良い波に見えるが、
ライトはピンチする。
なので難易度S級だ。
レフトはオープンなので、
波壁のお腹に張りつくことができたらメイクできる。
ライトは波壁のアゴというか、
上部を滑らせることができないと、
このチューブはメイクできない。
ピンチというのは、
pintchという英単語で、
「つまむ」
「つねる」
そんな和訳も近いが、
「縮みあがらせる」
これが一番しっくりする。
ピンチすると、
なぜメイクするのが難しいのだろうか?
波が縮みあがる=内部が狭くなる
狭くなると、
滑走者=サーファーが通り抜けられない
加えて、さらに重要なことを書くと、
狭いのにハイライン
そんなことになっているからだ。
Nacky on Catch Surf® Skipper Fish Ⅴ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
.
バレルの中でラインを上げることをやってみるとわかるが、
とっても難しく、
悔しいほどラインは上がらずにバレルの中に吸い込まれてしまう。
ああ。
で、
研究のためジョンジョンやJOBのバレルを凝視すると、
彼らの技術うんぬんというより、
波の鼓動と同化しているようにも見えた。
うーむ、
「(ジョンジョンたちはバレルの中で)波をどう読んでいるのか?」
そう内部というか、
自身の視界から考えたときに、
「この人たちの人生のほとんどは、バレル波を見て育っている」
ということに気づいた。
ならば、
自分もさらにバレルの波(大小関わらず)を見て、
その回数が層になれば、
今よりもましにバレルメイクできると、
そんな膨大と広大を知った日。
2+1のサイド・フィンは、
結局VMKに落ち着いた。
ツイン使いも良いけど、
バレル波には、
やはり硬いサイド・フィンが壁に切れこませやすいようだ。
これは2+1というより、
サーフボード本体のチャンネル起伏を増加させた役割のボンザーフィン。
サーフィン研究所の所長は中村竜さんだが、
彼が、
「鳳凰を見ました。西に行きました」
そんなメッセージをいただき、
なんと奄美にも鳳凰がやってきた。
まるで手塚治虫先生の『火の鳥』だ。
ホーオーホーオー!
後期『サーフT』が出てきた。
現代アートに詳しいタキビ神が、
「この字はキース・ヘリングに描いてもらったのですか?」
そう聞かれ、
やはりタキビ神はさすがだと思った。
カルト的人気があったNAKISURF-T。
BLUE誌巻頭コラム脱稿。
今回は『遠波』について、
そして対話形式でショートボードと、
ミッドレングス2本立てを書いたが、
T編集長は気に入ってくれるだろうか。
Tyler Warren 2+1 / 6’5″
Greenough 4A-9″ + VEKTOR VMK
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ここからハイライン。
体を小さくして、
波筒が自分にかぶさってくる愉楽。
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【巻末リンク:2月の台風】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
◎