての速度、
加速だということもわかった。
たった少しのふくらみの違いは、
そのフィンの根部ではそれほどのもので、
なのでグラスオンだったり、
接合部のズレや歪みというのも重要だとわかり、
先日のスキップ・フライとの会話を思い出すにいたった。
Skip Frye at his Shaping Bay
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まとめると、
ボトムにステッカー等、
ワックスも全て大丈夫。
ただ、フィンの根の後方部分。
「加速推力はフィンの根から始まる」
そんなことを教えてくれた1971ボンザーだった。
Aki Miyazawa on
Catch Surf ODYSEA® X DFW Barry McGee Pro 7′
Nakisurf Original Twin fin
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「父ちゃん」ことアキくんも、
勝浦とルンビニ玉前で奇縁波を得た。
しかも7フィートのキャッチサーフ、
ツインフィンであったのは、
やはり彼がサーフィンに打ち込んだ土佐高知に由来しているのだろう。
「ひさしぶりにブルードラゴンみたいな波でした」
そんなことを聞き、
あの波を思いだして、
土佐の友人たちの電話を鳴らした。
Yasu Kitano on 1970’s Single fin
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藤沢8ホテルにやってきた。
昨日は、
千葉から湘南にやってきて、
タイラー・ウォーレンのツインと、
くだんのボンザーをサーフィン研究所に持ち込んだ。
そして所長と七里ヶ浜の裏天皇前でサーフ研究し、
その後みんなで食事をしたりと楽しい夜でした。
もうすぐ伊豆に向かいます。
Happy Surfing!!
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