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【サーフィン研究所・新春特大号】中村家とのご縁・新春編_(1783文字)

3連休。

あれだけ楽しみにしていたお正月もそろそろ終わろうとしている。

——お正月だけではないけど——

拝む=感謝するという行為は、

「前向きな心」

と同じ仲間なのではないかと感得した。

その発火点というか、

ご来光はひさしぶりの来訪者たちにもあった。

中村家と岡野家のみなさん。

左から豪さん、

蓮くん、三晴さん、耕太さん、

草太くん、私、幹くん、

ナッキー、涼ちゃん、

アキちゃん、藍ちゃん。

(しーちゃん欠席)

私の人生は、

中村豪さんのいろいろに遭遇している。

きっと今回もそんな日だ。

初乗りチーム。

「水温が冷たいのでフル装備だ」

というベンチからのブロック・サインだったが、

みなさんが上がって来ると、

「ぜんぜん冷たくない!」

そんな声が聞こえてきた。

女性チームと交代でパドルアウトすると、

いつものように冷たかった。

けれど激冷ではない。

「湘南と変わりませんよ」

ノーブーツ&グローブだった豪さんがそう言うので、

水温14度と推測してみた。

豪さんは、

というよりゴウはカットバックの達人だ。

(彼を少年時代から知るのだ)

それもそのはず、

ゴウのホームスポットは、

小さな鼻(岬)波だ。

そしてそこは、

カットバック天国となることも多い波質だ。

そのリーフ形状によって

およそどのライト波も手前に巻き付くようにブレイクする。

なので、

必然的にカットバックの機会があり、

このスタイルとなったのだとあらためて理解した。

ちなみにそこは、

私の大好きな波でもあり、

ショアブレイク、

ウェッジ、

リ・フォームと、

鎌倉の伝統的なサーフスポットでもある。

その波を愛するのは、

『おやっさん(彼の父)から続く系譜』というもので、

もうこうなってくると、

『由緒正しきカットバック』と冠をつけたくなった。

ゴウの弟は中村竜さん。

サーフィン研究所の所長である。

あの岬あたりでは、

豪も竜も彩子さんの弟子なので、

この手のムーブメントはスイスメイドなはずだ。

「川のような流れがあった。

それに逆らって戻れるだけ戻る。

消波ブロックに波が打ち付けてドッパンと音を出した。

そのドッパンの破片とか、

跳ね返り、

またはすり抜けたものを集めたかたまりがやってきて、

あっという間にうねりとなり、

私たちの目の前で重なりつつみるみると波となっていった。

それは完全なる再生だった」

これではまるで文学作品のようであるが、

昨日の波はまさにそのようだった。

これは重なっていく直前のうねりに乗っている私たちだ。

さらに書くと、

ゴーの巧みなるストールが写っている。

この人工波みたいな海波は、

こうして複数人が乗っていける。

というか、

たまにやってくるオバケ波ドッパーンに乗っているだけなので、

波の出るプール状態で全員が同じ波にテイクオフするのだ。

これは楽しい。

ただ、

右なら右へというように単一方向に波が走るわけではない。

つまりジョウブツ(上陸)という命題に対し、

正解の方向が右へ左へとあり、

さらに正解はひとつだけということで、

うねりの方向がわからないと、

交差点でどこに行っていいか迷う車のごとく危険である。

だからルール上はNGとなっているのでしょう。

コータくんは、

鳥のように波に乗る。

それがたまらなくいい。

または、

サバ手系のフォロースィングだろうか。

私たちは以前、

法王やドノバンがするサバ手について深く研究し、

学習していたことを思い出した。

(巻末リンクを参照ください)

これは法王のサバ手。

@ハマムラ 近影

.

ちなみにドノバンのメイン写真は私が撮ったものであるが、

まだフィルム・カメラだったので、

今から20年以上前のこととわかった。

やはりあれからもこの背景色は誰も撮れていないと自らを称えた。(笑)

デジタル時代にはない発色だろう。

コータくんはいま、

柔術の高き道に向かっている最中だとあった。

彼のご子息たちもそちらの方面に明るく、

そして強かった。

重なると、

うねりは重みが増すように崩れる。

崩れてくれたらこっちのもので、

その崩れ付近にいて、

自分が飛翔するためのランプ(ramp:この場合は傾斜台)の発見を心待ちにしていた。

飛翔と書いたが、

「意識の高鳴り」

としてもいいかもしれない。

【巻末リンク:saba?】

【ドラグラ・プロダクションズ・サイエンス編】サバ手の真実_(1584文字)

【巻末リンク*2:サバ手の継承者たち】

【サーフィン研究所:記念号】サバ手の歴史_ラカ法王39世誕生日_(3358文字)

【巻末リンク*3:中村豪さん前回訪問編】

【サーフィン研究所所長・実兄編】朝陽と中村家_50度温度で生豆洗い_(1206文字)

Happy New Year and  Happy Surfing!!