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【サーフィン研究所特大号】タイラー・ウォーレンの理想ボードとは?_NAKISURF別注7’6″世界唯一2+1ハイスペックのご紹介!!_(3212文字)

Tyler Warren and His Fish,

San Juan Capistrano

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今は昔、

唐(もろこし)に大樂(たいら)といふ人ありけり。

名を魚蓮(うおれん)といった。

『我は魚神(ぎよしん)の使(つかい)なり』

そんなはじまりの物語を書きたくなったが、

すでに800年も前の

『宇治拾遺物語』に似た話があった。

タイラーはごぞんじのようにサーフィンの申し子である。

野球界で言えば、

「鉄腕」

または「神様、仏様、稲尾様」という人であり、

その稲尾さまの再来とされるマー君(現ヤンキース)は、

『神の子』と言われるのと同等だろうか。

タイラーはシェイプをするだけではなく、

古典、中世、現代という歴史、

時代のパッケージも高覧しつつ、

フィンやボードのデザインもする。

油絵も描いて、

画廊に飾られている正式なる現代アーティストだ。

波に乗れば、

ミニでシュレッドするし、

12フィートでドロップニーなども「かんたん」しつつ、

コンプレス系のスタンディング・バレルもかっこよく吹き出してくる。

NALU誌への特集記事があり、

タイラーへインタビューをしていた。

タイラーは真剣に考えて、

そして答えてくれた。

「タイラーは世界中をサーフトリップしているとします」(私)

「はい」

「ただ、これにはひとつだけ制約があります」

「それは?」

「サーフボードは1本だけです。

では、どんなボードで旅をしますか?」

「うーん」

————

しばし絶句し、

そして答えてくれた。

「きっと6フィート半程度のエッグシェイプでしょう」

「ほうほう!」

「そしてフィンは2+1とします」

「それはなぜ?」

「サーフボードでは、

最も汎用性が高いフィンシステムだからです」

「そうなんだね」

「そうです。しかも何かが壊れても、

無くしてもどちらかのフィンシステムなら探せる確率があります」

「そうか、センターフィンはボックスでということか」

「もちろんです。全てボックスフィンです」

「へー。安全のために?」

「そうです。怪我をしづらくなるのと、

壊れずらいので、

ラウンドノーズとテイルのデザインです」

「破損や安全に留意しての発言だったんだね」

「そうです。サーフボードを1本しか持てないのならば、

耐久製はとても大切でしょう」

「巻きは強く重くと」

「そうです」

そんな話をした。

数年後、

私用がブルードラゴン波用に

「コンセプト・カスタム・ボード」を求めた。

やがて完成すると、

あの時質問した『1本だけ』の

『ワンオフ:2+1(ツープラスワン)』

だった。

覚えておいてくれたのだ。

この2プラワンがやってくると、

本来のこのような使い方はもちろんのこと、

小波には、

センターフィンを取り外し、

ツインフィンとすると、

ダンディズムとか、

村松 友視(むらまつともみ)さんの言うところの流儀にまで及ぶターンができる。

文学的にはそうなのだが、

ハワイのFMを聴いていると、

レインボーであり、

アラモアナのようだった。

これではよくわからないが、

そんな感じでFMラジオの録音各種を聴いていたら、

山下達郎さんのクリスマスイブがかかった。

瀧朗はこれを聞いて、

感涙にむせんでいるだろうか?

そういえば、

この瀧朗がバリー・マッギーの最新の絵を見せてくれた。

ふたりの仲は近い。

やはりバリーは、

イエスマンよりもシニカルが好きなのだろう。

サンタクロースはいるかいないかの話題となった。

「この世に、

愛やまごころがあるのとおなじように、

サンタクロースはたしかにいます」

アメリカではそう教わった。

(そうだよヴァージニア)

バリーはキャッチサーフに5年間いて、

大きな遺産を残していってくれた。

それは、

『ミニマリズム』

ということと、

『ハッピーサーフィン』ということだ。

そしてキャッチサーフにとって、

一番良かったのは、

バリーによって名作76モデルが出現したことだ。

Barry McGee and 1973 Bonzer

Photo by Takiro Sanzo

.

『バリー・マッギーからの要望』

という命があり、

キャッチサーフは出来る限り全て応えようとしていた。

キャッチサーフの主宰ジョージの人徳でもある。

ジョージの人徳のことを書くと、

法王の成り立ちよりも長くなるので割愛するが、

バリー大師、

お大師さまは76というサイズを所望されたのだ。

タイラーは66とあるが、

彼はかなりの大波に乗る。

それで短くなっているのだろうが、

こちらのサーフィンライフはヒザサイズが主流かもしれない。

そうすると、

この76というサイズに光が当たる。

オーバーヘッドからダブルオーバーにベクトルを持っていくか、

またはオーバーヘッドまでとして、

小波を中心に考えるのは、

やはり日本という風土(波)が関係している。

沖が常にオンショアになっているカリフォルニア、

オーストラリア、ハワイにくらべると、

沖合いがいつもオフショア(貿易風)になっている日本は、

まるでというほど波がないのは、

みなさんならおわかりだろう。

低気圧や嵐で荒れて、

波が出るが、

後はささやかな波しかない。

当時は(今も)キャッチサーフには、

7フィートと8フィートのモデルが存在していた。

その中間にすっぽりとおさまる7’6”とは思いつきもしなかった。

(インチは12進法なので、6”がハーフ・フィートとなる)

キャッチサーフはやってのけた。

7’6″フィートモデルを誕生させたのである。

それから3年間に渡る

「76体験プロジェクト」があり、

バリに持っていき、

カリフォルニアにも里帰りさせ、

さらには、

タキビ神にとっては三種の神器のひとつ

『天叢雲剣(バリマギ・セブンシックス)』

となっていった。

そして昨年暮れに達成したバリー・マッギーと、

NAKISURFオリジナルのコラボ76が今も忘れられない。

ベンチュラ・セイジあたりによると、

カリフォルニアでは、

3000ドル程度の高値で取引されているという。

この唯一無二の76モデルは、

シングルフィンかフィンレスか、

ツインか2+1を選べるようにした。

偶然だったが、

少しだけ時代を先取りしていたようだ。(笑)

ということで、

このバリー・マッギー76は、

昨年48時間だけの受注予約のみで、

あっという間に完売した。

この人気を受けてキャッチサーフが、

76モデルを2021モデルとして発売するのかと思ったら、

コロナ等のいろいろでリリースしないというので、

NAKISURF別注を製作することになったのが、

ここまでの経緯です。

気になるカラーは、

バーガンディかブラック、

そしてボトムはメタリック・シルバーの4V(渋い)オリジナルです。

しかもこの76サイズは世界で唯一、

NAKISURFのみでの展開です。

ODYSEAモデルの設定にはない2+1。

さらには悲願だったダブル・リーシュプラグを指定した。

これは大波で抜けないリーシュプラグというもので、

JOBがパイプで使っても、

マーク・マシューズがタズマニアで使っても平気なのだが、

足摺岬にすごい波があり、

その岬波用に四万十の銘整体師で知られるケンサークさんが、

キャッチサーフで乗るで〜と言うので、

ソフトボードでは世界初となる超耐久、

ワイメアガンWリーシュプラグが装着されることになった。

(予定と書いているのは、このWプラグの前例がないので、

工場が理解して完成するのかがいまだに疑問なんです)

1月3日の予約先行販売に先んじて、

本日よりNAKISURF千葉では、

76『2+1』をサンプル展示します。

ただ、

Wリーシュプラグではなく、

通常の1プラグ、

そしてブラック&バーガンディ、

メタリック・シルバーの渋い色ではなく、

前回のバリー・マッギー x NAKISURFオリジナルですが、

ボリュームやフォルムは同一です。

ダブル・リーシュプラグについてのご質問もお受けします。

ぜひお手にとってご覧になってください!

【巻末リンク:2+1】

【サーフィン研究所2】タイラー・ウォーレン『ワン・オフ』_(1494文字)

Happy Surfing!!


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