最近のサーファーの話題は、
「そろそろサイズのある波でやりたい」
そんなことだった。
すると、
見事に波が出た。
梅雨も明けた。
これはシングルフィンであり、
長いボトムターンの始まりでもある。
波壁に加重し続けられる至福。
私がハッピーサーフィンを掲げると、
世界各地から同士が集まった。
その精神のルーツは、
サーフィンの伝道師デューク・カハナモクですと、
以前にもここやBlue誌やNALU誌、
サーフマガジン(休刊中)に書いた。
その思想に寄り沿う同士たちは、
研鑽をおこたらずに体幹みっしりと生き、
日々呼吸する。
こんな崇高かつ、
気合いの入ったグループとなった。
「名前が必要です」
三蔵瀧朗にそう言われた。
その当時は——
総帥アレックス・ノストの波乗りが、
まるでウナギがクネクネしているようなので、
ウナギ・クネクネ式ですと、
ちょっぴり謙遜しつつ、
将来を示唆して、
意味深命名した。
なぜなら私たちは、
ウナギや蛇が『神の使い』の龍の化身だと知っていたからだ。
「わかる人だけにわかってもらえたら良い」
これは大瀧詠一さんや、
細野晴臣さん(星野源さんの大師匠)が言ってきたことだ。
でも、
「はっきりした方が良いよ」
細野さんが、
大瀧さんにそう言ったのが、
1979年の『Let’s Ondo Again』の後だったという。
で、
大瀧さんがハッキリさせて、
名作『A Long Vacation』を完成させたという。
そんなことを知って、
私たちもハッキリさせた方が良いと感じた。
河合和尚に聞くと、
「はい、はっきりとさせましょう!」
そうスカシー室戸方面から聞こえてきた。
法王に奏上すると、
「うん」
そう笑顔でうなずいた。
「うん」
このたいていは、
聞いていないときに適当に相づちを打つ法王語なので、
あまり答えになりません。
こういう時は神に聞こうと、
タキビシンに伺ってみることにしました。
Takibi God on
Catch Surf® x Barry McGee 7’0″ Finless
.
「”ウナクネ”というのは、
ウナギ・クネクネを短縮読みしたものです。
“ウナギ”はご存じのように陸封された龍です。
出雲大社にも龍蛇神が祀られております。
龍はウナギに化けて水に住み、
火難や水難から人々を救い、
人々に豊穣をもたらしました。
クネクネはオノマトペで、
波に乗ることを表しています。
英語でグライド、
滑走とも言います。
なので、
“ドラゴン・グライド”は、
その”Dragon”と”Glide”の両方に敬意を顕わします。
サーフィンの基本的構造は、
ハワイアン・スタイルから成立したもので、
ダウンザラインのミニマルなフレーズと、
セクション音階のリズムから構築されております。
そして主題は、
サーフィン讃歌です。
門下生(同士)は、
滑走に重点を置いて日々波に乗ります。
ここでは、
デューク・カハナモク思想や、
体術がすでに体系化されているので、
競技主義の人にはなんとも訝しいでしょう。
本来ならオリンピックイヤーだった本年に、
ドラグラと真に命名されて、
私たちにとりましては、
誠に喜ばしいことかと思います。
ずいぶんの時がかかってしまいましたが、
古典へのリスペクトが、
このサーフィン世界に通じた思いがします。
こうして波乗りの真の魂を私たちが引き継いだことで、
デュークさんの魂も喜んでいることかと思います」
(談)
以前もここでお伝えしたが、
細野晴臣さんによる1976年の名作『蝶々San』では、
間奏部分のコーラスに大瀧詠一さんと、
山下達郎さんの低音が入っている。
ちなみに
「蝶々さん〜蝶々さん〜」
と歌うのが大瀧さんで、
「ベ〜〜イ」
「ベ〜〜イ」
「ベ〜〜イ」
と歌っているのが山下達郎さん。
細野さんの真骨頂、
楽しい楽曲です。
□
【タキビ神三部作】
Happy Surfing and Happy Life Style!!
◎