法王夏休み2日目の朝。
法王は先乗りして、
「美しい波に乗りました〜」
そんなご満悦の朝だったという。
法王が波に乗られているあいだ、
太東の名店「喫茶ナカヨシ」に行って、
至高の朝食となった。
ここは朝7時から営業する超真面目で、
真剣な辣腕シェフのジェイソンが作る真の食事だ。
本物のお店に総料理長をお連れし、
真の千葉インスピレーションを得てもらいたいのだ。
ジェイソンは一品一品きちんと作る。
よってやや時間がかかるが、
総料理長がお替わりをするほどの味付けにうっとり。
私の母の食事は銚子人の典型だったが、
なんとその銚子の玉子焼きと同じものが出てきて、
幼少を思い出すという一幕も。
普段はあまり食が進まないというゲンも、
連日の終日サーフィンの成果か、
大人並にもりもりと食べるようになった。
ゲンはこの千葉でたっぷりと食べるという経験をしたのかもしれない。
私も子どものときは食事をあんまり食べなかったので、
ゲンの気持ちがよくわかった。
法王の夏休みと、
総料理長の夏休みが重なったのは単なる偶然ではない。
必然なのだ。
ゲンがたくさん食べた夏。
そんな硬派な文体が浮かんでは消えた。
昨日もここで書いたが、
土佐からタヌキくん(タヌ氏)がやってきた。
不思議な縁というより、
法王がつけ回されているのですとは摂政瀧朗。
タヌくんは、
総料理長が隠し持っているとされる27年もののシャンパーニュを飲もうと、
あの手この手で試飲を獲得することに余念がない。
タヌくんは下戸(お酒が飲めないこと)なのに、
そういうものには鼻がきくというか、
とにかく高級もの好きの欲張りタヌキだ。
誰かに「ドロボウネコはダメだよ」とも諭されていたのをここに記録しておく。
さらに鵠沼のCALIFORNIAで写真展をやっている美佑(miyu)ちゃんも電車でやってきた。
なんでも彼女が住む逗子からこの上総一宮まで直行電車があるらしく、
気軽な感じだった。
そして突然の意味は、
やはり法王と一緒にサーフィンしたいからだとわかった。
法王は優雅に波に乗る。
まるでデューク・カハナモクの権化だと、
(ごんげ:ある特性が具体的な姿をとったもの。化身)
私は心の中で手を合わせた。
満面の笑みで上がってきた法王は、
これはガンジーさんの言葉ですと言って、
平和への道はありません。
平和こそが道なんです。
There is no path to peace.
Peace is the path.
こんな大切なことを教えてくれた🙏
サーファーズ岬でいつもサーフしているミユちゃんは、
あの複雑リーフ波出身なので、
エックスのようなウエッジ波を得意とするのがよくわかった。
Miyu on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
.
エックス・マスターともいえるナッキーは、
うねりの重なりを見事に読むし、
その重なったセクションが移動するのを予測するのが上手だ。
Nacky on
Catch Surf® ODYSEA Plank 8’0″
.
よって誰よりも長い距離を乗っていく。
上の画像はエックスから離脱するようにウエッジに乗り、
ジェフリーズ側に向かうサイドウェーブでその滑走距離100mを超えていくところだ。
サーファーのオドメーターがあったら、
かなりの走行距離になっていることだろう。
最愛の息子と一緒にサーフできる喜びをかみしめて総料理長は波に乗る。
ちなみに後ろは私とゲン。
私は、
総料理長こと小島さんの後ろ姿を見ながら、
自分が18歳で、
小島さんが19歳のときのことを思い出していた。
私はトム・カレンとリチャード・クラムのサーフィンが好きで、
小島さんはロッド・スチュワートに似ているのでそう呼ばれていた。
いまでも石田さん界隈ではロッドだ。
さて、
夏には親子サーフィンのきっかけも多いだろう。
ここにちょっとしたレッスンを。
タンデム・サーフィンをするとき、
最初はこうして波打ち際に浮かんでバランスの練習をするといい。
遠浅の砂浜が条件だ。
波打ち際といっても波と波のあいだの静止面だ。
でも海なのでこうして波が来る。
それらの波は、
ゴトゴトと上下して耐える。
慣れてそれでも立っていられるようになってきたら、
二人で細かく鋭い体重移動をして、
波に乗ろうとしてみるといい。
実際に泡波なら軽く乗っていける。
こんな高度なことを安全な場所で行うことで、
波に乗った際に「なんだかんたんだ」とジローくん思考に直結させるのがいい。
(ジロー思考については巻末リンク*2を参照ください)
子どもに自信をつけさせるのと同時に、
バランス感覚に慣れさせることができる。
自信がついてからパドルアウトすると、
やはりというかタヌくんが邪魔をしてきた。
彼はこうして人にからむのが大好きで、
「こういうことをすると、
みんながタヌキがもっと苦手になるから、
タヌキ界の代弁者として止めたらどうなんだい」
そう『ナジャ』文体で伝えると、
「稲田三吉の訳はそんな感じだったよね」
インテリでフランス語堪能な総料理長がぼそりと言った。
Catch Surf® Special ODYSEA Log 10’0″
.
ゲンが見事に波に乗り、
お父さんが感激している瞬間が撮れた。
何を隠そうこのボードは、
NAKISURF千葉でレンタルしていますので、
九十九里浜に来られる際はぜひ!
弊社スタッフがお子さんと安全にできるサーフスポットも同時にお伝えできます。
稲田三吉文体で諭されたタヌくんは、
すっかりと「借りてきたタヌキ」となった。
心を入れ替えて善良になったのか、
またはそう見えるフリをしているのかはわからないが、
今までの経緯を見ると後者である確率が高いと書いていると、
ショーヘー・オータニが本日二本目のHRを打った。
とにかく最高な夏休みになったのは、
法王の特別なご加護のおかげだと、
私の信心はさらに加速するように深まって、
エキマエのタカラさんで、
カツオの刺身定食500円に一同感じ入るのだった。
【巻末リンク:法王のお考え】
【巻末リンク*2:かんたん文体の成立時】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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