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【サーフィン研究所】片岡義男さんのサーフィン小説1977_さよならボス_(1143文字)

Cosmos Surfboards

TheOne 6’4″

Nakisurf Original Twin-Fins

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1977年の宝島を再読していた。

11月号だ。

この号は、

片岡義男さんの「サーフィン小説」掲載号だ。

『オーシャン・パシフィック』

とタイトルがついていて、

タイトル2ページ、

本文は文字のみで19ページといううれしきものだった。

さっそく読んでみると、

『パーフェクト・デイズ』

というサーフ・ムーヴィー(片岡さん風に)のことがチラリと出てくるだけで、

どこにもサーフィンのことは書かれていなかった。

「絶妙のサーフが繰り返し盛りあがっては崩れ落ちる」

タイトル周りの見出しにはこんな文字が踊っていたが、

これは一切本文と関係がなかった。

サーフィンがまだ「憧れ」だった時代か。

いまやサーフィンはみんなのものになったけど、

そのおかげでさまざまなことを失ったのかもしれないと、

しばしこの46年という時間のなかをさまよっていた。

ガシラハウスにやってくるノラ猫

『ボス』の夢を見た。

上の画像はその夢を絵に描いたものだ。

一昨年の6月30日にボスを見たのが最後となる。

この日は——予感していたのだろうか——

写真を多く撮らせてくれた。

それからずっと、

ボスがあまりにも見えないので、

数週間後、

近所に住む漁師の森田さんにボス色のネコのことを聞いてみた。

「いつやろか、黒と白の猫が、

ハクビシンのワナにかかってたで」

そんなことを聞いた。

岬の向こう側に住む冨永さんは、

「こんなネコかいな、

まだぎょうさんおるで〜。

あれ、いたかな?いるやろねきっと。

ネコはたくさんおるからな」

そんなことのようだ。

ノラ界のはかなさ、

またこれこそが諸行無常であり、

そう考えると、

ボスはすでに成仏してしまったのかもしれない。

いま思うと、

最後の日のボスは、

百戦錬磨の野生猫とは思えないほど警戒心がなかった。

このように朝陽をバックに写真を撮らせてくれたのがその証拠だ。

普段のボスは、

エサを食べるときにしか姿を見せず、

食べ終えると、

南に向かうルートで帰っていくのだが、

私が追うと瞬時に姿を消していたのだった。

いわゆる最後の日のボスは、

朝陽撮影を後えると、

垂直な壁をスタリとつたい降り、

食後だというのに、

岸に打ちあがった大きなチヌをむしゃむしゃ食べていた。

昨日は暖かかった。

20度は越えただろうと、

天気アプリで確認すると17度しかなく、

けれど、

これまでの零下とか、

気温1度というものを思い出しては、

ニンマリとするのでありました。

【巻末リンク:ドラグラのカタサバ先生もサーフィンが題材】

【ドラグラプロダクションズ製作、片岡鯖男】3.8フィートの週末5『 サーフィンとコロナ木刀』_(1378文字)

【巻末リンク:ボスネコのこと】

【サーフィン研究所】WBPのハイカラ人魚_『ボス』という野生ネコ_大谷翔平のデジタルアート!_(1638文字)

Happy Surfing and  Happy Lifestyles!!